第150回 日商簿記3級 試験解答（試験講評） 解答速報

第150回 日商簿記3級 試験解答（試験講評）

全体

第1問と第5問のなかに、いくつか注意しなければならない点が見受けられるものの、取引に対する会計処理の指示があり、問題を注意深く読んで解答すれ ば、合格点を取れるよう配慮されている良問でした。今回の平均合格率（全国）は 40％前後と思われます。

第1問（20点）

取引に関する仕訳問題です。3.現金過不足が貸方残高であったことと、4.第 145回の第4問の空欄補充問題で出題された資本的支出と収益的支出の理解が必要ですが、最低でも12点は得点できるでしょう。

第2問（10点）

商品売買取引に関する補助簿の選択、純売上高の算定、得意先の売掛金勘定残 高の算定問題です。最初に箱根商店の売掛金月初残高を算定しておくことと、商品の仕入・売上・返品取引は商品有高帳の記入をともなうことを理解できているかがポイントになります。本問は満点を狙える問題です。

第3問（30点）

月初の勘定残高と 10月中の取引別に提示された資料をもとに、10月末の残高試算表を完成する問題です。重複取引が含まれていますが、重複取引が明示されているので高得点が狙える問題です。本問は満点を狙いたい問題です。

第4問（10点）

伝票の起票問題です。(1)はオーソドックスな、取引を擬制する方法による起票問題ですから正解しなければいけません。(2)は顧客負担の送料の処理を含む取 引を分割する方法による起票問題で、指示どおりに解答すれば正解できるはずです。本問は(1)を正解することで4点は得点できるでしょう。

第5問（30点）

精算表作成問題です。1.仕入戻し、3.仮受金の精算、4.保険の解約、9.手形借入金の利息に関しては、問題の指示どおりに解答すれば正解にたどり着けるのですが、注意深く問題文を解釈することが必要です。今回の第5問に関しては、試験結果を受け取ったときに思ったよりも点数が低いということがあるかもしれません。本問は、最低でも15点は得点したいところです。

日商簿記3級　解答速報

資格の学校TACでは日商簿記3級試験の解答速報を無料公開中です。自己採点や復習する際にご利用ください。

日商簿記3級の学習がより深まるコンテンツ

オンスク情報マガジンでは、資格学習や試験対策ノウハウなどを随時配信しています。簿記の学習をしている方に楽しんでいただける連載記事もありますので、学習中の息抜きに読んでみてくださいね。

恋愛簿記　～男と女の会計学～（全12回）

恋愛簿記　～男と女の会計学～（全12回）は簿記を恋愛に例えて解説する大人気の連載シリーズ。仕訳の勉強をしているからこそ分かる『なるほど。そういう考え方もあるかも！』という面白さを感じてみてくださいね。

「数字が苦手」な私の簿記3級合格体験記（全8回）

「数字が苦手」な私の簿記3級合格体験記（全8回）は、数字が苦手…見たくもない！そんなところから簿記3級に合格したスタッフの合格体験レポート。これから学習をスタートしよう！再度チャレンジしよう！そんな時に勇気がもらえる体験談です。

簿記3級合格の秘訣（全5回）

簿記3級合格の秘訣（全5回）では、日商簿記3級の学習を進める際に押さえておきたい攻略ポイントをご紹介します。学習をはじめてスタートする方でも分かりやすい内容になっています。学習に迷った時には一度目を通してみてくださいね。