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【勉強スケジュール付】行政書士科目別勉強法④ 民法のポイント

【勉強スケジュール付】行政書士科目別勉強法④ 民法のポイント

行政書士試験を独学で受ける場合、どのような勉強法で学習すべきか悩む方は多いでしょう。

この連載「勉強スケジュール付!行政書士科目別勉強法」では、筆者が1年間の独学で試験に合格した経験を活かし、学習プランから各科目における勉強法のポイントについてお伝えしていきます。

連載第4回の今回は、行政書士試験の中でも特に私生活に関わりの強い「民法」の勉強法を解説!

教科書を読み込む期間(2月~3月)、問題集を集中に行う期間(4月~9月)、記述対策を行う期間(10月~11月)に分けて、図解を交えながらお伝えしますので、ぜひご一読ください。

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① 教科書の読み込みは単語カードを最大限に利用しよう

筆者提供:行政書士 科目別勉強スケジュール「民法」
筆者提供:行政書士 科目別勉強スケジュール「民法」

行政書士試験の中で民法は、行政法に次いで2番目に配点の高い科目です。

「択一式」
(5択から正答1つを選ぶ)
9問(1問4点):36点
「記述式」
(文章で回答する)
2問(1問20点):40点

具体的には上記表のとおりで、合計76点となっています。

行政書士試験は300点満点なので、約4分の1が民法から出題されることになりますね。

記述式の問題からは、具体的な事案から法律の条文を使って解答しなければならないので、行政法と同様に、ただの暗記だけではない深い知識が問われてきます。

独学では、はじめから深い知識を理解しようとしても挫折してしまいやすいので、図解の学習プランで示したように、まずは2月~3月に教科書を読み込んで全体像を理解しましょう。(12月~1月は行政法の教科書の読み込みに時間を割いているため、民法の勉強は2月スタートとなります。参考:行政法の勉強スケジュール)

そして民法の勉強では、連載第2回でおすすめ勉強法としてお伝えした「単語カード」の利用を強くおすすめします。

なぜかというと、民法は私生活に関わりの強い法律のため内容は身近なものなのですが、あえて難しい単語で説明されており、スムーズに理解が進まないからです。

例えば、判断能力の弱い人を「制限行為能力者」、頼んでいないのに本人を代理して行動することを「無権代理」、時効が先延ばしになることを「時効の完成猶予」などといった単語で表現されます。急にこれらの単語で解説されてもわかりませんよね。

そのため、民法の学習の最初は、単語を理解することを最優先にしましょう。

2月~3月は教科書の読み込みと同時に単語帳を作成し、スキマ時間を活用してわからない単語を覚えます。
難しい専門用語を覚えつつ、内容もしっかり定着させられるでしょう。

② 民法の問題は身近な人に例えよう

単語カードを活用しながら教科書を2ヵ月じっくり読み込めば、独学でも民法の問題文が読めるようになってくるでしょう。

その後は次のステップに移行。
4月~9月にかけては、問題集を解き実力をつけていく期間となります。

民法の問題を解くときは、身近な事柄に例えることが大切です。
なぜかというと問題がとても堅苦しい文章で出題されるので、イメージするのが難しいからです

ここで、行政書士試験の過去問題(令和3年度)から抜粋した文章を見てみましょう。

「Aが自己所有建物をBに売却し登記をB名義にしたものの代金未払のためAが占有を継続していた」

引用元:行政書士試験研究センター 令和3年度試験問題 問題30

いかがでしょうか。
法律初学者は、これを見ただけで問題を解きたくなくなってしまいますよね。

しかし、文章をこのように変換したらどうでしょうか。

「お父さんが自分の家を友達に売って登記を友達名義に変えたのに、友達がお金を支払わないから、お父さんが家に住み続けた」

内容はまったく変わりませんが、聞きなれた名詞や文言に変えただけでとてもイメージしやすくなったと思います。

民法は、上記の過去問題のように事例で出題されることが多いです。
一見難しく見えますが、言い換えてイメージしやすくするだけで正誤の判断がついてしまうことがあります。

最初は言い換えに時間がかかるかもしれませんが、ぜひ習慣化できるように練習してみてください。慣れれば、問題を解くスピードが変わってくるはずです。

ちなみに筆者の場合、家を持っているのは必ず「お父さん」、借金をかかえた人は必ず「友達の○○さん」といったように、実際にいる身近な人に例えると、よりイメージがしやすかったです。

皆さんも自分が覚えやすい人に例えて、言い換えを試してみてください。

③ 記述式では関係図が書けるようになろう

記述式問題は、3問中2問が民法のため40点と配点も高く、ここでどれだけ点を取れるかが行政書士試験の合否を分けるといっても過言ではありません。

10月~11月には、記述式問題の対策を進めましょう。

民法の独学での記述式対策で大切なのは、「関係図を書けるようになること」です。

先ほど、問題文は身近な人に例えるとよいと伝えましたが、記述式は問題文が長いため、いくら身近な人に例えたとしても途中で頭がこんがらがってしまうことがあります。

具体例として、記述式の過去問題から抜粋した文章を見てみましょう。

「Aは、Bに対して 100 万円の売掛代金債権を有し、本件代金債権については、 A・B間において、第三者への譲渡を禁止することが約されていた。しかし、A は、緊急に資金が必要になったため、本件代金債権をCに譲渡し…」

引用元:行政書士試験研究センター 令和3年度試験問題 問題45

実際の問題では文章がまだまだ続きますが、いろんな人が出てくるため、読んでいるうちに理解できなくなってきます。

そこで、以下の図解のような「関係図」を作ると役にたちます。

図:筆者提供 図:筆者提供

この図解のように、文章を読みながらそれぞれの関係を図にして表現すると、序盤の文章を忘れてしまっても図を見ればすぐに思い出せます。

「書く時間がもったいないのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、本試験で焦って読み直すよりもはるかに速く、かつイメージしやすくなることで答えも導きやすいです。

書き方のルールはなく、自分が理解できればOK。

筆者は、矢印を使って意思表示の方向性をわかりやすくしたり、番号を振って時系列がわかるようにしたり工夫していました。

独学で記述式対策をする際には、ぜひ関係図を書く練習をしてみてください。
きっと効率よく回答を導き出せるはずです。

今回のまとめ

今回お伝えした、民法の勉強法における3つのポイントを図解でまとめました。

行政書士 科目別勉強スケジュール「民法」勉強法まとめ
行政書士 科目別勉強スケジュール「民法」勉強法まとめ

行政書士試験に出る「民法」は、難しい単語が多く文章が頭に入りにくいので、勉強法を間違えると途中で挫折しやすい科目です。

問題文の登場人物を身近な人に例えたり、関係図を書けるようにしたりすると、より解きやすくなるので試してみてくださいね。

次回は、難題の多い科目「憲法」の勉強法について、図解を入れながら細かく解説します。憲法に多い判例問題に対する対策もありますので、ぜひご一読ください。

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