「社労士 試験科目の学習ポイント」連載の最終回です。最後は、労働に関する一般常識と社会保険に関する一般常識のポイントと学習方法のお話です。
労働に関する一般常識について
労働に関する一般常識の概要
労働に関する一般常識は、2回目と3回目のブログでお話しした労働関係の法律以外のその他の法律(労働法規)や労務管理、労働経済を内容としています。
労働法規
2回目と3回目でお話しした法律以外でも労働者を保護する法律が沢山ありますよ。
例えば、本来お給料は会社と労働者が話し合って決めるものですが、強い立場にある会社が一方的に決めることが多いですね。そのときに「時給400円」とかすごく安い賃金を設定することがないように「最低賃金法」で賃金の最低額を保障することを会社に強制して労働者を保護しています。
労務管理
労務管理とは、採用から配置、教育訓練、福利厚生に至るまで従業員に対して行う会社のいろいろな施策のことです。
労働経済
厚生労働省や総務省では、労働者の労働時間や賃金、雇用などの動向を調査し、発表しています。
発表された統計数値・意識調査の分析を通じて現在生じている労働問題を、労働市場・雇用・失業・賃金などの経済的側面から取り扱うものを労働経済と言います。ちょっと難しいですね。
労働に関する一般常識のポイント
労働経済に関しては、日頃、新聞やニュースなどを意識して見ているかがポイントになります。
労働に関する一般常識の学習方法
労働に関する一般常識は範囲が広くつかみどころがない科目ですが、過去の本試験で出題された労働法規を中心に学習するとよいでしょう。
社会保険に関する一般常識について
社会保険に関する一般常識の概要
社会保険に関する一般常識は、4回目と前回お話しした社会保険関係の法律以外のその他の法律(社会保険法規)に加え、社会保険制度の沿革や動向を内容としています
社会保険法規
医療や介護、年金など、日常生活に馴染み深い法律が多いですね。
例えば、健康保険が会社員やその家族を対象とした医療保険であるのに対して、自営業者の人やその家族を対象とする医療保険として「国民健康保険法」があります。
また、介護を必要とする人については「介護保険法」が、社労士については「社会保険労務士法」があります。
社会保険制度の沿革
年金制度や医療制度、介護保険制度などのいわば歴史です。
社会保険に関する一般常識のポイント
社会保険法規のうち、国民健康保険法など医療に関する法律は、健康保険法と共通する部分があることがポイントです。健康保険法との共通点と相違点を対比しながら見ていくとよいでしょう。
社会保険に関する一般常識の学習方法
社会保険に関する一般常識も範囲が広い科目ですが、法規の数は労働に関する一般常識よりも少ないですから、出題頻度の高い法律から押さえていきましょう。
駆け足で社労士の試験科目を一通りお話ししましたが、興味を持たれた方はオンスクで学習して、社労士試験にチャレンジしてみましょう。 これでおしまい。
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