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職場をより良い環境にするために!衛生管理者の業務① 職場巡視

職場をより良い環境にするために!衛生管理者の業務① 職場巡視

連載「いないと法令違反!?衛生管理者とは」、前回「職場で衛生管理者が選任されているか」「衛生管理者とはどのような資格なのか」について、健康診断やストレスチェックの話を交えながらお伝えしました。

従業員50人以上の事業場では必ず選任しなければならない「衛生管理者」。
では、衛生管理者が行う業務には、どのようなものがあるのでしょうか?

今回はその1つである「職場巡視」について詳しく解説します!

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衛生管理者の職場巡視とは?

職場巡視

衛生管理者には「職場巡視」をすることが義務付けられています。
これは、衛生管理者が実際に職場内をパトロールして、労働環境や安全衛生に関して問題がないかを確認することです。

巡視は定期的な実施が必要で、頻度としては「少なくとも毎週1回」とされています(労働安全衛生規則第11条)。

「衛生管理者として選任されているけど職場のどこをチェックすればいいかわからない」
「メインの業務が忙しくて、1人で職場内すべてを見て回る時間がない!」

という方もいらっしゃるかと思います。
そういう時は、月に1回来訪する産業医の先生にアドバイスをもらったり、安全衛生委員会(※)のメンバー全員で巡視を行いましょう。
後者の場合、メンバーそれぞれから労働環境に対する意見をもらえるので、より短時間で効果的な巡視を行うことができると思います。

※安全衛生委員会:
労働者が50人以上の事業場で設置する必要がある。委員長、会社側委員(安全管理者・衛生管理者・産業医)、労働者側委員で構成される。委員の人数は会社側と労働者側で同数にするので、委員会の最小構成は7人となる。

職場巡視には「チェックリスト」が欠かせない!

チェックリスト

さて、この職場巡視。
職場内で危ない箇所がないかをチェックするのですが、目的をはっきりさせずに作業現場で巡視を行うと、どこをチェックすればいいのかわからないまま終えることになってしまいます。
巡視の結果は、KY(危険予知)やリスクアセスメントといった今後の改善につなげていきたいですよね。

そういう時に役立つのが「職場巡視チェックリスト」です。事前に、作業現場のどこに問題があるかを把握するための項目を決め、それをリストにまとめたものになります。
このチェックリストを作成することで、誰が巡視を行っても評価基準が均一になり、巡視漏れを防ぐことができます。

また、作成したチェックリストを元に実際に巡視すると、不要と思われる項目が出てくる場合もあります。適宜、チェックリストの見直し・ブラッシュアップを行い、より効果的な巡視ができるようにしてください。

巡視チェックリストの活用例

巡視チェック

例えば、事務的な業務が中心のオフィスと、工具の取り扱いや重量物の運搬等が頻繁に発生する工場とでは、巡視の際にチェックするポイントが大きく変わってきます。
チェックリストには決まった様式はありませんので、職場の状況に沿った内容になるように作成しましょう。

点検項目は「事務所の室温は17℃以上28℃以下になるように管理されているか」など、具体的でわかりやすいように工夫すると、担当者も点検がスムーズになると思います。

下記のリンクもよろしければ作成の参考にしてください。
茨城産業保健総合支援センター『職場の衛生管理チェックリスト集』

いかがでしたか?職場には定期的な巡視が必要ということを初めて知った、という方もいらっしゃるかと思います。

この機会に、社内のいろんなところを見て回ってみてはいかがでしょうか。
直近で大きな問題が起こっていなかったとしても、ふだん何気なく過ごしている職場を見直してみると、思わぬリスクが潜んでいる箇所があるかもしれませんよ?!

次回は「健康診断実施」についてお伝えしたいと思います。

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