就職や転職活動で有利になる資格はいくつかありますが、ビジネス実務法務3級もその1つです。この資格を持っていると、ビジネス上の実務的な法律知識を有していることをアピールできます。
そこでビジネス実務法務3級が就職や転職の際、どのように活きてくるのか見ていきましょう。
ビジネス実務法務3級ってどんな試験?
ビジネス実務法務検定とは、ビジネスで必要な法律的な知識を判定する試験です。
今日の企業活動において、販売、営業、総務、人事などいろいろな場面で法律知識が必要になってきます。 また、特許関係や個人情報保護などのコンプライアンスも企業活動において欠かせません。 そのような企業の事情から1998年に東京商工会議所でビジネス実務法務検定が創設されました。
ビジネス実務法務検定は1級から3級まであります。その中でも3級は一番難易度が低く、入門レベルの位置づけです。2級を目指す人が登竜門として受験することも少なくありません。
しかしビジネス上の基礎的な法律知識を学べるので、就職や転職活動の際はもちろん、仕事上でも役に立ちます。そのためこの資格を取得する価値はあると言えるでしょう。
ビジネス実務法務3級の法律実務基礎知識って?
では、ビジネス実務法務3級で学べる基礎的な法律実務とはどのようなものでしょうか。
具体的には、ビジネス上の取引主体や会社のしくみ、取引に関する法律的な知識、法人の財産管理や債権回収に関する知識などです。たとえば契約関連では、契約書の種類や、未成年が保護者の同意を得ないで行った行為の効力などについて学ぶことができます。
また、企業外に関する法律知識だけでなく、従業員に対する企業内の法律知識も含まれます。例えば企業と従業員の労働関係や雇用関係などです。それから取引に関わる家族関係、相続に関する知識もその対象になっています。
ビジネス実務法務3級で要求される法律実務の基礎知識を身に付ければ、企業の予防法務に十分対応できます。
ビジネス実務法務3級は社会人でどのように役立つか
ビジネス実務法務3級を取得して得た知識は、社会人が仕事を進めていく場合に役立つことが多いです。
例えば取引先と仕事に関する契約を締結しようとする場合、法律的に大きな問題があるか否かを自分で判断できるようになります。それにより仕事がスムーズに進むので、取引先からの信用も一段と高くなるでしょう。
また、企業内で昇進すると部下のマネジメントも要求されます。自分の部下が知らずに法律的問題のある業務を行おうとしている場合、そのリスク管理が可能です。
従業員の1つの法律的なミスが企業に大きなダメージを与えることも少なくありません。ビジネス実務法務3級で得た知識が、企業のピンチを救うこともあるのです。
ビジネス実務法務3級をとるメリットとキャリアにおいて有利な点
ビジネス実務法務3級を取得すると法律的な知識だけでな論理的思考力が身に付きます。 論理的思考力があると仕事上、相手の人にも納得してもらえる説明ができるようになり、自分の評価を高められるというメリットがあるのです。
また、ビジネス実務法務3級では実務上の法律知識を学ぶので、弁理士、司法書士、行政書士など法律系国家資格の取得に役立ちます。
それから、社会人のキャリアアップにつながる場合も少なくありません。
企業によっては、従業員のビジネススキルを判断する際、この資格を参考にするところがあります。そのため、ビジネス実務法務3級を取得していると昇進しやすくなる可能性があると言えるでしょう。
ビジネス実務法務3級の新卒/転職時のメリット
新卒で就職する際、ビジネス実務法務3級をもっていると大企業にアピールできる場合があります。
大企業では法務部を設けているところが多く、ビジネス上の法律知識を有している人材は高く評価されるのです。この資格で学ぶ法律知識は実務的なものばかりなので、仕事上役立つことも少なくありません。そのため大企業での面接の際、履歴書の資格欄にこの資格の記載があると好印象となるのです。
転職の場合は、実務経験が優先されるものの、ビジネス上の基礎的な法律知識を有していることをアピールできるので、他の人との差別化がはかれます。特に社外的な取引に実際に関わる企画や営業職種において、この資格を有していることは評価ポイントとなるでしょう。
まとめ
ビジネス実務法務3級を取得すると、ビジネス上で必要となる基礎的な法律知識を身に付けられるので、仕事上や就職、転職活動に役立ちます。キャリアアップや内定を勝ち取るためにチャレンジしてみてはいかかでしょうか。
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