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【学科試験・前編】FP2級の受験者必見!知っておくべき鉄板論点

【学科試験・前編】FP2級の受験者必見!知っておくべき鉄板論点

新卒6年目、責任の重い仕事を任されるようになってきた中、筆者は業務上FP2級に合格する必要がありました。

FP3級合格後、限られた時間内で勉強時間をなんとか確保し、合計30~40時間程度の勉強時間でFP2級に合格。
この経験を踏まえ、連載「FP2級出題傾向と攻略ポイント」として、皆さんにFP2級の鉄板論点をご案内します。

全4回でFP2級の攻略ポイントや出題傾向、対策について連載していきます。皆さんのこれからの学びに活かしていただけますと幸いです。今回ご紹介する鉄板論点を押さえることで、6割の合格点が見えてくるでしょう。

第1回の今回は、FP2級の学科試験対策(前編)をお届けします。

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FP(ファイナンシャルプランナー)とは?

FPは社会人にとても人気のある資格ですが、FPとはどのような資格なのでしょうか。

  • 将来に向けて資産運用したいけど、どんな金融商品が良いのかわからない…
  • マイホームの購入を検討しているけど、どの住宅ローンがお得なの?
  • 生命保険には入った方がいいの?
  • 両親から遺産相続することになったけど、相続税を減らす方法ってあるのかな?

このような誰もが人生で1度は経験するようなお金の問題に、FPの知識はとても役立ちます。人生100年時代、FP受験を通して少しお金に詳しくなってみませんか。

FP2級の試験概要

FP2級試験は「学科試験」と「実技試験」の2種類があり、両方に合格することでFP2級技能士として認定されます。
学科試験と実技試験は午前と午後に分けて同日に実施されます。

  • 学科試験(午前)
出題形式:マークシート形式 4択式60問
合格基準:6割以上(60点満点で36点以上)
  • 実技試験(午後)
出題形式:記述式 40問
合格基準:6割以上(100点満点で60点以上)

実技試験の出題形式が「記述式」になる点が、FP3級とは大きく異なります。
3級と比べると難易度は上がりますが、出題傾向や攻略ポイントを押さえて勉強すればFPの知識が無い方でも合格は可能です。
しっかり基礎固めをしてから受験したい方は、まずは3級から受験するのもよいでしょう。

FP2級合格のための攻略ポイント

FP2級の試験は、学科試験と実技試験ともに以下の6科目から構成されています。

① ライフプランニングと資金計画
② リスク管理
③ 金融資産運用
④ タックスプランニング
⑤ 不動産
⑥ 相続・事業承継

試験対策としては、インプット学習(講座の受講やテキストでの学習など)+アウトプット学習(問題演習)が必要ですが、試験本番で必要となるのはアウトプットする力です。

インプット学習での理解度は5割前後で十分ですので、早めにアウトプット学習(問題演習)に着手し、攻略ポイントを把握しましょう。
問題演習を重ねることで、試験問題の出題傾向がつかめるようになっていきます。問題演習をする中でわからなかった点は、講座やテキストを使って復習してください。

ではここからはFP2級の学科試験対策(前編)として、先述した6項目のうち、
① ライフプランニングと資金計画
② リスク管理
③ 金融資産運用
の3つの科目について、鉄板論点をお届けします。

鉄板論点|ライフプランニングと資金計画

ファイナンシャルプランナーとしての適切な行為
無償で一般的な説明をすること、仮の数値で計算することはOK、公正証書遺言の証人となるのもOKです。
ただし、税理士や弁護士の資格を持っていないのに、税務署類の作成や法律事務をするのはNGなので注意しましょう。

資産計算で使う6つの係数
FP2級では高確率で出題されます。それぞれの係数違いを体系的に理解しておくことが重要です。時間が限られる中での直前対策でもこれだけは復習しておきましょう。
  今必要な額 将来受け取る額
元本を複利運用 現価係数 終価係数
複利運用しながら積立 減債基金係数 年金終価係数
複利運用しながら取崩し 年金現価係数 資本回収係数

健康保険、後期高齢者医療制度、雇用保険、労働者災害補償保険
健康保険の任意継続被保険者になる要件や、75歳以上は後期高齢者医療制度の被保険者になり保険料の自己負担額が減ること、雇用保険と労働者災害補償保険の給付内容は頻出です。

年金
年金の全体像(3階建て構造)、第1号、第2号、第3号被保険者の違いは理解しておきましょう。年金は年齢や期間に関する問題が多く出題されるので、何歳から、何年以上、といった数字を押さえておくのが攻略ポイントです。

鉄板論点|リスク管理

クーリングオフ制度
過度な勧誘等で消費者が不利にならないようにするため、一度契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回できる制度です。申し込みの撤回ができるのは8日以内であり、保険期間が1年以内である保険はクーリングオフできません。
直前対策として「8日以内」と「1年以内」を暗記しておくだけでも有効です。

生命保険の種類
終身保険=加入してから一生涯にわたり、死亡保障・高度障害保障が継続する保険
養老保険=死亡保険金が受け取れることに加え、満期まで生存していた場合に満期保険金が受け取れる保険
この2つがどのような保険なのかは理解しておきましょう。

生命保険受け取り時の課税種別
契約者・被保険者・保険金受取人の違いによって、課税種別が異なります。保険金受け取り時の課税が相続税なのか、所得税なのか、贈与税なのかはFP2級の頻出問題です。

変額個人年金の保険料
変額個人年金の保険料は、個人年金保険料控除ではなく一般の生命保険料控除の対象となる点は注意が必要です。

リビングニーズ特約
被保険者が余命6カ月以内と判断されたとき、生存中に被保険者が死亡保険金などの一部を前払いで受け取れる特約。FP2級では頻出問題のひとつです。

地震保険料控除
地震保険料控除の限度額はFP2級で頻出です。
所得税では上限5万円、住民税では上限2万5千円となります。直前対策として上限金額を暗記しておくだけでも有効でしょう。

障害保険の課税
生命保険金が課税対象になるのに対し、事故やけがで受け取る障害保険金は基本的には課税されません。課税されないとしている選択肢は基本的には適切と判断してよいでしょう。

損金
「損金算入/損金不算入」とは、会社がその金額を必要な経費として「処理してよい/処理してはいけない」という意味です。会社にとっては損金算入できた方が課税対象にならないので好ましいと言えます。

鉄板論点|金融資産運用

預金保険制度
「1金融機関当たり」の上限金額が元本1,000万円である点、「決済用預金」は全額が保護される点、外貨預金は全額保護されない点、この3点は押さえておきたいポイントです。

債券と金利の関係
一般に、市場金利が上がると債券価格は下がり、市場金利が下がると債券価格は上がります。これは、市場金利が上がると債券の利回りも上がるものの、利回りを上げるためには同じ利率の債券は価格を下げなければいけないためです。この関係はFP2級で頻出しています。なぜ逆の動きをするのか理解しておくことが重要です。

投資指標
PER、PBR、ROE、配当性向は頻出となります。
計算問題として問われることが多いため、問題演習をしておくのが攻略ポイントです。

新NISA
2024年からNISAの制度が大きく変わるため、トレンド問題として出題される可能性があります。年間投資上限額が360万円(つみたて投信枠120万円+成長投資枠240万円)である点、生涯上限額が1800万円である点は知っておくとよいでしょう。

これらの出題傾向に沿った対策は、試験直前対策としても有効です。

鉄板論点|金融資産運用

連載「FP2級出題傾向と攻略ポイント」、今回はFP2級の学科試験対策(前編)として、出題傾向や攻略ポイントをご紹介しました。

FP3級に合格しても、2級はハードルが高い、と感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、鉄板論点を見極め優先的に学べば、効率的に合格を目指すことができます。

次回は「学科試験対策(後編)」。残る3科目「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の攻略ポイントをご紹介します。

FP2級講座

参考URL:
https://www.jafp.or.jp/exam/app/howto/files/outline_2fp.pdf

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