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簿記3級を勉強すること・合格することのメリットとは?|経理部レポート

簿記3級を勉強すること・合格することのメリットとは?|経理部レポート

簿記3級といえば、学生にも広く知られた会計の入門資格。
でも、簿記3級の知識があることでどんなメリットがあるのだろう…と思う方もいるかもしれません。

簿記とは、非常に古い歴史を持つ、組織の内外で行っているお金の取引を記録するスキルです。
仕訳を覚えることから始まって、最終的には外部向けの報告書のまとめ方まで学びます。
会計系資格の基礎中の基礎とはいえ、簿記3級で学ぶことはかなり豊富です。

連載「経理部レポート|簿記3級のメリット」第2回は、経理部の視点から簿記3級のメリットをお伝えします。

簿記3級を学んだ先輩が、資格取得してからどのように就職が有利になったのかまでご案内しますので、簿記3級に興味をお持ちの方はぜひお読みください。

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簿記3級のメリット① 簿記とは「資本主義のルール」

会社の会計を行う「簿記」という共通ルールと「家計簿」は、似ているようで決定的に違う点があります。

どちらも収入や支出について記入し精算するものですが、「家計簿」は色々な種類が販売されていて、記帳のルールも仕訳の項目も商品ごとにかなり違います。

しかし会社の会計は、国内であればすべての企業で同じ「簿記」というルールで行われています。ここが家計簿とまったく異なる点です。

簿記という共通ルールで会計が行われることのメリットに、複数の企業の経営状態を簡単に比較できるというものがあります。

A社はこのルールで年間のお金の出し入れを記帳しているけど、B社はまったく違うルールで記帳しているとなると、両社の経営状態を外部から比較することが難しくなってしまいますね。

いわば簿記とは、資本主義社会に不可欠なルールなのです。

学生時代に簿記に触れる機会が無かった人も、就職すれば社内で「買掛金」とか「売掛金」、「決算」といった言葉が飛び交っていることに気づくでしょう。

高校・大学などで簿記3級を学んでいれば、いきなり「売上原価がこうで、純利益はああなっていて…」と言われても、何のことか見当がつき、簿記の知識が無い同僚にスタートダッシュで差を付けることができますね。

簿記3級のメリット② お金を扱うリテラシーが高くなる

簿記3級を学ぶことで、経営の感覚を身に付けることができるというメリットもあります。

経理部員の視点とは損得の視点なのですが、簿記の知識を持っていると、目先の利益だけではなく、組織全体のお金の流れを把握して損得を考えられるようになります

会社は利益を出すために、物やサービスを売っています。
物やサービスをつくるためには、材料を仕入れるだけでなく、人を雇わなくてはいけません。
物、サービス、人の間には、お金の流れがあります。
これらを記帳することで、会社の経営状態を客観的に把握できるのです。

実際に簿記の学力が付くと、会社の経理実務だけではなく、プライベートで家計簿をつける際にもメリットがあります

例を挙げましょう。簿記3級には「繰延べと見越し」という言葉が登場します。
「繰延べ」とは費用を後に計上すること「見越し」とは費用が発生することをあらかじめ知っていて計上することです。

例えばスーパーの安売りでトイレットペーパーをまとめ買いすると、簿記的には消耗品費に計上することになります。

しかしまとめ買いしたトイレットペーパーは今月すべて消費してしまうわけではありません。
繰越の処理を行うことによって、次月以降に消耗品費を分割して計上できます
それによって、今月の出費を把握したうえで、月当たりの正確な消耗品費を知ることができるというわけです。

簿記3級のメリット③ 生涯使える資格

私自身が簿記の学習を始めたのは、「簿記を知る者に失業なし」という米国の格言を知ったからでした。

経営がしっかりした会社には、必ず優秀な経理担当者がいます。
簿記3級は一度合格すれば生涯有効です。この資格を活かして就職し、経験を積めば、年を取ってもずっと働き続けられるのではないかと考えました。

簿記3級は中小企業の経理の知識に関する資格ですが、私の場合、履歴書に書いておくと大半の面接官に好感を持ってもらえるというメリットがありました。
まじめに就職について考えている求職者という印象を与えるようです。

さらに経理関係の業務を行っている、または経理関係の知識があれば、転職時にも役立ちます。

会社の経理では、1年ごとに決算手続きを行い外部に発表する書類(年間の利益を示す損益計算書、その時点での財務状態を示す貸借対照表を作成します。

そういった書類を作成できたり読めたりするということは、会社を分析する視点を備えているということでもあります。
このような経理関連業務の経験があると、面接官からの評価が上がる他、自分が転職先の会社を評価できるというメリットがありますね。

今回は経理部員の立場から、「簿記3級を学ぶメリット」についてお話ししました。
次回は、「簿記3級に関する基礎知識をマスターするには」についてお話しします。

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