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【勉強スケジュール付】行政書士科目別勉強法⑤ 憲法のポイント

【勉強スケジュール付】行政書士科目別勉強法⑤ 憲法のポイント

行政書士試験を独学で受ける場合、どのような勉強法で学習すべきか悩む方は多いでしょう。

この連載「勉強スケジュール付!行政書士科目別勉強法」では、筆者が1年間の独学で試験に合格した経験を活かし、学習プランから各科目における勉強法のポイントについてお伝えしていきます。

連載第5回の今回は、法を勉強するうえで欠かすことのできない「憲法」の勉強法を、図解入りでわかりやすく解説。
教科書を読み込む期間(12月)、問題集を集中的に行う期間(4月)、過去問題や予想模試を行う期間(7月~11月)に分けて、ポイントもお伝えします。

1年の独学で合格した筆者の経験も盛り込んでいるので、独学合格を目指す人はぜひ参考にしてください。

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① まずは条文の知識で答えられる分野を覚えよう

筆者提供:行政書士 科目別勉強スケジュール「憲法」
筆者提供:行政書士 科目別勉強スケジュール「憲法」

今回解説する「憲法」は、国民の権利や自由を守るために国に縛りをかけているものであって、国民を縛るための「法律」とは役割が異なります。
私たちが生活するうえで、当たり前のように自由に発言できたり、好きな場所に住めたりできるのも、憲法のおかげなのです。

「町の法律家」として地域の人々を支える立場である行政書士をするうえで、「憲法」という国民を守るためのルールはきちんと理解しておく必要があり、とても大事な科目といえます。

そんな憲法の科目の配点は、以下のようになっています。

「択一式」
(5択から正答1つを選ぶ)
5問(1問4点): 20点
「選択式」
(語群から単語を選び文章を穴埋めする)
1問:8点

合計で28点、行政書士試験は300点満点なので、憲法の科目は全体の約1割ということになります。

憲法の科目では、条文を覚えるだけで答えられる問題もあれば、条文に関連する判例(裁判所で下された判決、決定、命令のこと)を覚えていないと答えられない問題も、多く出題されます。

こう聞くと判例を覚えることに目が行きがちですが、まずは条文を覚えることを優先しましょう。なぜなら条文を理解していないと、判例も理解できないことが多いからです。

憲法の条文は、民法や行政法に比べるとそんなに多くはありません。まずは4月の教科書を読み込む期間で、「条文をしっかりと覚えられるよう」意識しながら進めていきましょう。

とはいっても、憲法の条文の中には「当たり前のことしか言ってないな」と思ってしまうようなものも存在します。

例えば、以下の条文を見てみましょう。

「学問の自由は、これを保障する。」
参考:日本国憲法 | e-Gov法令検索

学ぶことが誰でも自由にできるのは、(日本では)当たり前ですよね。

このような簡単な条文は、条文自体が出題されることはほとんどなく、この条文に関連した判例から出題されることが多いです。

教科書を見返すときに、当たり前のことが書かれた条文を何度も見るのは時間がもったいないので、1周目で当たり前だと感じた条文は、わかるようにチェックを入れておきましょう。
そうすれば、2周目以降の勉強を効率的に行えます。

② 問題集を使って判例の結果を覚えよう

前述した勉強スケジュールの図解では、「4月は憲法の問題集を解くこと」となっていますが、このときまずは、判例が「どんな結果になったのか」に絞って覚えるようにしましょう。

先ほども述べましたが、憲法の科目では判例を覚えていないと答えられない問題が多いです。
特に重要な判例に関しては、法律ではないものの、昔の判例が今の裁判の判決に大きく影響しているため、行政書士試験でも問題に出ます。

例えば、超重要判例の1つでもある「マクリーン事件」を見てみましょう。

マクリーン事件は、日本に住めるように申請をしたものの不許可となった外国人が起こした、日本における外国人の人権について争われた裁判です。

この事件でまず覚えるのは、「不許可となったことは違法ではない」という判決が下されたことです。

実際はこの判決に至るまでの理由や、外国人の人権に対する見解も様々述べられていますが、すべてを覚えると大変なので、まずは結果だけを覚えていくのがよいでしょう。

問題集を進めていくと判例が多くて心配になってしまうかもしれませんが、安心してください。よく出る重要判例は、問題集や過去問題などで何度も登場します。
何度も問題演習を繰り返せば、重要な判例がどれかは覚えられますし、少しずつ細かな点にも目が行き届くようになるでしょう。

③ 重要判例は過程まで覚えよう

過去問題や予想模試を開始する7月以降は、重要判例の過程まで覚えていくようにしましょう。実際に行政書士試験では、結果だけでなく過程(なぜその判決になったのか?)もよく問われます。

過去問題や予想模試を続けていくと「またこの判例が出てきたな」と、何度も目にする判例が分かるようになってきます。そのような頻出する判例は特に重要ですので、問題の解説をしっかりと読み込みましょう。

独学で行政書士試験に臨む人の中には、「正解した問題の解説を飛ばす」という方がよくいます。
しかしこの勉強法だと、正解はわかっていても他の細かな部分までを理解していないという状態になります。すると同じ判例からの出題でも、論点を少しずらされたら不正解となってしまうことがあるのです。

それを避けるために重要判例は、過去問題や予想模試で正解したとしても解説を飛ばさずにしっかり読むようにしましょう。

筆者の場合、7月以降には、わからなかった内容を箇条書きでノートにまとめていました。
詳しくは第2回でご紹介した勉強法を参考にしてみてください。

重要判例の細かな内容をしっかりと覚えることができれば、合格はもうすぐです!

今回のまとめ

今回お伝えした、憲法の勉強法における3つのポイントを図解でまとめました。

行政書士 科目別勉強スケジュール「憲法」勉強法まとめ
行政書士 科目別勉強スケジュール「憲法」勉強法まとめ

今回ご紹介した憲法科目は、行政書士試験の中でも特に判例の理解が重要になります。
条文の知識だけでは正答率を上げられないので、ぜひ上記の図解のように、勉強の時期によって覚えるべき内容を変えてみてくださいね。

独学では一度に判例の細かな部分まで覚えるのは難しいので、まずは大雑把に輪郭から覚えていくイメージで取り組んでください。
そして過去問題や予想模試をする中で、重要判例の過程まで覚えられるようにしていきましょう。

次回は、配点が少なく勉強法に悩みやすい「基礎法学」と「商法」の科目を、図解を入れながら細かく解説します。
配点は低いものの、効率の良い勉強法を取り入れることで点を稼げる科目です。ぜひ、次回もご期待ください。

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