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消費税の仕訳とは|知って納得!簿記の基礎④

消費税の仕訳とは|知って納得!簿記の基礎④

こんにちは。オンスク簿記3級講座担当の織田です。

簿記を勉強中の皆さんは、日常のいろいろな場面で「この取引って、仕訳では、どんなワードで処理するのだろう?」と思うことはありませんか。ワードさえわかれば、仕訳はできそうですね。

では、1つ考えてみてください。皆さんの買い物の場面です。

2,000円の物を購入し、支払うのは…2,160円ですね。

そうです。今は、消費税がついてきます。この場合、お店の売り上げは2,000円?2,160円?皆さんが支払った消費税はどこに行くの?誰が税務署に納めるの?

ということで連載「知って納得!簿記の基礎」、今回のテーマは「消費税」です。

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勘定科目はペアになっていることが多い

勘定科目

では、おさらいから始めましょう。
前回の「ICカード」の記事で、「仮払金」を扱いました。現金でICカードにチャージしたときの処理です。
何に使ったかはまだわからないので「旅費交通費」ではなく「仮払金」にしておいて、チャージを使って電車に乗ったら「旅費交通費」、切手を買ったら「通信費」でしたね。

実は、この逆もあります。

とりあえず現金などを受け取ったけど内容がまだ判明していないものを、「仮受金」というワードで処理します。内容がわからないのに現金などを受け取ることって、あまりイメージできませんね。

今のように携帯電話やインターネットが充実していなかった以前は、出張に行った従業員が、遠方の取引先から売掛金などの代金を受け取ることがありました。
そのまま持って歩くのは紛失などのリスクがあるので、とりあえず現地の銀行から会社の銀行口座に振り込んでしまう、という場面が多かったようです。

会社側としては、入金を確認したものの詳細は従業員の帰社待ち、となり、そこで登場するのが「仮受金」という訳です。

この「仮払金」と「仮受金」のように、反対の意味でペアになっているワード、勘定科目が簿記にはいくつかあります。
以前登場した「売掛金」と「買掛金」もそうですね。お金を貸したら「貸付金」、借りたら「借入金」などもあります。

今回のテーマ「消費税」には、このペアの勘定科目が欠かせません。

消費税の仕訳の流れを見てみよう

消費税の仕訳

では、実際に消費税について見ていきましょう。

皆さんもご存知の通り、消費税は、国内での物の購入や、サービスを受けたときにその対価の8%を支払うものですね。皆さんが支払った消費税は、どうやって税務署に納められているのでしょう。

ここで、2,000円のタオルを購入したとします。2,000円に160円の消費税をあわせて現金で支払いました。お店側からすると2,000円の売り上げと、とりあえずお客さんから160円の消費税を受け取った、と考えるのです。この“とりあえず”がポイントです。
ちなみに、仕訳は

現金 2,160 売上    2,000
仮受消費税 160

となります。

ここで消費税は確定ではないのです。もう支払われたのに?と思いますよね。
実は、お店は消費税を支払う立場にもあるので、お店がとりあえず支払った分との差額だけ納めようと考えるのです。

このタオル、1,000円で仕入れてきたとします。80円の消費税も含めて、メーカーから掛けで仕入れたとすると

仕入    1,000
仮払消費税 80
買掛金 1,080

という仕訳になります。今度はとりあえず支払っているので「仮払」です。この取引を、メーカーから見ると、

売掛金 1,080 売上    1,000
仮受消費税 80

となります。

さらにさかのぼると、メーカーはタオルを作るために糸を500円で仕入れ、40円の消費税と一緒に支払っています。といった具合に繋がっていきます。

また、お店が消費税を支払うのは、仕入れたときだけではありません。お店が、お店で使うパソコンを買った時にも消費税を支払いますね。これも、全部「仮払消費税」になります。

日商簿記3級では、決算日に会社の1年分の「仮受消費税」と「仮払消費税」を出して、差額だけ、税務署に納付すると考えます。
仮に、仕入以外にかかった消費税を40円とすると、決算日に

仮受消費税 160 仮払消費税 120
未払消費税 40

という仕訳をして、差額を求めます。

今まで貸方(右側)にあった「仮受消費税」を借方に書くということは、“とりあえず”だったものが“確定”になって、用済みになるので消すという意味です。
この「未払消費税」は、“納付期限までに40円の消費税を納めます”という意味になります。

「仮受」と「仮払」は、少し曖昧な印象があるかもしれませんが、決算日で締めてみなければわからないことの処理には頼りになりますね。

簿記3級の出題内容改定|勘定科目「法人税等」

法人税等

ここで話題を変えて、商工会議所から発表があった2019年度(2019年6月検定)からの日商簿記3級の出題内容の改定について、少しご説明しておきます。

従来の3級では、個人事業、つまりオーナー店主がお店を経営している場合のお店の経理処理を学習してきましたが、新3級では株式会社の経理処理を学習します。「株式会社」については、次回詳しくお話しします。

今回の改定では、株式会社になると登場する税金、おわかりですね、そうです「法人税」も新しく加わることになります。

法人税は会社の利益に対してかかるものですが、会計では、法人税、住民税と事業税という性格が似ている3つの税金をあわせて「法人税等」という勘定科目を使って処理します。

ここでも「仮払法人税等」が登場します。“とりあえず支払った法人税等”ですね。勘定科目の意味もわかるようになってきましたね。

まとめ

どんな取引でも、勘定科目と金額を借方と貸方に書くことで表現する簿記を、正式には複式簿記といいます。

借方か貸方、片方の金額が確定していても反対側はまだ、という“とりあえず”も処理できます。また、用が済んだら反対側に入れることで消すこともできます。

ワードと金額を並べて書くだけで、記録したいことを確実に残せる「仕訳」、うまくできていますね。

簿記を学習されている方は、日常のいろいろな場面で、“仕訳にしたらどうなるんだろう”と考えてみてください。「仕訳」が得意になる近道かもしれません。では、また次回。

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