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権利関係編|私の宅建勉強しくじり体験談(3)

権利関係編|私の宅建勉強しくじり体験談(3)

宅建試験に3回目でやっと合格した私の「宅建勉強しくじり体験談」、今回は「権利関係」編です。

権利関係は民法が中心ですが、民法といっても範囲が広いです。
不動産の契約において“契約の相手が未成年だったとき、本人ではなかったとき、代理人と思っていた人が代理人ではないことが後からわかったとき、その契約はどうなるのか”といった事例が出題されます。

契約したけどお金がもらえない場合や、初めからだますつもりの契約など、テレビドラマのような事例も出ます。

私の体験上、権利関係の勉強においては、最初に予想していなかったことが判明した場合に、その契約はどうなるのか、またその契約の当事者たちはどのように保護されるのか、というイメージを常に持つことが大事です。

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独特の用語を覚えてから問題演習へ

民法では、「知っていた」「知らなかった」を「善意」「悪意」というなど、法律に馴染みのない方にとっては独特に感じる言い方をします。

また、「心裡留保」「錯誤」「虚偽表示」という言葉をよく理解しないと、いくら勉強しても効果が出にくいです。

私の体験上、権利関係については、一通り参考書で意味を押さえてから、問題演習に移った方が無難です。

ただ、権利関係は法律の用語そのものよりも、「この場合にはどうなるのか」という事例問題として出題されます。いったん結んだ契約を取り消したい場合、詐欺だった場合と脅迫だった場合とでは解答が違うのです。

権利関係ではこのように用語の暗記と、ケースで判断する理解力の両方が必要なので、慣れるのにやや時間がかかります。

私も最初は用語の暗記に時間を取られ、問題のケースを理解してから解かなければならないと気づくまで、時間がかかってしまいました。

私の宅建勉強しくじりポイント

  • 法律用語の暗記に時間をとられ過ぎてしまった。用語の暗記だけでなく、事例問題の解き方(ケースで判断する理解力)も大事だということに気付くのが遅れてしまった。

権利関係では図を描きながら解くべき

前回の宅建業法でもそうなのですが、私は民法用語の区別に苦労しました。

「無効」と「取消」、「法定解除」と「約定解除」、「表見代理」と「無権代理」など、出題のケースに応じて区別しなければなりません。

例えば不法行為の出題では、所有者と占有者のどちらが責任を負うのか?
借地借家法の出題では、借りるのは建物なのか土地なのか?
用語の意味を覚えながら「このケースではこうなる」というように、用語とケースをまとめて勉強しないと頭に入ってきませんでした。

権利関係は事例問題と言っていいでしょう。解答がすぐ見つかるとは限りませんので、時間がかかります。

私は宅建試験に2回落ちるという体験から、文章を読むだけでは理解がしにくいと感じて、必ず問題を図にして解くようになりました。

例えば、AがBに不動産を売却して、BからCにその不動産を転売した場合の図は「A→B→C」といった具合です。こうすれば試験本番でも見直しするときに自分の解答プロセスがすぐに思い出せます。

私の宅建勉強しくじりポイント

  • 権利関係では「この用語とこの事例の場合はこうなる」と、用語とケースをひとまとめにして覚えるやり方をもっと早くすべきだった。
  • 権利関係の問題は、文章だけではなかなか理解できなかった。事例を図にして解くべき。

事例問題を読み解く時間を確保する

権利関係は民法中心と申し上げましたが、法律の勉強で一般的に使われる六法はまったく不要です。

とりあえず問題に慣れることが大事ですので、宅建のテキストで用語を覚えて、できるだけ早く過去問に取りかかってください。
私は用語が詳しく載っている問題集に手をつけましたが、試験に出ない用語まで覚えようとしてしまい、効率の悪い勉強をしていました。

権利関係は事例問題であり、知識を駆使して問題の事例を読み解く時間が必要です。試験に出ない用語を覚えるのに時間を使うのでなく、事例を読み解く時間を確保する方が効率がいいです。

また試験範囲が広いので、深みにはまるときりがありません。時間のない方は、無理に勉強の範囲を広げるよりも、ある程度割り切って、毎年出題されている部分に集中して勉強することをおすすめします。

私の宅建勉強しくじりポイント

  • 法律用語に慣れようとするあまり、試験に出ない用語まで詳しく覚えようとして、勉強が非効率になってしまった。

まとめ:権利関係は事例問題。図にして用語とセットで覚えよう

権利関係では契約の当事者同士がイレギュラーなケースにある場合、どのように権利が保護されるかを勉強します。

法律用語の暗記も大事ですが、私の体験上、権利関係はケース問題として、問題をいったん図に描いたうえで解答する方法がおすすめです。

次回は「法令上の制限」の勉強しくじり体験談をお伝えします。

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