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全国高校野球の試合数を1秒で計算するには?|数学おもしろコラム

全国高校野球の試合数を1秒で計算するには?|数学おもしろコラム

連載「数学おもしろコラム」の第1回です。
数学・数字に関する面白い話や、役に立つ話をお伝えしていきます。
今日は、発想の転換を行って、勝ち抜き戦の試合数を簡単に計算する方法をご紹介します。

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【問題】
2018年夏の高校野球は第100回記念大会で、全国から56チームが出場しました。
また、地方大会には3787チームが参加しました。
引き分けはなかったとして、地方大会も含めて甲子園の決勝まで何試合あったでしょうか。

各都道府県別のチーム数がわからないのに「そんな計算できるの?」と思っていませんか。 実は簡単に答えられるのです。 まずは、甲子園での全試合数から求めましょう。

甲子園での全試合数を計算すると

決勝は2(21)チームが戦う1(20)試合があります。
準決勝は 4(22)チームが戦う 2(21)試合があります。
準々決勝は 8(23)チームが戦う 4(22)試合があります。
その前は、16(24)チームが戦う 8(23)試合があります。
さらに前は、32(25)チームが戦う 16(24)試合があります。

法則が見えてきましたね。

最初に56チームを32チームに減らす試合も必要です。
これが56-32=24(試合)です。
よって、すべてで1+2+4+8+16+24=55(試合)です。

勝ち抜き戦の全試合数を計算すると

参加チームが、きっちり2の何乗かになっているときは、次のような試合数になります。

計算式

高校数学で学習する初項(a)が1、公比(r)が2、項数がnの等比数列の和ですね。

例えば、256チームのときは項数が8なので、その和は

計算式

それぞれの参加チーム数と全試合数を見て、その関係がわかりましたか。

負けたチームの数が重要?

甲子園では、やはり優勝校が注目されます。
甲子園での決勝を頂点として試合数を数えていけば、先に計算したような方法になります。
一方、その陰には負けて涙を流したチームが数多くあります。  

地方大会からの長い試合は、甲子園での優勝を目指して、敗退したチームの歴史でもあるのです。
涙の話ではなく、数学的な発想の転換でも、負けたチームに着目することは重要です。

甲子園での試合では1試合ごとに1チームが敗退し、最後に甲子園で優勝する1チームを決めるための試合であったと考えれば、56チームが参加して、敗退する56-1=55(チーム)を決めるために55試合が行われたと考えることができます。  

地方大会+甲子園の全試合数は?

もう簡単ですね。
3787チームが参加して、甲子園での優勝校1チームを決めるために、地方大会と甲子園での試合が行われたのだから、地方大会+甲子園の試合数は、3787-1=3786(試合)となります。

地方大会の全試合数は?

地方大会の試合数は、3787チームから甲子園に出場する56チームを選んだと考えれば、3787-56=3731(試合)が行われました。

この問題に限らず、発想を変えると、簡単に解けることがあります。
正解へたどり着く道は1つではありません。

いろんな見方で問題を解いてみよう!

数学の勉強では、普段から別解を考える習慣を身に付けておきましょう。
そうすれば、実際のテストでいろんな方法でアプローチすることができ、正解できる確率が上がります。

式を変形したり、図に描いてみたりして着眼点を変えることによって、新しい解き方が見つかることも多いです。

また、いろんな解法を思いついたら、より簡単な方法で解いたほうがミスは少なくなります。
ベターな解き方はないかを常に考える習慣も身に付けましょう。

次回は、モンティ・ホール問題のお話です。

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