第148回 日商簿記3級 試験解答（試験講評） 解答速報

第148回 日商簿記3級 試験解答（試験講評）

全体

第2問と第5問のなかに、いくつか注意しなければならない取引が見受けられるものの、いずれも会計処理に関する指示があり、合格点を取れるよう配慮されていますので、前回の147回試験に引き続き、ボリュームと難易度が考慮された良問でした。
今回の平均合格率(全国)は 50%前後と思われます。

第1問（20点）

取引に関する仕訳問題です。2.同一商店に対する売掛金(債権)と買掛金(債務)の相殺と、5.借入金の返済時に支払う利息の日割り計算について注意が必要ですが、16点は得点できるでしょう。

第2問（10点）

資本の引き出しに関する勘定記入問題です。店主個人に対する支払いや消費を問題資料から正確に読み取ることが必要です。また、決算日における引出金勘定の借方残高は資本金勘定と相殺すること、当期純利益は損益勘定から資本金勘定に振り替えることを理解しているか否かを問われています。本問は最低でも4点は得点しなければいけません。

第3問（30点）

11月末の勘定残高に12月中の日別取引を加え、12月末の残高試算表を作成する問題です。商品売買取引に関する前受け前払いの処理や、発送費や引取費の処理に注意が必要ですが、取引数も14件と少ないことから、満点の30点を狙いたい問題です。

第4問（10点）

平成28 年度から出題範囲に加わった、仕訳日計表の作成問題です。今回が2回目の出題ですが、伝票の枚数も少ない基本的な問題です。
この問題は満点の10点を取らなければいけません。

第5問（30点）

貸借対照表と損益計算書作成問題です。旅費交通費に関する未処理事項と車両運搬具の修正、備品の減価償却については注意が必要ですが、問題文を慎重に読んで、指示どおりに処理すれば正解にたどり着けます。
本問は最低でも 18 点は得点できるでしょう。

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