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貸借対照表を見ると倒産リスクがわかる!?初心者もわかる決算書の見方

貸借対照表を見ると倒産リスクがわかる!?初心者もわかる決算書の見方

皆さんは、就職・転職活動を行う際に、面接や試験を受けていますよね。仮に、一所懸命に就職・転職活動をしたのに、入社した会社が倒産してしまっては大変でしょう。

連載「就職前に経営判断ができる!?決算書の見方」、前回は、損益計算書の見方について解説しました。損益計算書とは、決算書(法律で定められている、会計に関する書類)の1つで、見ると企業の経営成績がわかるものでしたね。

決算書の中でも、会社の倒産リスクを読み取れるものが「貸借対照表」。貸借対照表を見ることによって、会社がどのように資金を集め、集めた資金をどのように運用したのかがわかります。

今回はその貸借対照表の具体的な見方を、初心者にもわかりやすいように解説します。

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貸借対照表で表記される3つの項目

連載第1回でも解説しましたが、貸借対照表には「資産」「負債」「純資産」という3つの項目が表されています。初心者の方は文字だけでなく、表などを見た方がイメージしやすいでしょう。

前回と同様、ガストなど多種類の店舗を全国展開している株式会社すかいらーくホールディングス第51期(平成24年12月期)の貸借対照表を例に解説します。

上場企業の場合、企業サイトの中に「株主・投資家」へ向けたページが設けられていて株主・投資家向けに業績がわかるよう様々な資料が公開されています。その中に、財務諸表が公開されていることがあります。

気になる企業がありましたら、ぜひ企業サイトを確認してみてくださいね。

貸借対照表で表記される3つの項目

①資産

貸借対照表のエリア①にあるのは、資産
会社が保有している資産について記されています。

現金や売掛金など、決算日から1年以内に現金化できるもの「流動資産」として並んでいます。
「固定資産」1年を超える長期で保有する資産が記されています。

建物や機械装置、自動車などの「有形固定資産」、商標権やソフトウェアなどの「無形固定資産」、長期で保有する投資有価証券などの「投資その他の資産」があります。

②負債

貸借対照表のエリア②にあるのは、負債

負債の部では、決算日から1年以内に支払わなければならない買掛金や短期借入金などの「流動負債」と、1年を超えて支払ってもよい長期借入金などの「固定負債」が記されています。

③純資産

貸借対照表のエリア③にあるのは、純資産

純資産には、株主から集めた「株主資本」や自己資金である「資本金」、会社がこれまで積み上げてきた「利益剰余金」などが記されています。
純資産は負債と違い、支払いの義務があるものではないものです。

「資産-負債=純資産」であり、貸借対照表では資産の合計と、負債+純資産の合計が同じになっています。

貸借対照表で見るポイント

それでは、決算書の1つである貸借対照表を見る際のポイントについて、会計初心者にもわかりやすいように解説しましょう。

経営の健全性を見る「自己資本比率」

自己資本比率(%)=純資産÷総資産×100

総資産に占める純資産の割合を自己資本比率といいます。
総資産のうち自己資本の割合が高ければ、健全な経営をしているという目安になるのです。

実際に、会計初心者の方も一緒に上記の貸借対照表から計算してみましょう。

98,347(純資産)÷288,850(総資産)×100=34%(自己資本比率)

自己資本比率の目安は業種によって多少異なりますが、一般的には40%以上あれば優良企業、20~40%で普通企業、20%以下になると倒産の危険性があり、さらに10%以下ともなれば倒産の危険性が非常に高いといえるでしょう。

この期間の株式会社すかいらーくホールディングスでは自己資本比率が34%ですから、普通企業といえますね。

会社の支払い能力を見る「流動比率」

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

流動比率とは、決算日から1年以内という短期で支払わなければならない流動負債に対して、1年以内にすぐ現金化できる流動資産の比率がどの程度あるのか表したものです。

流動比率が低いということは、短期で支払わなければならない流動負債に対して、すぐに支払いにあてられる流動資産が少ないということ。自己資本比率が高かったとしても、流動比率が低ければ資金繰りに困ってしまうかもしれません。

上記の貸借対照表から実際に計算してみましょう。

26,746(流動資産)÷39,136(流動負債)×100=68%

一般的に、流動比率が100%を下回っていると危ないと言われています。この期間では流動比率が68%と、100%を下回っているので改善が必要だといえるでしょう。

今回は、決算書の1つである「貸借対照表」の見方について解説しました。
会計初心者の方も基本的な項目と見るべきポイントを押さえることで、企業の財政状況を読み取ることができましたね。

このように誰でも、簿記の知識を持って決算書の基本的な見方を覚えておくことで、就職先や取引先の財政状況がわかるようになります。
興味のある方はぜひ、簿記の勉強にチャレンジしてみてください。

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次回は、決算書の1つである「キャッシュフロー計算書」の見方と、財務三表の関係性について解説します。

参考URL
https://www.skylark.co.jp/company/pk637h0000000tv3-att/koukoku1303.pdf

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