第145回 日商簿記3級 試験解答（試験講評）解答速報

第145回 日商簿記3級 試験解答（試験講評）

全体

第3問と第5問の資料の中に、いくつか難解な資料が含まれていましたが、いずれも会計処理に関する指示があり、正解にたどりつけるよう配慮されており、全体のボリュームと難易度が考慮された良問でした。平均合格率(全国)は45%前後と思われます。

第1問（20点）

取引に関する仕訳問題です。1.の旅費交通費支払いの問題は、店主の個人的な旅行代金について資本金勘定で処理することと、3.の手形の割引料について日割り計算が正しくできることと、4.の土地の購入代価を正しく計算し、購入手数料を加算することに注意しなければいけません。第1問では最低でも16点は得点できるでしょう。

第2問（10点）

多くの受験される方が苦手とされる勘定記入の問題です。今回の問題は、支払利息勘定と未払利息勘定に、日付と相手勘定がいくつか記入済みであったことから、完答できるよう配慮されています。借入れが2件あることから、利息の計算に関して若干の注意は必要ですが、本問は満点を狙える問題です。

第3問（30点）

前回の第144回試験に引き続き、合計試算表作成問題です。仕入時の引取費の処理や、売上時の発送費の当店負担の場合と先方負担の場合等、いくつか注意すべき点はあるものの、全体としては平均的なレベルの問題となっています。第3問も満点を狙って欲しい問題です。

第4問（8点）

文章の穴埋め問題です。1.で自動車税を車両運搬具勘定に含めないことと、2.は固定資産の支出に関する資本的支出と収益的支出の理解が必要です。本問では最低でも2点は得点したいところです。

第5問（32点）

精算表作成問題です。3つの未処理事項の3.現金過不足の整理は仮受金との相殺と雑損の計上が絡むため、難解な処理ですが、それ以外は定番の未処理事項・決算整理事項について問われています。なお、当期純損失が計上されるため、集計の確認を再度された方もおられるかもしれません。本問では24～27点は得点できるでしょう。

日商簿記3級　解答速報

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