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現役宅建士が解説!宅建実務のホントのトコロ:プライベート編

現役宅建士が解説!宅建実務のホントのトコロ:プライベート編

連載「現役宅建士が解説!宅建実務のホントのトコロ」では、「宅建を取得することで、このような仕事ができる!」ということについてフォーカスしてきました。

当連載の一区切りとなる今回は、プライベート・実生活における宅建取得のメリットについて紹介したいと思います。

これまでの、不動産業・他業種における業務に直結する宅建実務について解説してきたものとは、少し系統が違うお話になりますが、宅建に興味のある方にとっては耳寄りな情報になることでしょう。

連載「現役宅建士が解説!宅建実務のホントのトコロ(全4回)」

不動産屋と対等(それ以上?)な話ができる

不動産屋と対等

宅建を取ると、ご自身の実生活において不動産屋と対等(もしくはそれ以上)なやりとりが可能になることが、何といっても大きいのではないでしょうか。

無資格の不動産営業マンよりは、宅建試験に合格したばかりの人の方が正確な知識がある、というケースも珍しくないと思うのが私の正直なところです。

それに、不動産業界に限ったことではないかもしれませんが、熱意ある営業マンの中には、一般人であるお客様の専門知識がないことを逆手にとった営業になってしまう、ということも稀にあります。

それが故意なのか、知らず知らずのうちになのかはわかりません。
特に不動産の利用についての細かい制限などは、営業マンはもちろん、宅建士ですら見落としてしまっているような気づきづらいミスもありますから。

でも、そんな時に、自分が宅建試験に合格していたとしたら、万一営業マンがおかしな営業を持ち掛けてきたとしても、自分の身を守ることができます。

ただ、地域性や会社の方針で営業のスタンスなども変わりますし、
「宅建試験の問題ではこうだった!」
という話で全てが解決するものではありません。

関西で言う「礼金(部屋を借りる時、大家に支払うお金として一般的なルールとなっています。返ってくることはありません)」の概念などがまさにそうで、
「法律で礼金なんて定められていないから払わないぞ!」
と言えばそれで済むわけではない、ということです。

とはいえ、明らかな法律違反は見過ごすわけにはいきませんし、万一法律に違反する営業行為があれば、的確に指摘することができるでしょう。

住まいのトラブルを改善できる

住まいのトラブル

残念なことではありますが、住まいに関する悩みというものはどうしても日々の暮らしにつきものです。

隣の人が夜中に大音量で音楽を流す、大家から身に覚えのないトラブルで出ていけと言われる、退去の時に異常な額の修繕費を請求される、etc…。

幸い自分がこのような事態に遭遇しなかったとしても、友人や家族がこういったケースに悩まされているということは珍しくありません。

そのような時、彼らの相談に乗り、なおかつ改善に向かわせるような提案をすることを、宅建の知識が可能にしてくれるのです。

宅建の試験は、不動産そのものだけでなく、民法や宅建業法などの法律上の知識もかなり出題されます。
しかも、法律の条文だけではなく、実際に法律をもとにトラブルがどのように解決されてきたのか、という蓄積である「判例」も重要な試験範囲です。

つまり、宅建試験に合格しているということは、日常生活や不動産に関するトラブルについて
「こんなケースって、どうなるんだっけ?」
という風に、法律や判例をもとに正しく考え、アドバイスもできる素養がすでにある、ということなのだと思ってよいでしょう。

宅建はあなたの世界を変えるきっかけになる

このように、宅建を取得すると、不動産業界だけでなく不動産業界以外(金融業界、建設業界等々)にも実務的にかなりニーズがあることに加えて、プライベートにおいても有意義なことがたくさんあります

もちろん、日常生活におけるトラブルについては、法律系上位資格である弁護士や司法書士などの方が専門家であることは間違いありません。
しかし、宅建も立派な法律系の国家資格ですし、その他専門資格への登竜門として受験する人もいます。

ちなみに私は、宅建を取得できたことをきっかけに、ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)やマンション管理士という風に資格の幅を広げました。

それらの資格も有用であることは間違いないのですが、宅建には独占業務があること、需要の大きさなどから考えるにつけても、やはり宅建はかなり強力な武器となってくれているなぁ、という風に感じています。

この連載を読んでいただいた方なら、宅建に興味を持つ、というファーストステップはすでにクリアされています。

あとは、宅建の学習に実際に取り組んでみることについて、考えてみていただければ幸いです

単なる資格というだけではなく、あなたの世界や人生を一変させてくれる可能性を秘めた宅建に、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

4回にわたり、宅建の実務や魅力についてご案内してきました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

私の記事で、一人でも多くの方が宅建に興味を持ち、また、次のステップへ進もうとされる皆さまの背中を押すことができたならば幸いです。

私もまだまだ修行中の身で、これから不動産業界で幅広くいろいろなお仕事ができるようになりたいと考えています。
皆さまにまたどこかでお会いすることを非常に楽しみにしております。

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現役宅建士が解説!宅建実務(全4回)

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