どうも、はなです。
「独学取得&独立可能な「行政書士」徹底解剖!」連載では、行政書士の全体像や資格取得後のイメージについてお話ししてきましたが、いかがでしょうか?「行政書士になった自分」のイメージ、わいてきましたか?
とはいえ、おそらくみなさんが今一番気になっているのは「行政書士試験に受かるにはどうしたらいいの?」だと思います。
試験に合格することが、行政書士へのスタートですからね。
今回は行政書士試験の勉強方針について、詳しくお話ししていきます。
行政書士試験の合格は難しい?
早速ですが、第1回にお話しした行政書士試験の合格率、覚えていらっしゃいますか?
だいたい毎年10%前後。難関な国家資格といえます。
しかし結論からいうと、初心者でも十分合格可能です。実際、私も理系学部出身&法律初心者というスタートラインから、今、行政書士をやっています。
たしかに難しいですが、仕事と両立しながら合格することも可能です。
難しい行政書士試験に合格するための勉強方針
第1回にもお話しした通り、行政書士試験の合格率の低さの理由は、その試験範囲の広さにあります。
試験科目 | 得点 | |
---|---|---|
法律科目 | 憲法・民法・商法・会社法・行政法・基礎法学 | 244点 |
一般知識科目 | 政治・経済・社会・情報通信・個人情報保護・文章理解 | 56点 |
行政書士の業務範囲は広いため幅広い知識が必要なのですが、正直、この範囲すべてを覚えるのはとても難しいです。
時間がある人や暗記力のすばらしい人ならできるかもしれませんが、少なくとも私にはできませんでしたし、おすすめしません。
なぜなら、この範囲すべてを覚えたところで、業務には役立たないからです。
行政書士の業務範囲は広い分、1ヶ月に1度は経験のない分野の依頼に出会います。依頼があってから関連法律や手続きの手順など調べて正確に理解し、仕事をこなさなくてはいけません。
基本的な知識から法律や規則を丁寧に読み解き、必要な手続きと文言を導き出し、面倒くさがらずに業務を遂行する。
その能力こそ行政書士に必要で、これさえあれば、どんな依頼をいただいても仕事をこなすことができます。
そして行政書士試験は、その能力を図るための試験なのです。
行政書士試験に合格するためには、
基本的な知識を正確に身に付ける そこから答えを導き出す能力を養う
という勉強方針がベストです。
仕事と勉強を両立する方法
範囲が広く難しい行政書士試験ですが、基本的な知識だけなら、仕事と両立しながらでも身に付けることができます。
仕事と勉強を両立するコツは、ずばり
隙間時間を使う 参考書を各科目1冊ずつにする
です。
行政書士試験合格に必要な法律科目の基本知識を学ぶには、各科目参考書1冊ずつあれば十分です。一般知識科目にいたっては、まとめて1冊でカバーできます。
通勤の電車内や週末の隙間時間に勉強すれば、1ヶ月で1/2~1冊は読むことができるでしょう。最短7ヶ月で、一通り勉強できます。
一度知識を詰め込んだら、あとは問題集や過去問を繰り返して、基本知識を使って答えを導き出す練習をすればOKです。
過去問は1回3時間で終わりますから、解説を読む時間を入れても2日でこなせます。だいたい10回分解いていくとすると、週末に2ヶ月半ほど頑張れば、基礎知識を使う力を養うことができるはずです。
この方針で努力を続ければ、1年での合格だって夢ではありません。
実際、私も各科目1冊ずつ&1年間の勉強で一発合格できました。まぁ運が良かった部分も大きいんですが、基本知識にしぼって正確に身に付けて、そこから答えを導き出す力を養うという勉強方針を貫いたことが勝因だったと思っています。
行政書士試験は仕事をしながら合格も可能!
いかがでしたか?行政書士合格までのイメージ、具体的になってきましたか?
行政書士試験の範囲は広く、合格率も低いです。たしかに難しい国家資格ですが、基本知識を正確に身に付けて、そこから答えを導き出す力を養うという勉強方針で頑張れば、法律初心者でも十分合格可能です。
次回は「行政書士は独学で勉強できる?」をテーマに、行政書士試験に独学合格する可能性についてお話しします。それでは、また。
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