私は2歳と5歳の子どもを持つママ。日中は子どもを見ながら在宅ワークに励む傍ら、FP3級資格取得を目指すことを決意。試験勉強に費やせる時間はかなり限られていました。
FP3級は国家資格でありながら初心者でも挑戦しやすい資格といわれているものの、勉強を始めると慣れない用語に難しいと感じることも。また、試験範囲のすべてを網羅しようとすると、学習量は膨大になります。
そこでポイントを押さえた学習に力を入れた結果、限られた時間で合格することができました!
そんな筆者の実体験を通し、FP3級試験の出題傾向や攻略ポイント、おすすめの直前対策を全4回にわたり連載!
第1回の今回は、学科試験対策(前編)をお届けします。鉄板論点を押さえ、効率的に試験勉強に取り組みましょう。
FP3級試験科目と内容
FP3級試験は「学科試験」と「実技試験」の2種類があり、両方に合格することでFP技能士として認定されます。
学科試験は、○×式・三答択一式の60問。合格ラインは、60点満点で36点以上です。
実技試験は、三答択一式の20問で、合格ラインは、100点満点で60点以上。
試験は、学科試験と実技試験ともに以下の6科目から構成されています。
② 保険に関する「リスク管理」
③ 金融商品や投資に関する「金融資産運用」
④ 税金に関する「タックスプランニング」
⑤ 不動産に関する法令や有効活用に関する「不動産」
⑥ 相続や贈与、事業承継に関する「相続・事業承継」
次の章からは上記の科目ごとに、FP3級学科試験の出題傾向に合わせて、鉄板攻略ポイントを解説していきます。
攻略ポイント|ライフプランニングと資金計画
FP3級でライフプランニングと資金計画の科目を攻略するためには、まず、出題率の高い「公的年金」について理解することが大切です。
公的年金とは、収入を得ていた人が「老齢」「障害」「死亡(遺族)」で働けなくなったときに家族の最低限の生活を守る国営の保険。「基礎」「厚生」の2種類の支給方法があることを理解し、対象者や対象期間をきちんと覚えておきましょう。
次に、出題傾向からすると重要なのがキャッシュフロー表を利用したライフプランニングの手法やプロセスについて。可処分所得について理解し、6つの係数を使いこなせるよう、過去問を何度も解いておくと安心です。試験の直前対策で係数チェックを行いましょう。
また、近年出題率の高い住宅ローンは、「元利均等返済」と「元金均等返済」のメリット・デメリットや、繰り上げ返済の方法として「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」の違いについて、きちんと理解しておくことが攻略ポイントです。
攻略ポイント|リスク管理
FP3級の保険に関するリスク管理の科目では、まず「契約者保護に関する制度」の知識を身に付けましょう。
「保険業法における禁止行為」や「クーリング・オフの適用外条件」は出題率が高いので要チェック!
また、生命保険の種類にはどのようなものがあるか、保険商品の特徴を理解しておきましょう。
次に、自動車保険と傷害保険について。
自動車保険は強制の自賠責保険と任意保険があり、自賠責保険は対人賠償事故に限ることを頭に入れておきましょう。
直前対策では、傷害保険は対象となるもの・対象外となるものを、きちんと理解しておくことが攻略ポイントです。
攻略ポイント|金融資産運用
FP3級金融資産運用の勉強を始めるときには、まずマーケット環境の理解をすることが大切。
「日銀の金融政策」を中心に、景気や株価について理解を深めましょう。
「好景気のときには金利が上昇、不景気のときには金利が下落」など、理由も含め暗記しておくと問題も解きやすくなります。
金融資産運用の科目では、株式投資の出題率が高い傾向にあります。
「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」などの投資指標と、「日経平均株価」や「東証株価指数(TOPIX)」などの相場指標をきちんと暗記しましょう。
公式の見直しを試験直前対策に取り入れると安心です。
また、債券投資について利回りの計算問題は、出題率が高くなります。「1年あたりのもうけ÷投資額」であるということを理解しておくのが攻略ポイント!それぞれの公式を暗記できなくても回答できるでしょう。
科目ごとの鉄板論点まとめ
- 公的年金(2種類の支給方法、対象者、対象期間を覚える)
- ライフプランニングの手法・プロセス(可処分所得、6つの係数を使いこなせるように)
- 住宅ローン(元利均等返済・元金均等返済の違い、繰り上げ返済方法の違い)
- 契約者保護に関する制度
- 生命保険の種類
- 自動車保険(自賠責保険と任意保険の違い)
- 傷害保険(対象となるもの・対象外となるものの違い)
- マーケット環境を理解(景気・株価の理解を深める)
- 株式投資(投資指標・相場指標関連の公式を覚える)
- 債券投資(利回りの計算問題を押さえる)
連載「FP3級出題傾向と攻略ポイント」第1回は、学科試験直前対策(前編)として、出題傾向や攻略ポイントをご紹介しました。
直前対策には、頻出問題を何度も解くことがおすすめです。鉄板論点を見極め優先的に学ぶことで、効率的に合格を目指しましょう。
次回は「学科試験対策(後編)」。残る3科目「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の攻略ポイントをご紹介します。
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