みなさん、はじめまして!古橋拓真と申します。フリーアナウンサーです。
私はアナウンサー活動の傍ら、学生や社会人の方に、就職や転職に関するアドバイスをしてきました。私と同じように放送局のアナウンサーになった人もいますし、その他希望の職種に就いた人もたくさんいます。
今回から10回にわたって、「これで後悔しない!よい転職活動にするための鉄壁の準備」と題し、転職を考えている皆さんに、どのような考え方をしたらよいか、どんな準備をしたらいいかをお伝えしていきます。
就職活動と転職活動は何が違うのか?
さて、今、会社員である皆さんは、かつて大学生の時に就職活動をしたと思います。いわゆる、「新卒」としての就職活動ですね。
新卒としての就職活動と、転職活動は何が違うのでしょう?
それは、「社会人としての実績」をベースにアピールしていかなければならないという点です。
採用する会社側から見れば、
「今までの会社で何をして、スキルとして何を得てきたのか」
を知ったうえで、採用したいと思うのは極めて当然のことです。
その人が今までの社会人生活の中で得たものが何もなければ、新卒と何ら変わりがないのです。
でしたら、あなたの代わりに新卒を採用した方が良いのです。
ですから、転職したいあなたに必要なことは
「今まで何を経験して、何を得てきたか」をはっきりさせること
そして
「なぜ転職するか」をはっきりさせること
であると思います。
その上で、それらをどうアピールするのかを考えていきましょう。
就職活動と転職活動の最大の違いは「○○の無い戦い」であること
…とこう書くと、結局、新卒の就職活動と何が違うのかと思った方もいるかもしれません。
結論からいうと、大きく違う所があります。このことは、今後しっかりとした準備をしていく上で必要になってくると思いますので、ここでお話しておきたいと思います。
就職活動の場合
新卒の就職活動の場合は、ある程度決まり切った形があります。
世の中には、色々な企業がありますが、就職試験を受ける側は「職歴のない学生」ですから、試験を受ける側が準備できることはある程度同じです。
筆記試験に備えて勉強して、自己PRや志望動機を考えて…という流れは、ほぼ全員に共通している流れであるわけです。
そして、同じ「新卒の学生」ならば、例えば、Aさんが言う志望動機とBさんが言う志望動機は、同じであってもおかしくないんです。
「Aさんは『〇〇だから、御社に入社したい』といったが、君が『〇〇だから、御社に入社したい』というのはおかしい」
というのは、(一部の極端な例外を除き)ありえないわけです。
転職活動の場合
一方で、転職活動はどうでしょうか。
社会人としてそれぞれ違う経験を持った人が、同じ採用試験を受けるんです。
それぞれに歩んできた道は様々で、それぞれPRすべきことや、なぜその会社に入りたいかは「違って当然」です。
ですから、あなたが話すべきこと、伝えるべきことは、自分で考えなければなりません。
本当に転職活動とはマニュアルのない戦いだ、というのが傍からの私の実感です。
マニュアルのない中で活動するというのは結構大変です。では、どうすればいいのかを次回から詳しく伝えていきます。
関連する記事が他にもあります
良い転職活動の鉄壁の準備(全10回)
- 「転職活動がうまくいかない」と苦しむあなたにぜひ伝えたいこと
- 転職の面接(3)「最後に何か質問は?」と聞かれたら、すべき質問はこれ!
- 転職の面接(2)想定外の質問も怖くない!面接官の狙いを知って対処しよう
- 転職の面接(1)伝えたいことを全部話すのはNG?!面接で陥りがちな2つの罠
- 転職の準備(3)企業研究は難しくない!他の応募者に差をつける3つの方法
- 転職の準備(2)志望動機がありきたり…という人が押さえておきたい2つの考え方
- 転職の準備(1)自己PRを考える時にやりがちなNGパターン2個
- 面接で自信を持って話すには?転職を目指す方必見、話し方3つのポイント
- 本当に転職が必要?「ここではスキルが活かせない」「人間関係が嫌」という方へ
- 転職活動が新卒就活と違うのは『○○の無い戦い』であること