こんにちは。古橋拓真です。
連載「これで後悔しない!良い転職活動にするための鉄壁の準備」も第9回。残りわずかとなりました。
さて皆さんは、新卒時に面接の最後で「何か質問はありませんか」と聞かれたことはありませんか?すでに転職の面接を経験したという人も、聞かれたことは多いでしょう。
これに対して「どう答えたらいいですか?」という質問をよく受けます。
正直なところ、ケースバイケースの面が多いので、なかなか答えづらい質問なのですが、まずは、あり得る可能性をいくつか挙げてみようと思います。
面接官の「最後に何か質問は?」の意図とは
まず考えられるのは、「面接が終わる合図として言っているだけ」というものです。
「なんじゃそれ」と思ってしまうくらい拍子抜けする理由かもしれません。しかし、ほとんどの場合はこれに当てはまるのが現状です。
その一方で、「このタイミングであなたがPRしたいことをはっきりと述べてほしい」「あなたに質問する機会を与えたのだから、こちらのことも聞いてほしい」と考えている場合もあります。
いずれにしても、こちら側が、何か質問を用意しておくことは悪くないことです。
あまりにも的外れな質問をしてしまうとマイナスになるかもしれませんが、そうでもない限り何かしらの質問をした方が、良い結果につながります。
こちらも選ぶ側。不明な点は積極的に聞こう
では、どんな質問をした方がいいのでしょうか。
せっかく自由に質問ができる機会が与えられたのですから、自分がわからないこと、はっきりさせておきたいことをしっかり聞いておいた方がいいでしょう。
転職に限らず、就職活動というのは、ある意味「お見合い」の側面もあると思います。
転職活動が長引くと「何とかして選んでもらいたい」という思いがどんどん強くなってしまいますが、忘れてはならないのは「こちら側も会社を選んでいる」ということです。
以前にも何度かお伝えしてきたように、転職活動はたとえ良い結果が得られないとしても、現職中の方の場合はそのまま今の会社に勤めるという選択肢があります。
ですから、変に卑屈になる必要はまったく無いですし、こちら側の要望も(タイミングがあれば)伝えてもいいのではないかと思います。
少し話が横道にそれましたが、あなたが、その会社について「よくわからない」と思う箇所があれば積極的に聞いていいと思います。
最後の質問は「志望動機のアピール」前置きがベスト!
「確かに言いたいことはあるんだけど、言いづらい…」という方も多いかもしれません。
そんな時は、「私は〇〇と考えて御社を志望したのですが…」という前置きを入れて質問してみたらいかがでしょうか?つまり、志望動機をからめて質問するわけです。
そうすると、最初は聞きづらいと思った質問も聞きやすくなりますし、志望動機をはっきり伝えることができます。
「志望動機は面接の中で聞かれたけど…」と思うかもしれませんが、あなたが納得いく転職活動をするうえで、必ず伝えるべき内容です。
なぜならば連載第5回でもお話しした通り、志望動機は“現状の不満の裏返し”という面もあるからです。
志望動機が伝わらないと、転職先でも現状の不満を引きずることになりかねません。
自分の意志や希望が叶えられない転職にならないように、志望動機をしっかりと伝えるようにしましょう。
本日は、面接最後の「何か質問はありませんか」に対する答え方についてお話ししました。
次回が最終回です。転職活動を継続するための心構えについてお話しします。
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