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「前後左右を意識した」問題演習とは?|宅建講師直伝!問題演習の活用法③

 「前後左右を意識した」問題演習とは?|宅建講師直伝!問題演習の活用法③

全国のオンスク宅建講座ファン(?)の皆さん、こんにちは。
TAC宅建講座、担当講師の才間です。

私事ですが、実はランニングが趣味でして、週に1回程度、10㎞程度走っています。季節の変わり目に長い距離を走ることは、心身ともになかなかしんどいのですが、走り切ると達成感があり、「また1週間頑張ろう」と思えます(笑)
皆さんにおかれましても、時には勉強以外のことに時間を割いていただいて、リフレッシュしてくださいね!

さて、前回に引き続き、問題演習の活用方法をご紹介差し上げます。今回は、「前後左右」を意識した問題演習の方法をお伝えいたします!

「いや、前後左右ってなんですか…?」と思われた方もいらっしゃるかと存じますが、要は、今解いている問題の知識だけではなく、周辺知識のことも一緒に確認してしまおうよ!ということです。
こうすることで、効率よく、より強固な知識を獲得することができる…という塩梅です。

連載「宅建講師直伝!講義動画・問題演習活用法」(全5回)

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STEP1:問題を読んで見抜くべきポイント

例えば、問題演習をしていて、こんな問題に出くわしたとします。

A所有の甲土地につき、AとBとの間で売買契約が締結された。BがCに甲土地を転売した後に、AがBの詐欺を理由にAB間の売買契約を取り消した場合には、CがBによる詐欺につき知らなかったときであっても、AはCに対してAB間の契約の取り消しを対抗することができる。〇か×か。

正解は×ですよね。

この問題では、まず、「詐欺と第三者の関係が問われているんだな…」ということを見抜いていただきたいと思います。

次に、前回の記事でお伝えした「ひっかけポイントを見抜くこと」を意識し、2行目の後半の「詐欺につき知らなかったときであっても(善意)」という条件が、「詐欺について知っていたときは(悪意)」という条件に変わっていたら、結果が異なっていた…ということを見抜いていただけると最高ですね!

STEP2:あわせて検討すべきポイント

さてここからが、第2ステップです。先の問題を通じて、以下のようなことも同時に検討してみましょう。

そもそも、善意や悪意ってなんのことでしたっけ?

この問題において、AB間で行われたことが詐欺ではなく強迫だったらどうでしょうか。
「CがBによる強迫につき知らなかったときであっても、AはCに対してAB間の契約の取り消しを対抗することができる。」のでしょうか?

詐欺が問題になるケースとしては、今回のようなケースだけではなく、「第三者の詐欺」というケースもありました。第三者の詐欺について、何か知っていることがあれば、挙げてみてください。

AB間で生じた問題が心裡留保や通謀虚偽表示、錯誤の場合、善意の第三者Cとの関係はどうなりますか?「CがAB間で生じた〇〇の問題につき知らなかったときであっても、AはCに対して契約の無効を主張できる」のでしょうか?

以上のようなことを意識することが、「前後左右を意識する」ということです!

このように、1つの問題を様々な角度から検証しようとすることは、非常に手間が掛かり、効率が悪いように思われるかもしれません。
しかし、このような学習を徹底することで、「類似事項との比較検討」をすることができ、知識の整理をすることが期待できます。これにより、より強固な知識を取得できるのです。

初学者の方は、「いやいや、いきなりそこまでは無理だよ…」というお気持ちを抱いてしまったかも知れませんが、今はここまでスムーズに比較検討できなくても問題ありません。試験直前期にこのような状態になっていられるように、日々の勉強を頑張りましょうね!!

さて、5回に渡りお送りいたしました、シリーズ「講義動画や問題演習の活用の仕方」は今回で最終回です。
当連載が、皆さんが試験勉強に取り組むにあたり、何かしらお役に立てば幸いです。
引き続き、粘り強く学習しましょう!!

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