皆さん、こんにちは!
連載「サービス接遇検定 準1級 2級の勉強法」第2回からは、準1級(面接試験のみ)と2級(筆記試験のみ)の出題科目ごとに、勉強法をお伝えしていきます。
今回は、2級の出題科目の中でもサービス接遇検定の肝と言える「理論 1.サービススタッフの資質」(=サービスマインド)の勉強法です。
また、サービススタッフの資質の勉強を、準1級の面接試験にどう活かすかということも、お話ししたいと思います。
それでは、2級のサービススタッフの資質の勉強のポイントや、過去問の傾向、出題方式、おすすめの勉強法と、準1級の面接試験の勉強法をご紹介します。
サービス接遇検定 2級 出題科目 | |
---|---|
理論 | 1.サービススタッフの資質 ←今回はココ |
2.専門知識 | |
3.一般知識 | |
実技 | 4.対人技能 |
5.実務技能 |
2級「理論 1.サービススタッフの資質」の勉強で押さえたい4つのポイント
サービス接遇検定2級の公式テキストでは、「理論 1.サービススタッフの資質」は、「必要とされる要件」と「従業要件」の2つに分かれています。
けれども、実際の2級の試験問題では、この2つをまとめて「サービススタッフの資質」として出題されているので、ここでは特に分けずにお伝えしたいと思います。
サービススタッフの資質の勉強法では、概要をしっかりと頭に入れることが重要です。
準1級の面接試験でも、サービススタッフの資質が身に付いているかどうかを特に見られます。
サービススタッフの資質の勉強のポイントは次の4つです。
・明るさと誠実さ
・適切な判断や行動
・忍耐力
・身だしなみ
では、それぞれのポイントの概要を詳しく見ていきましょう。
勉強ポイント① 明るさと誠実さ
明るさをお客様に感じていただくには、何よりも笑顔が効果的です。
元気な口調やてきぱきとした振る舞いも、明るい印象を与えます。
また、誠実で信頼できると思ってもらうには、お客様の気持ちに寄り添いながら、ご要望をしっかりとつかんで対応することが肝心です。
職場の接客マニュアルが「形」ならば、そこに明るさと誠実さを加えることは、すなわち「形」に「心」を伴わせるということです。
サービス接遇検定の2級では、この「心」や仕事をする際の基本姿勢について、具体的な場面での適当・不適当が問われます。
勉強ポイント② 適切な判断や行動
接客の仕事では、お客様のことを第一に考えます。
お客様が口に出して言わない要望も先回りして汲み取ることで、お客様が期待する以上のサービスを行うことができるのです。
例えば、レストランに子ども連れで来られたお客様を席に案内する場面があったとします。案内する前に子ども用のいすを置いておくなどの気配りが、適切な判断と行動です。
2級では、気配りとして適当なもの、もしくは不適当なものを5つの選択肢から選ぶといった問題が出されます。
勉強ポイント③ 忍耐力
これからサービス接遇検定を受験しようという人は、今は客の立場で行動することが多いでしょう。
客の立場だと、どうしても自分の都合を最優先に考えますよね。
そのため、ときには無理な要望をぶつけてしまったり、店員さんに嫌な思いをさせる言葉を言ってしまったりするのは、ありがちなことです。
逆にサービスする側の立場になると、忍耐力が必要になります。
お客様の言動を冷静に受け止めて、対応することが求められるのです。
例えば過去問では、ホテルマンが自分に落ち度がないことをお客様から責められる場面で、落ち度ではないことを説明するのは不適当という回答の出題がありました。
この場合は、お客様が不愉快と感じたことに対して、まず謝罪するのが基本です。
勉強ポイント④ 身だしなみ
サービス接遇における身だしなみには、次の4つの基本があります。
- 清潔感
- 機能性
- 爽やかな印象
- 生活感を出さないこと
これら4つの基本のほかに、勤務先の会社のカラーに合わせた見た目にすることも大切です。
例えばグッチやシャネルなどの高級ファッション店と老舗の和菓子店では、メイクの仕方も違います。
高級ファッション店では少し華やかなメイク、老舗の和菓子店では落ち着いたメイクというように、仕事の環境によって正解の身だしなみは変わってくるのです。
また、ここで言う身だしなみには、見た目だけでなく言葉遣いや振る舞いも含まれています。
お客様にだらしないという印象を与えないよう、正確で丁寧な言葉遣いで、きびきびと振る舞いましょう。
2級「理論 1.サービススタッフの資質」の過去問の傾向や配点
サービス接遇検定2級の出題形式はマークシート方式で、5肢択一の問題と記述問題があります。
その年によっても多少違いますが、サービススタッフの資質は5肢択一の問題が5問程度です。
全ての問題が24問程度で出題科目数は5つですから、特に多くも少なくもない問題数だと言えますね。
サービススタッフの資質の過去問を見ると、まず、サービス接遇の様々な場面設定があり、そこで求められる考え方や振る舞いについて出題される傾向があります。
配点は公開されていませんが、合格に必要なのはサービススタッフの資質が含まれる「理論」が60%の得点率です。
サービススタッフの資質の5問中3問正解でギリギリ60%なので、この科目だけで4問は正解しましょう。
サービス接遇検定 出題傾向2級「理論 1.サービススタッフの資質」の勉強法
サービススタッフの資質の過去問を初めて解いてみると、意外と正解できないかもしれません。
なぜなら、価値観は人それぞれだからです。「えっ、これが正解?」と思うこともありそうです。
自分の価値観はちょっと横に置いておき、基本のサービスマインドとはこういうものなのだという理解で勉強するとよいでしょう。
そのためには、やはりサービススタッフの資質の概要をしっかりと頭に入れ、その後多くの過去問を解いて慣れるという勉強法がおすすめです。
2級「理論 1.サービススタッフの資質」準1級の勉強にはこう活かす
準1級の面接試験のロールプレイングは、初めにお伝えした2級のサービススタッフの資質の4つのポイントを念頭に勉強しましょう。
準1級は、このサービスマインドが90%を占めるといっても過言ではありません。
すなわち、身だしなみを整え、明るさと誠実さが伝わるよう、ときには忍耐力も発揮して適切な判断や行動をとれるようにします。
ちなみに、準1級の審査のコンセプトは「サービス接遇者に必要な,ふさわしい話し方・態度・物腰が感じられる」かどうかです。
今回は、「理論 1.サービススタッフの資質」(=サービスマインド)について、勉強のポイントや勉強法をご紹介しました。
次回は、「理論 2.専門知識」の科目についてです。
専門知識の勉強のポイントやおすすめの勉強法をご紹介しますので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。
サービス接遇検定 準1級 2級講座参考URL:
https://jitsumu-kentei.jp/SV/example/contents
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