皆さんこんにちは!
連載「楽しくて効果的!『趣味×中国語』勉強法」、 前回までは、趣味を中国語学習に活かすメリットや、趣味である動画で中国語を学ぶ具体的な方法を紹介してきました。
第3回となる今回は、趣味と答える人の多い音楽などの「音声」を中国語の学習に活かす方法をお伝えしたいと思います!
皆さんは、中国人歌手といえば誰を思い浮かべますか?中国語を勉強されているみなさんなら、推している歌手やアイドルがいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、推しがいる人も、そうではない人も、中国の音楽、通称「C-POP」を中国語学習に役立てる手助けになるお話をしたいと思います。
音楽や音声で中国語を学ぶメリットとは
大好きな音楽で中国語を学ぶ。それはとても有意義な方法です。
しかし、メリットとデメリットがあります。
メリットは?
まず挙げられるのは、音楽はいつでもどこでも手軽に聴くことができ、通勤時間などのスキマ時間に手軽に勉強ができるという点です。
テキストを開いてノートを広げて…なんてことをせずに、音楽を聞くだけなら気負わずに学習できるので、継続もしやすいですよね。
中国語の音楽を聞けるツールは様々ですが、今はアプリを活用している人も多いと思います。iTunesやSpotify、Line musicなどのサブスクサービスでも配信されているので、ぜひ一度、C-POPを検索してみてくださいね。
デメリットは?
デメリットは「四声がわかりづらい、わからない」という点です。
四声とは中国語のイントネーションのことで、このイントネーションを正しく発音しないと全く違う意味になってしまうことがあるのです。日本語で言う、飴と雨、箸と橋のような感じですね。
中国語学習者の皆さんは、このデメリットが示す意味はおわかりですよね。そう、歌うときはよくても、会話するときに四声がわからなければ、相手に意味が正しく伝わらないことがあるのです。
これを防ぐための勉強法のコツを3つ、次の章でお伝えします。
音楽で中国語を学ぶ勉強法のコツ
では、どのように学べば正しい中国語を習得できるのか、3つにわけてお伝えします。
コツ① ピンインと四声付きの歌詞カードを見ながら聴く
まず1つ目の勉強法は、ピンインと四声付きの歌詞カードを見ながら聴くことです。
最近はYouTubeで検索すれば、大体の曲が中国語の歌詞、ピンイン、四声、日本語訳つきで投稿されていることが多く、簡単に視聴できます。
もし“YouTubeで検索したけど出てこない!”という場合は、「bilibili(ビリビリ)」というアプリを使って検索してみましょう。
前回2回目の記事内でもお伝えしましたが、「bilibili」は中国版のYouTube、ニコニコ動画と言われる動画配信系サービスです。
ピンイン、四声付きの動画を見ながら音楽を聴けるので、楽しみながら発音も覚えられて一石二鳥ですよ。
コツ② 歌ってみる
2つ目のコツは、実際に歌ってみるということ。
覚えるには、やっぱりアウトプットが欠かせません。音楽を聴きだいたい覚えたら、歌手のマネをしながら歌ってみましょう!
実際に真似しながら発音してみると、Xiでは子音をたくさん出すべきだな、とか、Siでは子音をあまり出さないほうがいいな、ということに気付けるはずです。
発音をマスターしたら、次はいよいよ四声を身に付けていきましょう!
コツ③ 歌わずに、四声に忠実に歌詞を朗読してみる
歌を覚え、だいたいのピンインを覚えられたら、四声を覚えることに挑戦してみましょう。
やり方は、①で使ったピンインと四声付きの歌詞カードを見ながら、歌詞を朗読するだけです。
四声を覚えれば語彙が格段に増え、歌に出てきた単語を会話でも使えるようになるので、がんばって朗読してみましょう!
音楽で中国語を学ぶには、選ぶ歌に注意!
趣味を中国語の勉強に役立てるのだから、どんな曲を聞いてもいいんじゃないの?と聞かれたら、筆者はNOと答えます。その理由は、勉強に向いている曲と向いていない曲があるからです。
例えば、ラップなどテンポの速い曲は1つ1つの単語が聞き取りづらく、曲の調子を整えるために正しくない文法の歌詞が用いられていることがあります。そのため、時間がかかるだけで効率が悪いですし、間違った中国語を覚えてしまうことになりかねません。
そこで、筆者が考える勉強に合った曲選びのポイントはずばり、曲調が早すぎず、歌詞に日常会話で使う表現が多く含まれている曲を選ぶことです。
それに加えて、やっぱり“自分が好きな曲”が1番いい選曲だと思います。ぜひ、曲選びの参考にしてみてくださいね。
番外編・中国のオーディション番組もおすすめ
中国で有名なミリオンセラー歌手が誕生するきっかけとして、「オーディション番組」が多く挙げられます。
中国トップ歌手の1人・周深(ジョウ シェン)さんも「中国好聲音(ジョングオハオションイン)」というオーディション番組に出演し、一躍話題になりました。
オーディション番組の良いところは、番組内で歌だけでなくトークの音声も聞けるので、中国語リスニングの練習にもなる点です。
最近では、歌手だけではなくアイドルのオーディション番組も人気を博しているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。こちらも歌を歌って審査する番組なので、新しい中国人アイドルを探すついでに、中国語の勉強もできますよ。
いかがでしたか?今回は、趣味の音楽と中国語を両立するメリットと、効果的な勉強方法を紹介しました。
筆者は、好きな歌手の歌をたくさん聞くうちにボキャブラリーが格段に増え、会話表現も豊かになったと思いますので、この勉強法はとてもおすすめです。
皆さんもぜひC-POPを、勉強に役立てながら聴いてみてくださいね。
次回は、中国でも人気の小説・漫画など書籍を中国語の学習に活かす方法をご紹介します。それでは、また。
すぐに話せる中国語講座 HSK3級講座参考サイト:
中国好声音 第4季(The Voice of China 4)-综艺-腾讯视频 (qq.com)
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