「秘書検定2級 3級」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
「秘書になるための資格かな?」と思う方が多いと思います。しかし実際は秘書検定とは、秘書になるためだけではなく、ビジネスの場で自信を持って振舞えるビジネスマナーを身に付けられる資格です。私の周りでは就職活動をする学生やすでに働いている方、デスクワーカーだけではなく接客業の方など、幅広い分野の方が勉強しています。
この連載では「秘書検定2級 3級」を取得するにあたり、その概要や勉強法について6回にわたりご紹介していきます。
秘書検定とは?秘書検定2級 3級を取得するメリット
秘書検定とは「人柄育成」を目指して、ビジネスの場で必要な知識や対人関係についての能力を学ぶものです。この知識は、身に付ければすぐに社会で活用できるため、心強い味方になります。
就職して最初にやってくる試練とも言われる電話対応や来客対応を、秘書検定では詳しく学ぶことができます。
仕事に欠かせないメールも、秘書検定でメール文章の書き方を学ぶため、とまどうことなく対応できるようになるでしょう。
また、この資格を持っているとビジネスマナーをきちんと理解していると認識されるため、就職活動でも一歩リードできるでしょう。実際に、履歴書の資格の欄に秘書検定2級 3級の記載があるかを選考基準にする場合もあります。
秘書検定2級 3級では、経営管理に関する知識、言葉遣い、電話対応、慶弔対応、文書作成など多岐にわたる問題が出題されるため、しっかり勉強しなければ合格できません。
しかし合格したときに得られる自信はとても大きな宝となり、その後のキャリアアップに貢献してくれることでしょう。
秘書検定の概要・出題範囲は?
秘書検定は誰でも受験できる資格で、1級と準1級は筆記試験と面接試験。2級と3級は筆記試験のみです。
毎年、6月・11月・2月(2級・3級のみ)に実施され、2級3級の合格率は60%前後です。
オンスク事務局注:
秘書検定2級・3級では、2021年3月からCBT試験方式(※)が導入されています。
※紙の問題用紙・解答用紙を使わず、パソコン上で受験する方式
秘書検定2級 3級の出題範囲は、理論科目と言われる「必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」、実技科目と言われる「マナー・接遇」「技能」の5分野で構成されています。
出題数は「必要とされる資質」領域から5問、「職務知識」領域から5問、「一般知識」領域から3問、「マナー・接遇」領域から12問(うち記述2問)、「技能」領域から10問(うち記述2問)の合計35問です。
理論分野が13問中60%以上、実技分野が22問中60%以上で合格になります。
記述問題もあるため厳密には何問正解で合格とは言えませんが、理論で8問以上、実技で14問以上は正解したいものです。
なお、理論70%・実技50%だと不合格となるため、合格を勝ち取るためには5分野をバランスよく勉強することが大切です。
理論科目 | 必要とされる資質 | 5問 | 60%以上の得点で合格 |
---|---|---|---|
職務知識 | 5問 | ||
一般知識 | 3問 | ||
実技科目 | マナー・接遇 | 12問(内、記述2問) | 60%以上の得点で合格 |
技能 | 10問(内、記述2問) | ||
合計 | 35問 |
2級3級は筆記試験のみで、上記の通り、約90%の31問がマークシート方式で5つの選択肢から1つを選びます。約10%の4問が記述式です。
理論科目では秘書としての考え方や必要な知識を問われます。
実技科目では案内状やビジネス文書の書き方や敬語、話し方など実際に業務上使うものが問われます。
秘書検定の特徴として、問題の多くに「適当」「不適当」を選ぶものが出題されています。その中でも、「適当」と思われる選択肢が2つ程度入れてある場合もあるため、「より適当」「より不適当」なものを解答しなければなりません。
また、設問の前半は「適当」であるけれど、よく読んでみると後半が「不適当」で間違っていることが書かれているなどの引っ掛け問題もあります。そのため、じっくり時間をかけて問題に取り組みましょう。
秘書検定の勉強法とは?
全体的な勉強法としては、テキストを1冊利用しながらオンライン講座などを併用して学習するのが良いでしょう。
テキストは、早稲田教育出版の「秘書検定 集中講座2級」がとても詳しく解説されており、私も秘書検定取得の際に重宝したのでおすすめです。
過去問題が多く掲載されているので、2~3回解いてみることにより、秘書検定の特徴が把握できます。過去に出題されたものがほとんど同じ形で出題されていることもありますよ。
「一般知識」領域は言葉を覚える必要があるため、移動時間などのスキマ時間を利用し、単語を暗記する勉強法が良いでしょう。
「マナー・接遇」の中の電話対応・接遇は、仕事以外では使わない言い回しもあるので、自宅で声に出して、練習する勉強法がおすすめです。
次回からは5つの領域を1つずつ具体的に解説していきます。第2回となる次回は「必要とされる資質」の勉強法についてです。
1つ1つの領域を丁寧に学ぶことによって、ビジネスマナーの達人になれることでしょう。合格に向けて、一緒に頑張っていきましょう!
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