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【前編】決算書の「損益計算書」とは|知って納得!簿記の基礎⑥

【前編】決算書の「損益計算書」とは|知って納得!簿記の基礎⑥

こんにちは。オンスク簿記3級講座担当の織田です。

連載「知って納得!簿記の基礎」では、聞いたことがあっても実態を知らない方の多い「簿記」についてお話をしてきました。今回がついに最後のテーマ。
そこで、テーマは「損益計算書」にしてみました。

簿記が日々の取引を帳簿に記入していくこととすると、その目的は、1年ごとに「決算書」を作ることです。

実は、「決算書」という書類はなくて、3級では「貸借対照表」「損益計算書」が「決算書」でしたね。

「貸借対照表」は第3回記事を始め、何度か登場しています。1年ごとに区切った最後の日、決算日時点の財産のリストでしたね。

「貸借対照表」は会社の財政状態を表すといわれています。具体的には、その会社にはどれだけの財産や借金などがあるかを読み取ることができました。

今回は、「決算書」のもう1つの「損益計算書」についてご紹介していきましょう。

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「損益計算書」の5つの利益

損益計算書

「損益計算書」はその名の通り、損と益から、今年の成績(利益)を計算する書類です。“損”とは商売をするにあたってかかった費用や経費、“益”とは商売によって得た収入になります。

例えば、今年1年で100万円の売上がありました。売上は“もうけ”ではなく、商品を販売し受け取った金額の総額を意味します。
それに対し、販売した商品はもともと50万円で仕入れたものだとしたら、“もうけ”は、

100万円-50万円=50万円

と計算できます。
この“もうけ”は「売上総利益」とよばれ、一般的に「粗利(あらり)」といわれる利益になります。

実は、商品を販売するためには他にも経費が掛かっています。
例えばお店の家賃が年間10万円とすると、先ほどの“もうけ”は

50万円-10万円=40万円

となり、この40万円は本業(商品を販売すること)による“もうけ”ということで、「営業利益」と言われています。

まだ、あります。運転資金を銀行から借入れている場合に発生する利息を支払った場合、これも費用としてマイナスします。
仮に年間の利息が3万円だとすると、

40万円-3万円=37万円

となります。この“もうけ”は「経常利益」です。聞かれたことがあるかもしれませんね。正常な経営活動の成績と言われています。

その後に、今年だけ特別に発生した利益や損失、例えば土地を売却して8万円の利益があった、とか、災害で5万円の損害を受けた、などの金額を調整し、

37万円+8万円-5万円=40万円

が最終的な“もうけ”となり「税引前当期純利益」となるのです。

税引前、というのは、この40万円をベースに法人税などを計算し、この“もうけ”から税金を支払うということです。16万円の法人税などを支払うと、

40万円-16万円=24万円

が最後の“もうけ”「当期純利益」となります。今年1年の成績は24万円ということになります。

上の流れをまとめたイメージがこちらです。

売上高 100万円
仕入 ▲50万円
売上総利益 50万円
経費 ▲10万円
営業利益 40万円
借入金の利息など ▲3万円
経常利益 37万円
特別利益(土地売却益など) 8万円
特別損失(災害による損害など) ▲5万円
税引前当期純利益 40万円
法人税など ▲16万円
当期純利益 24万円

「損益計算書」を読んでみる|財務諸表分析

長い道のりでしたね。損益計算書を作るには、このように5種類の利益を順番に計算していくことになります。

“全部まとめて、100万円-76万円=24万円ではダメなの?!”最終的な成績だけを求めたければそれでもよいのですが、せっかく作成する「損益計算書」です。“ただ結果を求めるだけではなく、来年度以降に活かしていこう”と考えます。

では、ここで問題です。

A、B、Cの会社があります。3つとも今年の売上は100万円、税金を支払う前の当期純利益は30万円とします。この3つの今年の成績は同じといえるでしょうか。

  A社 B社 C社
売上高 100万円 100万円 100万円
売上総利益 60万円 60万円 30万円
営業利益 40万円 20万円 10万円
経常利益 30万円 10万円 ▲10万円
税引前当期純利益 30万円 30万円 30万円

売上高と税引前当期純利益が同じでも、内容が違っているのがわかりますね。
答えは次回の後編で。それまでぜひ考えてみてください。

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