2021/6/7updated

管理職・管理部門は必携！ビジネス実務法務検定2級とはどんな資格？

バックナンバー：ビジネス実務法務検定2級とは？

ビジネス実務法務検定という資格を皆さんはご存知でしょうか？
ビジネス実務法務検定は、社会人として知っておくべき法律知識を、試験を通して学べる資格です。

今回はそんなビジネス実務法務検定の中でも、少し専門的な内容が多いビジネス実務法務検定2級について、全3回の連載でご紹介します。
第1回となる今回は、ビジネス実務法務検定2級とはそもそもどんな資格なのか、類似資格にはどんなものがあるのかをご説明していきましょう。

ビジネス実務法務検定2級とは？
ビジネス実務法務検定2級が対象とする人
法律系資格の中でビジネス実務法務検定2級をおすすめする理由

ビジネス実務法務検定2級とは？

ビジネス実務法務検定とは、民法、会社法、労働法など、企業活動において実際に役立つ法律を対象とした検定試験の1つです。

中でもビジネス実務法務検定2級は、管理部門で実務を行う担当者に非常におすすめな資格といえます。
なぜならビジネス実務法務検定2級では、通常の法律知識に加え、損害賠償手続きに関連する法律や倒産先に対する手続き、人材派遣など労務関係の法律など、より実務に即した知識が出題されるためです。

・管理部門へ急に異動になった。会社で使う基本的な法律とは何か知りたい
・何を根拠にこの実務を行っているかわからない

など、会社でよくあるお悩みを解決してくれる便利な資格なんですね。

なお、試験は6月、12月の年2回。1回の試験時間は2時間となっています。

オンスク事務局注：
ビジネス実務法務検定試験®2級・3級は、2021年度からCBT試験方式（※）が導入されています。
※紙の問題用紙・解答用紙を使わず、パソコン上で受験する方式

ビジネス実務法務検定2級が対象とする人

ビジネス実務法務検定の運営元である日本商工会議所は、ビジネス実務法務検定2級の対象者を以下のように記載しています。

企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家への相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。（知識レベルのアッパーレベルを想定）
引用元：https://www.kentei.org/houmu/testinfo.html

「弁護士などの外部専門家への相談といった一定の対応ができるなど」と書かれていますが、企業内で実際に法律に触れて仕事をしている部署の方であれば、受験しておいて損はありません。

なぜなら、ビジネス実務法務検定2級の試験範囲には、民法、会社法、知的財産法、労働法などの、企業活動に関わる法律がたくさん詰まっています。

企業の管理部門で働くうえでこれらの法律は知っておくと、実務の流れをより理解できますし、イレギュラーが発生した時に「ビジネス実務法務検定に書かれていた法律にはこんな条文があったような？」とアンテナを張ることもできます。まさに実務に役立つ資格と言えますね。

法律系資格の中でビジネス実務法務検定2級をおすすめする理由

法律系の資格として王道と言えるのが、「司法書士」「弁理士」「行政書士」などの、士業と言われる資格です。
これらの資格は法律系の資格に特化しており、保有していれば企業内、特に法務部門で相当な実力を発揮できると言えるでしょう。

一方で、上記の資格は、裁判や登記変更など法律上の手続きを行うことができることから、国家資格として、とても高い難易度が設定されています。
例えば弁理士であれば、合格率は平均で10％を切りますし、短答式試験、論文式試験、口述式試験など数多くの試験を通過しなければなりません。その平均勉強時間は3,000時間とも言われています。

さらに、上記の資格は法律上の各分野に特化しているため、法務部門の人間でない限り、企業内で様々な法律に触れる管理部門の人間にとって最適な資格とは言い難いです。

一方でビジネス実務法務検定2級は、広く企業活動に必要な法律を学習することになりますので、財務、経理、人事、法務、はたまた総務まで、どの部門に異動しても役立つ法律知識が満載な資格です。

また、平均勉強時間も100時間程度ですので、なかなか時間の取れない会社員の方でも現実的なラインと言えます。

ビジネス実務法務検定2級とは？