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宅建試験科目「宅建業法」の重要論点と学習方法┃宅建合格のツボとコツ

宅建試験科目「宅建業法」の重要論点と学習方法┃宅建合格のツボとコツ

「宅建試験合格のツボとコツ」の3回目の今回は、宅建業法の重要論点とその学習法をお伝えします。

宅建士試験における宅建業法の特長

宅建業法は問題数が20問と全科目中最も多く、かつ宅建士試験の全4科目の中で最もやさしい科目であるため、ぜひ8割以上(16点以上)の得点を目指してください。合格のための土台となる科目です。

またありがたいことに、宅建業法は、全単元からまんべんなく出題されるので、勉強時間のムダがほとんどありません。つまりやればやっただけ点数になる科目といえるでしょう。

学習の際は、「比較」することを意識して押さえることをおすすめします(例えば、重要事項説明書と37条書面の記載事項の比較や、一般媒介と専任媒介の契約形態についての比較)。

基本的な問題がほとんどですが、すべての選択肢がわからないと解けない「個数問題」が多いのもこの科目の特徴なので(昨年は5問、一昨年は8問出題)、知識の確実な習得を心がけましょう。

では前回と同様に、今年の出題可能性が高い単元ごとの重要度(A~C)と学習のポイントを指摘していきます。

宅建業法 主要単元の重要度

免許 …重要度B

特に免許の欠格要件から問われることが多いので、登録の欠格要件との比較で押さえましょう。

営業保証金 …重要度A

還付の手続きの違い等、保証協会との比較で押さえるのがコツです。

案内所の規定 …重要度A

こちらも事務所との比較で問われますので、特に名簿や帳簿の設置義務の有無、届出の有無等の違いに気をつけつつ押さえるのがポイントです。

広告の規制 …重要度A

特に誇大広告の禁止、広告の時期、広告の不要な場合等を重点的に押さえていきましょう。その際は売買と貸借との比較が重要です。

媒介契約 …重要度A

一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の比較(特に有効期間の有無や、指定流通機構への登録に関して)がポイントです。

重要事項の説明、37条書面 …重要度A

毎年3~5問は必ず出題されます。特に重要事項説明書と37条書面の記載事項の比較、売買・交換契約と貸借契約での記載事項の比較がよく問われます。

そして今年は重要事項の説明について大きな改正点があり(取引の相手方が宅建業者のときは、説明が不要になり、説明書の交付のみでよくなった点)、狙われる可能性が高いので要注意です。

8種規制 …重要度A

こちらも毎年3~5問は必ず問われます。特に「手付金等の保全措置」と「クーリングオフ」の2つは必ずマスターしておいてください。

報酬額の制限 …重要度A

毎年1問出ます。宅建士の試験問題中、唯一の計算問題として問われることが多いです(ただし、内容は足し算と掛け算中心)。特に売買の媒介契約の報酬額と、売買の代理契約の報酬額の計算方法の比較売買貸借の報酬額の計算方法の比較、に注意して押さえていきましょう。

監督処分、罰則 …重要度B

毎年1問出ますが、処分や罰則の内容が多く、全部覚えようとすると時間を要してしまうので、過去問に出題のあるものに絞って押さえると効率がよいです。

住宅瑕疵担保履行法 …重要度A

毎年1問出ます。同法の適用される場面と、供託に関する諸規定、基準日ごとの届出等の数字関係に注意しましょう。

以上です。次回は「法令上の制限」の重要度と学習ポイントについてお話します。お楽しみに。

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