『「想い」を伝えるビジネスマナー(全10回)』の7回目。今回のテーマは、「名刺交換」です。
仕事で初めてお会いする方と最初に行うのが名刺交換です。ここでお互いの第一印象が決まります。誰でも第一印象はよくしたいものですよね。
名刺交換の基本的作法
客先を訪問し、応接室に案内され待っている場合は、男性は胸の内ポケットに名刺入れを準備し、女性は手に持って準備します。
ノックの音が聞こえたらすぐに立ち上がり、扉の方に歩み寄ります。テーブルやソファーなど、物越しに名刺交換はしないからです。
「本日はお忙しいところありがとうございます」などと挨拶をした後、「私、〇〇会社の、△△と申します。よろしくお願いいたします」と言って、名刺を自分から先に渡します。
相手も名刺を用意していますから、お互いに自分の名刺を右手で相手の名刺入れの上にのせ合います。そして、相手が名刺をのせてくれた自分の名刺入れを両手で自分側にひき、胸の高さに持ち上げたら、目を通します。必要であればここで「●●会社の▲▲様でいらっしゃいますね」と復唱します。
名刺にはたくさんの情報が載っていますので、必ず目を通しましょう。
複数人で交換する場合の注意点
複数人で名刺交換する場合も、方法は一対一と同じですが、上位者から順番に行うというルールがあります。
3人ずついた場合の例です。先方の上位者とこちらの上位者がまず行い、次に先方の上位者とこちらの2番目、同時にこちらの上位者と先方の2番目が行います。3番目の人もまず初めは上位者と交換し、次に2番目と行います。最後に3番目同志が交換します。手が空いている人同士で勝手に交換はしません。
以上が応接室での名刺交換のマナーです。
作法も大事ですが、第一印象をよくするためには、サッと立ち上がり笑顔で相手に歩み寄ること、張りのある声で挨拶をし、会社名と名前を名乗ることが大事です。
やる気と誠実さを、動作・表情と声で届けましょう。
次回は、「ビジネス文書」についてのマナーをお届けします。お楽しみに。
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