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簿記検定第3問、2つの攻略法|絶対に知っておきたい簿記3級合格の秘訣③

簿記検定第3問、2つの攻略法|絶対に知っておきたい簿記3級合格の秘訣③

日商簿記3級を学習されている皆さん、こんにちは。資格の学校TAC簿記講師で、オンスク「日商簿記3級講座」を担当しました織田香里です。

簿記の学習はいかがでしょうか。一通りのインプットが終わられたころでしょうか。まだ、総合問題は難しそうと感じられるかと思いますが、どんどん問題を解いていきましょう。

今回は、簿記検定の大問3問のうち、第3問の内容と学習法をお話ししたいと思います。

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なぜ、第1問の次が第3問?

現在の日商簿記3級は大問3問構成でしたね。第1問が終わったら、そのまま第2問に進むのではなく、第3問に進むことをおすすめします。

その理由は、第3問は決算整理が出題され、比較的対策がしやすいのに対し、第2問は出題パターンが多く、対策が難しいからです。

第3問は35点です。前回の第1問(仕訳問題)の45点を合わせると80点。そうです!第1問と第3問で合格点の70点をクリアできてしまいます。

とはいえ、なかなかパーフェクトは難しいので、70点に足りない部分を第2問で取ると考えるとよいですね。

第3問の内容は「決算整理」ですが、解答形式は3つ

第3問は、決算整理前残高試算表が与えられ、決算整理事項に基づいて処理を行い、結果を
  • ① 財務諸表(「損益計算書」と「貸借対照表」)
  • ② 精算表
  • ③ 決算整理後残高試算表
にまとめることになります。

いずれも『表』の作成ですが、あらかじめ10箇所ほどに配点が振られており、その箇所が正解であれば得点できると考えられています。ただ、配点箇所は受験生にはわかりません。

形式は異なりますが、①②③を作成するための処理は全て同じです。

そもそも『決算』って何?

期中の処理として必要なことは、日々の取引を正しく記録していくことです。日記を付けるイメージですね。取引ですので、基本的には取引先との関係から生まれます。

決算で必要なことは、正しい「損益計算書」と「貸借対照表」を作成すること、言い換えると、正しい当期分のもうけと、決算日(当期の最終日)時点の企業の正しい財産を明らかにすることです。

決算日まで毎日記録してきたことは間違えている訳ではないのですが、“当期分の”や“決算日時点の”という条件を付けると、調整が必要なことが生じます。

ですが、あくまで調整なので、今までの帳簿を机の上に広げ、調整していく、社内的な処理のイメージで考えていきましょう。

攻略法① 必要な調整「決算整理事項」は得意なものから覚えよう

前述した“必要な調整”「決算整理事項」と呼ばれる処理です。

学習簿記上では、その調整が必要なものはほぼ決まっています。
調整の方向性も同じですので、「決算整理事項」に基づいて切られる決算整理仕訳もいつも同じになります。
処理が決まっていますので、問題の指示が必要最低限になる特徴があります。

例えば、商店街にいろいろなお店が並んでいるとします。その場合、お遣いを頼むときは「パン屋さんの隣の八百屋さんでキャベツを買って、その3軒隣の豆腐屋さんで豆腐を買ってきて」と言います。お店と買うものを指定しないと、欲しいものが確実に手に入らなくなってしまうからです。
簿記の問題でいえば、これは期中仕訳の問題です。商品をいくら仕入れて、どのような方法で代金を支払うかの指示が細かく与えられます。

対して、いつも買い物に行くスーパーが決まっているとします。その場合、お遣いを頼むときは「キャベツと豆腐を買ってきて」とだけ言います。お店は決まっているのだから、必要最低限の買ってくるものだけで十分ですが、そのためには『買い物に行くのはいつものスーパーである』という共通理解が必要です。
簿記の問題でいえば、これが決算整理事項です。

具体的には、現金の実際有高は¥8,000であった。という指示です。
この指示の裏側にあるのは、『決算において、現金は実際有高を期末残高にしなければいけない。帳簿残高と差額が生じたときは、雑損や雑益で処理しなければいけない』という共通理解です。
そこで、現金の帳簿残高7,900円を確認し、
(現金) 100 (雑益) 100
という仕訳を切ることになります。

決算整理をマスターするためには、必要な共通理解を覚えていくことが必須になります。
決算整理はいくつかありますが、得意なものから覚え、これは解ける!という項目を増やしていくことがポイントです。

攻略法② 決算整理仕訳は「B/S項目とP/L項目の組み合わせ」と覚えよう

決算整理仕訳は形が決まっているとお話ししました。その決算整理仕訳の勘定科目を確認しますと、一方はB/S項目、もう一方はP/L項目になります。本当でしょうか。

例えば、

(貸倒引当金繰入=P/L項目)××× (貸倒引当金=B/S項目)×××
(前払保険料=B/S項目)××× (保険料=P/L項目)×××
1つだけ例外があって、
(当座預金=B/S項目)××× (当座借越=B/S項目)×××
これ以外は全て、B/S項目とP/L項目の組み合わせです。

このルールが定着してくると、決算整理仕訳⇒解答欄:B/S記入+P/L記入、と同時に埋めることができるようになります。
最初は時間がかかりますが、最終的には第3問の目標時間は20分です。

まずは時間を気にせず正解できるところから

目標時間はありますが、まずは時間を掛けてよいので正しい解答を埋められるように練習していきましょう。練習の繰り返しから自然に時短を目指します。

最後に、もし時間が足りなくなりそうなときは、合計を出さないこともありです。理由は、どこか1つでも間違えている場合、合計も間違えることになってしまいますし、合計自体には配点は振られないと考えられているからです。

また、決算整理前残高試算表(資料)から変わっていない項目にも配点は振られないと言われていますので、決算整理事項で動いた勘定科目を確実に埋めていきましょう。

まとまった時間が取れるときに練習しましょう。がんばってください!

次回は簿記3級試験の大問3問のうち、残る第2問について勉強法と攻略法をお話しします。

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