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【基本編】色選びにセンスは不要!伝わるビジネス文書・企画書の色使いのコツ

【基本編】色選びにセンスは不要!伝わるビジネス文書・企画書の色使いのコツ

ビジネス文書や企画書を作る際は、内容はもちろんですが、色使いが重要ということをご存じですか?

しかし、文章の書き方やグラフ・表の作成方法などは、会社の上司や先輩が教えてくれますが、色使いについて具体的に教えてもらえる機会は、少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、狙った内容を正しく伝えられるビジネス文書・企画書の色使いのコツについて、カラーコーディネーターの講師でもある筆者がわかりやすく解説します。

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色数は4色まで!ビジネス文書・企画書の色使いのコツ

ビジネス文書・企画書でも色使いが大事ということを、筆者作成の企画書を用い、before/afterで解説していきます。
まずは、下のbeforeを見てください。

before|旅行企画書

before|旅行企画書

見る側がイメージしやすいように写真も使用し、内容も項目ごとにまとめられた旅行に関する文書となっていますが、なぜか全体的にまとまりがなく見づらくないでしょうか?

それは、色使いによるため。まとまりがなく見えるのは、色の乱用が原因なんです。

beforeでは、項目ごとに色を変え、重要な言葉を目立たせるために黄色を使用していますが、狙ったとおりには効果が上がっていないように感じます。
では、さっそく改善していきましょう。

after|旅行企画書:色変更

after|旅行企画書:色変更

まず1ページで使う色数を、4色以内に収めましょう。
当初から背景色に白、文字色に黒を使用していたので、あと2色です。
1色は、文書のテーマカラーとなる色を選びます。詳しくは後ほど説明しますが、ここでは青を選択しました。

次に、重要な言葉に使用していた黄色を、赤みの強い色に変更します。この重要な箇所に使用する色をアクセントカラーといい、正しく目立たせるためには、背景色との組み合わせを考えることが大切です。

色の組み合わせは、強調して見えやすくする配色と、逆に同化させなじませる配色があります。白と黄色の組み合わせは後者の配色なので、目立たなかったというわけです。

【色相編】色のイメージでビジネス文書・企画書は変わる

先ほどのafterの文書は、beforeと比べて見やすくなりました。
しかし、企画書の内容「ファミリー向けツアー企画書」としてプレゼンするための旅行の楽しい雰囲気を出すには、少し弱い気がしませんか?

そこで、次は色に注目してみましょう!赤・青・緑など色の種類を、色の専門用語で「色相(しきそう)」といいます。この色相の選び方で、モノのイメージや見え方が変わって見えるのです。

では、以下の画像を見てください。

進出色・後退色

進出色・後退色 ※画像は筆者作成

暖色系である赤と、寒色系である青を比べると、赤のほうが前に飛び出して見えませんか?

暖色である赤は、色の専門用語で「進出色」に分類され、迫ってくるような効果で存在を前に押しだせます。また暖色は、心を高ぶらせる「動」のイメージを付けることができます。

逆に、青のような寒色は「後退色」に分類され、落ち着きのある「静」のイメージを必要とする際に使用するのに適しています。

このような、色の持つイメージを適切に利用することは、ビジネス文書・企画書をより伝わりやすくするために有効です。

では、先ほどの文書の色を再度調整してみましょう。

旅行企画書:色変更

旅行企画書:色変更

企画書タイトルや「ターゲット」「キーワード」といった項目を、青から橙に変更しました。
橙は「元気」「喜び」といった明るい印象を与えます。後退色である青を使用していたときと比べて、より旅行の楽しい雰囲気が感じられますよね。

今回、青→橙に変更した文書のテーマカラーですが、社外のビジネス文書・企画書として色を選ぶときには、自社の「コーポレートカラー」の使用がおすすめです。

コーポレートカラーとは企業のイメージを色で表したもの。ビジネス文書・企画書のテーマカラーに使用することで、自社の存在を色で印象づける効果があります。
企業のロゴやパンフレットなどにはそういった目的でコーポレートカラーがよく使用されています。

ここまで紹介したように、色にはそれぞれイメージがあります。色選びに迷った際には、それぞれの色が持つイメージを確認して選ぶとよいでしょう。

【トーン編】色のイメージでビジネス文書・企画書は変わる

色のイメージは、色相以外に「トーン」でも表現できます。

トーンとは、明るさの度合いの「明度」と、鮮やかさの度合いの「彩度」を合わせたものです。
高い明度を高明度、低い明度を低明度、その間の明度を中明度といいます。彩度も同様に、高彩度、中彩度、低彩度と表します。
(参考:PCCSのトーン 日本色研

続いては、このトーンを意識して、タイトル部分を「大人向けツアー企画書」に変更した場合を見ていきましょう。

旅行企画書:文章変更・トーン変更

旅行企画書:文章変更・トーン変更

変更後の色は、一見すると茶色です。元の橙と比べると色相が変化したように見えますが、実は橙色と茶色はトーンが異なるだけで同じ色相の色。ちょっと驚きですよね。

「ファミリー向け」のときに使用した橙色は中明度と高彩度のトーンでしたが、「大人向け」では橙の色相のまま、より「大人向け」のイメージに合うように低明度と中彩度のトーンに変更。
結果、色が茶色になり、ぐっと落ち着いた印象になりました。

このように、ビジネス文書・企画書作成の際は、伝えたいイメージをより正確に相手に伝えるために、目指すイメージにあわせてトーンを調整する必要があります。
きっと役立つと思いますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

【基本編】色選びにセンスは不要!伝わるビジネス文書・企画書の色使いのコツ

今回は、ビジネス文書・企画書において、色使いが重要ということを、図を用いて解説してきました。

色使いはよくセンスで決まると思われがちですが、実はそうではありません。そのため、「自分はセンスがないから…」と諦めることはとてももったいないです。

色彩検定では、今回登場した色相・明度・彩度・トーンについて基本的なことからじっくり学べるので、色使いのしくみを活かした良い文書を作れるようになります。
ぜひ色彩検定を学び、あなたの文書作成に活かしてみてくださいね。

次回は、こちらもビジネス文書・企画書の場面でよく使われる、グラフの色使いのコツについて紹介します。より効果的な色使いを知って、プレゼンを優位に進めていきましょう!

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