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アウトプットとは、問題を解くことだけではない。

アウトプットとは、問題を解くことだけではない。

試験対策を「インプット」と「アウトプット」に分ける考え方があります。

この場合、インプットは、「テキストを読んで理解する」「講義を視聴する」といった作業が典型的です。

では、アウトプットは?

「問題集をやる」

「模試を受ける」

といったものでしょうか?

 

確かにこれらの「実際に問題を処理してみる」ことは、正解を選択したり、適切な処理方法を頭の中から引っ張り出して、実際に処理したりしますから、間違いなくアウトプットです。

ここでちょっと考えて欲しいのは、「これだけか?」ということです。

「問題を処理する」ということは、「処理できるかどうか試す」という行為です。

当然、「試す状態になっていることが前提」となります。

もう少し具体化すると、「適切な知識がすっと出せる状態になっているかどうか試す」ということですよね。

これは、インプットだけで可能なのでしょうか?

 

たとえば、テキストを3回読んだ。講義を2度視聴した。インプットとしては、繰り返していますから、問題を処理して試してみる。

そして、できなかった問題は、印をつけておいて、後日またやる。正解できるようになるまでやる。

どうでしょう?少し疑問が湧きませんか?

 

講義の視聴やテキストを読む作業を2,3度繰り返しただけでは、その内容を「すっと出てくるように覚える」ことなどできないでしょう。

このような進め方をしてしまうと、問題を処理することの目的は、「できない問題を繰り返し処理することでできるようになる」ことが中心になってしまいます。少なくとも、「覚えるため」という目的も混ざってきてしまう。

この作業に限らず、作業はその目的が明確であればあるほど、効果的です。目的が複数あるとそれだけで明確さという面ではマイナスです。「あれも、これも・・・」となってしまいますから。

 

どうすればよいか?

「説明する」という作業を対策に含めましょう。これは「アウトプット」です。

たとえば、テキストを見ながら、ポイントになる箇所を口頭で説明する。

⇒覚えていない状態では、テキストの該当箇所を見ながら、講師になったつもりで説明してみる(これは、内容を理解したり、覚えたりするための作業)。覚えたかどうか試すのであれば、テキスト内容を見ないで説明してみる。どの程度説明できるかにより、自分自身で「すっと出せる状態かどうか」判断できるでしょう。

内容的にややこしいものであれば、紙に書きながら口頭で説明するとさらに効果的です。

テキストのかわりに、自分のノートを使っても良いです。

 

試験場で行うのは「アウトプット」だけです。ということは試験対策で重要なのは「アウトプットできるようになること」です。したがって、テキストを読むときも、講義を視聴するときも、「今学習している知識が問われるとしたら、どのような場面(問題)か?」という観点を持つことができれば効果的です。

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