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未納は損?!年金について社労士がやさしく解説します

未納は損?!年金について社労士がやさしく解説します

皆さん、年金に興味はありますか?

正直、興味があるという人はあまりいないかもしれません。なぜなら年金をもらえるのは歳を取ってからですし、今の自分には関係ないと思ってしまいますよね。

実は、社会保険関連業務のプロである社労士(社会保険労務士)の中にも「年金はあまり詳しくない」という人がいるのですが…年金について知っておかないと損をしてしまうこともあるのです。

社労士である筆者がこれから3回に渡り、難しそうな年金をやさしく解説します。将来損しないために、この機会に少し勉強してみましょう。

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そもそも年金は誰のためにあるの?

さて、年金とはいったい何だかわかりますか?

この先60歳や65歳になって会社を退職すると、収入がなくなってしまいますね。
歳を取ると病院へ行く回数も増えてきますし、思っている以上にお金がかかります。
お金が一切入って来なくなると貯金が減っていく一方となり、安心して老後の生活を過ごすことができません。

簡単に言うと、年金とは「将来仕事を辞めた後に安心して生活するために、今のうちから備えておくもの」なのです。

そして実はもう1つ、年金には大切な役割があります。
社労士の勉強をしている人ならすぐにわかると思いますが、それは「若い人たちが納めているお金で、高齢者に年金を支払っている」ということです。

若いときに納めた保険料に見合った額を老後に年金として受け取るわけですが、実際に支払っている保険料はそのまま将来のためにプールされるのではなく、今の高齢者世代への年金の支給に充てられているのです。

つまり、若い世代が高齢者世代を支えている「世代間扶養」のしくみこそが年金の大きな特徴といえます。

払った年金保険料は本当に元が取れるの?

年金とは、若い世代が払っているお金で、高齢者の老後の生活を支える制度であることはわかりました。

とはいえ、やっぱり、自分で払った分はキッチリ取り返したいですよね?「自分が損をするのだったら納めたくない」という気持ちもわかります。

それでは、納めた年金はどのくらいで元が取れるのかを簡単に見てみましょう。

年金には国民年金と厚生年金がありますが、わかりやすいように最も基本となる国民年金で見ていきます。
ちなみに開業している社労士の大半は国民年金なので、どのくらいで元が取れるのか、私も気になります。

保険料を納めた期間 納めた保険料の
合計額
老後に受け取れる
年金額(年額)
元が取れる年数
10年 1,960,800円 194,825円 10.06年
20年 3,921,600円 389,650円 10.06年
30年 5,882,400円 584,475円 10.06年
40年 7,843,200円 779,300円 10.06年

(平成30年度 1ヵ月当たりの保険料16,340円、老齢基礎年金779,300円で計算)

こうして見てみると、保険料を何年納めたとしても、年金受給開始後およそ10年で元が取れることがわかります。

年金を受け取るのは基本的には65歳からなので、75歳より長生きすれば確実に元が取れる計算になります。

現在の平均寿命は80歳を超えていますので、平均寿命まで生きていれば年金を納めて損をすることはありません。
しかも75歳以降は長生きすればするほど得することになります。

若いときから長い期間保険料を払い続けていると損をしている気持ちにもなりますが、実は年金は、多くの人にとって元の取れるお得な制度なのです。

民間の保険に入っているけど、年金との関係は?

「民間の保険に入っているので、わざわざ国民年金に入らなくてもいいんじゃないの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。答えはNOです。

まず民間の保険にもいろいろあって、一番有名なものは生命保険ですが、生命保険とは簡単に言うと「病気やケガをしたとき、あるいは亡くなってしまったときにお金を受け取るためのもの」です。老後の生活に備えるための年金とは別物です。

民間の個人年金保険に入るのはアリですが、あくまで国民年金のプラスアルファとして入るものです。個人年金保険が国民年金の代わりになるものでもありません。

ちなみに「国民年金に入らなくても、どうせ自分が将来年金をもらえなくなるだけだし、自分の勝手じゃないの?」と思ってもダメです。

年金を納めていない人への取り締まりが年々厳しくなっていて、しばらくすると督促状が送られてきたり、それでも放置していると財産が差し押さえられたりしてしまいます。

どうしてもお金がなくて払えないのであれば、免除や猶予にしてもらうこともできます。あとで社労士に「どうすればいいですか?」と相談しなくてもいいように、とにかく知らん顔することだけはやめましょう。

まずは年金についてやさしく解説しました。
私自身も20代の頃は、年金にはあまり関心がありませんでした。
でも社労士の勉強をしているうちに、年金は社会のみんなで支え合うものだと知り、社会の一員としてしっかり年金のことも考えていこうと思うようになりました。

社労士の資格概要

さて次回は、年金の中でも基本となる「国民年金」について見ていきたいと思います。

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