こんにちは。古橋拓真です。
連載「これで後悔しない!良い転職活動にするための鉄壁の準備」、前回までは転職者は面接までに何を準備すべきか(自己PR、志望動機、企業研究)についてお話してきました。
記事をご覧になった方は、面接の場で何を話し、何を伝えるべきかがはっきりしたのではないでしょうか?
第7回の今回からは、面接の場で何に気を付けるべきかをお話していこうと思います。
皆さんは新卒の面接の時に、そして社会人生活の中で、話で人に何かを伝えるという経験をしてきました。ですから、いわゆる「プレゼン能力」はあると思います。
しかし、そうは言っても陥りやすい「罠」はあります。面接では次の2つの罠に気を付けてください。
面接での罠①「緊張していることを認めない」
面接では、自分が思っている以上に緊張してしまい、思ったことが伝えられないということがあります。実はこれ、社会人としてキャリアを積んできた人にありがちなことなのです。
私は、この原因が「自分が緊張していることを認めない」ことにあると思います。
よくよく考えたら、面接の場で緊張するのは当然です。面接の結果によって、自分の将来が変わってしまいますからね。
そして転職活動のように、自分の仕事上の成果ではなく、自分という人間そのものが評価される機会は意外と無いものです。ですから、多くの人にとっては「ほぼ未経験」の場なのが転職の面接です。
大事なのは、「緊張するのは当たり前だ」ということを頭に置いて面接に臨むことです。それだけで意外とリラックスできるものですよ。
面接の場でのポイント①
緊張していることを、きちんと意識する!
面接での罠② 「伝えたいことを全部話す」
「え?面接で話したいことを全部伝えてはだめなの?」と思う人も多いかもしれません。
そう思った人は、ちょっと視点を変えてみてください。
例えば、飲み会の席で隣になった人が、ひっきりなしにあなたにしゃべり続けていたら、あなたはどう思うでしょうか?
きっと「なんかうるさいなぁ」「こっちにも少し話させてくれないかなぁ」と思うのではないでしょうか。
面接の場も同じです。こちらが一方的に話していたら、面接官があなたを知るために「本当に聞きたいこと」を聞くことができません。
私がアナウンサーとして新人だったころ、口酸っぱく言われたのは「10調べたうち、2を話しなさい」ということです。
それが人を引き付ける話の基本です。しっかり心に留めておきましょう。
(私の「話し方入門 面接編」動画でより詳しく話していますので、合わせてご覧ください。)
面接の場でのポイント②
伝えたいことを全部話さない!
転職の面接で大事なのは、あなたという人間の長所をしっかりと伝えることです。そのためにどういう姿勢で臨んだらいいかを、あらためて考えてみましょう。
次回は「面接で想定外のことを聞かれたら」をテーマにお話していこうと思います。
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