日商簿記3級を学習されている皆さん、こんにちは。資格の学校TAC簿記講師で、オンスク「日商簿記3級講座」を担当しました織田香里です。
簿記の学習はいかがでしょうか。総合問題の練習も始まり、いざ本試験の申込みを考えられている皆さんに、受験スタイルごとの対策をお話ししたいと思います。ご自身にはどちらのスタイルが向いているかのヒントにしてください。
今回は、紙の試験である統一試験の内容と対策法をお話ししたいと思います。
連載「絶対知っておきたい簿記3級合格の秘訣」
統一試験は申込み期間が早め
統一試験は、各商工会議所が主催者となり毎年6月(第2日曜日)、11月(第3日曜日)、2月(第4日曜日)に実施されます。
“統一”なので、問題は全国で同じです。第1回にもお話ししましたが、3級は9時スタート(通称A試験)と11時スタート(通称B試験)がありますので、同じ試験日に2種類の問題が用意されているということですね。
商工会議所の事務手続きのため、申込み期間は少し早めに設定されていることが多いので、早めに商工会議所のHPをチェックしてください。
全国の商工会議所の中には、統一試験の取り扱いを止めるところもあるようです。必ず確認してください。
問題用紙は紙、解答はシャープペン
試験会場では、まず注意事項の説明があり、問題用紙、解答用紙、下書き用紙が一体化した冊子が1人1部ずつ配布され、試験官の指示で解き始めます。
冊子の左側のページが問題、右側のページが解答欄になります。
下書き用紙は、といいますと、冊子の最後のページが2倍の大きさになっており、最初は折られて挟まっています。その下書き用紙を広げて使ってもよいですし、解答欄が囲まれている太線の外側は全て自由に書き込みできます。
最後は、その冊子を提出しますので、問題は手許には残りません。書き込みが自由ですので、問題に印を付けたり、下線を引いたりもできます。シャープペンで解答し、間違えたら消しゴムで消して修正します。
問題、答案、下書き、電卓が同じ面に並ぶ解き易さ
当たり前のことですが、会場の机の上に問題を広げ、電卓で計算し、解答を作成していきます。
電卓に慣れていない方は、計算する金額の脇に電卓をおいて計算していくこともできます。日頃の練習と同じように解けますので、リラックスできれば十分実力が発揮できそうですね。
結果は、忘れたころにやって来る
提出した答案が採点され結果が発表されますが、その頃には問題を忘れてしまっていることも。
また、3級に続き、2級などステップアップを考えている場合は、念のためと言って、結果出るのを待つ方が多いようです。
会場で受ける紙の試験特有の緊張感
会場の全員が一斉にスタートしますので、周りの電卓の音、紙をめくる音が独特の緊張感を醸し出します。
ですが、私はこの緊張感は悪いものとは思いません。まず、試験に向かう心構えが必要ですので、当然準備も万全にしたくなります。
また、日商簿記3級からステップアップを考えている場合、多くの試験は紙のスタイルです。(日商簿記は2級までネット試験が用意されています。)
さらに、次回の統一試験までは数か月間が空いてしまいますので、ここで決めたい!気持ちが強くなります。
統一試験に向いているタイプ
- 場所、日時がキッチリ決まっていますので、決まっていないとなかなかやる気が出ない方
- 問題を解くときに、キーワードを丸で囲んだり、メモ書きをしたりする習慣がある方
- 電卓のキーを確認しながら押していく方
- 日商簿記以外にも、紙試験の受験経験がある方
ハイブリッドな受験スタイルのおすすめ
統一試験orネット試験、という選択が必要な訳ではありません。
統一試験を申し込んでから、当日安心して受験できるようにネット試験を受ける方も多いです。
逆に統一試験の結果が惜しかった場合、次の統一試験まで待たずにネット試験で合格される方もたくさんいらっしゃいます。
自分は紙の試験しか受験できない(パソコンが苦手だから、ネット試験は無理)と決めつけてしまうことが、受験チャンスを逃してしまいます。
次回はネット試験についてお話しします。食わず嫌いにならないように、チェックしてみてくださいね。
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