皆さん、こんにちは!この連載では、世界遺産検定3級に合格するための勉強法についてお話ししていきます。
世界遺産検定に少し興味がある…という方でもわかりやすいように、どういった試験なのか、どんな問題が出るのか、というところから掘り下げていきますので、身構えずに読んでいただけたら幸いです。
私自身、世界遺産検定2級を所持しており、ただいま1級に向けても勉強しているところなので、よりリアルな勉強方法をお伝えできると思います!
世界遺産検定3級とはどんな試験?
まず、世界遺産検定という資格はどんなものなのかをご説明します。
世界遺産検定は、「人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指す」ことを目的に、文部科学省が後援し、NPO法人世界遺産アカデミーが企画・運営をしている検定です。
毎年、日本の世界遺産登録件数も増えており、ここ数年では以下が世界遺産として登録されています。
2016年 国立西洋美術館本館
2017年 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
2018年 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
2019年 百舌鳥・古市古墳群
登録された際にはニュースとしても取り上げられることも多く、世界遺産そのものが注目を浴びています。
実際に受験されている人数も増えており、2018年には累計20万人を超えました。
2019年の世界遺産検定3級の受験者数と認定率は以下の通りです。
開催回 | 受験者数 | 認定者数 | 認定率 |
---|---|---|---|
第38回 (2019年12月) | 4,156名 | 3,178名 | 76.5% |
第37回 (2019年9月) | 1,460名 | 988名 | 67.7% |
第36回 (2019年7月) | 4,132名 | 3,283名 | 79.5% |
第35回 (2019年2月) | 1,774名 | 1,464名 | 82.5% |
これだけ認定率が高いなら勉強しなくても簡単に合格できるのでは?と考える方もいるかもしれません。しかし、4,900円の受験料を払って不合格になり水の泡になるのはもったいないですよね。受験するのであれば、受験料を無駄にしないためにもせっかくなら1回の試験で合格したいところです。
それでは、どのように勉強を進めていけば合格できるのでしょうか?
勉強する前に知っておくべき!世界遺産検定3級の出題範囲は?
世界遺産検定はしっかり勉強をすることも大切ですが、出題範囲や問題の比率といった試験の情報を知っておくことがまず大切です。
以下、世界遺産検定公式サイトより3級の出題範囲です。
出題範囲 | ・日本の全遺産 ・世界の世界遺産より100件 |
---|---|
注目ポイント | ・受験した年の世界遺産委員会 ・審議された日本の世界遺産 |
2019年にアゼルバイジャンのバクーで開催された、第43回世界遺産委員会では35件が審議され、うち29件が世界遺産に登録されました。これによって世界遺産は2019年現在合計で1,121件となり、3級ではそのうち日本の全遺産と世界遺産100件が出題範囲となります。
それだけではなく、「世界遺産の基礎知識」も範囲に含まれます。基礎知識は世界遺産検定を学習する際の基本ですので、まずそこから学習していきましょう。
問題の比率は以下の通りです。
基礎知識 | 25% |
---|---|
日本の世界遺産 | 30% |
世界の自然遺産 | 10% |
世界の文化遺産 | 30% |
その他 | 5% |
3級は世界遺産検定の中でも初歩的な級ですが、基礎知識や世界遺産委員会についても出題されています。世界遺産そのものだけでなく、世界遺産にまつわる時事問題が出題される可能性があることも考慮して勉強をしていきたいところです。
テキストなどを読んで繰り返し覚える!おすすめの勉強法
世界遺産検定3級は、時事問題として審議されている日本の遺産も出題される傾向がありますが、比率的に見ても問題を占める割合はそれほど高くはありません。
確実に点数を取り合格するためには、出題される傾向が高い箇所を特に勉強することが大切です。
出題範囲を見てわかるように、3級は覚えることがメインなのでスキマ時間を使ったり、繰り返し勉強したりしてしっかり頭に入れるよう勉強しましょう。
おすすめの勉強法は、暗記カードです。
基本的には世界遺産の名称や地名といった固有名詞を選択する問題が出題されます。
日本の世界遺産は漢字やひらがなが含まれますが、海外の世界遺産はカタカナが多いので、日本の世界遺産と比べて正解が選びづらいです。混同しないようにしましょう。
また、世界遺産の基礎知識の箇所では、正式名称を問われる問題も出題されるので、そちらもしっかり覚えましょう。
世界遺産の公式テキストでは、赤字と太字で書かれているところがあるのでそこにラインを引いて暗記するもの良いですね。
また、オンラインの講座を使用して間違えた問題を繰り返し暗記していくと、自分の苦手な箇所を把握できるので、勉強がもっと楽になります。
ある程度勉強が進んだら過去問にトライ!
勉強が進み、「ある程度知識が増えてきた」と実感したら、過去問にもトライしてみましょう。
3級の試験時間は50分のマークシート式です。実際の試験で問題を解くのにかかる時間、出題傾向や方法、自分の苦手なところを把握することができます。
過去問は1回解くだけでは傾向がつかみにくいので、数回分を解いていくようにしましょう。おすすめは3年以内の過去問です。世界遺産アカデミーが監修している世界遺産検定公式過去問題集にも、検定4回分の過去問が掲載されています。
世界遺産検定3級の出題傾向
世界遺産 トリノのサヴォイア家の王宮と邸宅(ヴァレンティーノ城)
今回は、世界遺産検定3級の勉強法についてお話ししました。
覚えることが多く、大変そうと思われるかもしれませんが、まずは自分の苦手な箇所を把握し、自分にあった勉強法を探してみてくださいね。
過去問や暗記カードを取り入れていき、3級合格をつかみましょう!
次回は世界遺産検定3級「基礎知識」についての勉強法をお話しします。
参考URL:
世界遺産検定公式サイト
https://www.sekaken.jp/
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