『「想い」を伝えるビジネスマナー(全10回)』の9回目。今回のテーマは、「第一印象」です。
初めて会った相手に必ず与えるのが「第一印象」です。第一印象は最初の数秒で決まるとも言われています。
そこで覚えておきたいのが「初頭効果」です。
「初頭効果」とは?
「初頭効果」という言葉ですが、聞いたことがありますか?
心理学用語ですが、最初に与えられた情報が、後々の情報に影響を及ぼすということです。
つまり第一印象が良いものだった場合は、後々まで「良い人かもしれない」という影響を及ぼします。
反対にあまり良い第一印象でなかった場合は、悪い印象を後々まで引きずるということです。
例えば、仕事で最初の約束に遅れた場合
「この人は時間にルーズな人かもしれない。約束を破っても平気な人なのかも。信頼できない。取引したくない。」
などの印象を与えます。そしてそれを挽回するのは大変だということです。
約束より前に来ていて、会った瞬間の外見もよく、きちんと挨拶をした場合
「この人は信頼できる。一緒に仕事をしていきたい」
との印象を与えます。
相手にどう印象付けるかをコントロールするのも、ビジネスでは大切なスキルです。
第一印象は見た目が重要!
アルバート・メラビアン教授の研究データでは、第一印象の構成要素は、視覚に訴えるもの(55%)、聴覚に訴えるもの(38%)、その他(7%) と言われています。
つまり第一印象では、「何を話したか」も大切ですが、「どのように見えるか、どのように聞こえるか」も大きなポイントになってくるということですね。身だしなみを整え、笑顔で、張りのある声で、テキパキとした動作で最初の挨拶をすることは、その後の付き合いを考えると、とても重要なことです。
面接などは大変緊張する場面です。だからこそ事前準備を十分にすることで、良い第一印象を与えましょう。「ニコニコ」「ハキハキ」「キビキビ」を心がけると効果ありますよ!
次回は、連載の最終回。「敬語」についてのマナーをお届けします。お楽しみに。
関連する記事が他にもあります