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2019/4/5 updated

仕訳の基礎と貯蔵品|知って納得!簿記の基礎②

仕訳の基礎と貯蔵品|知って納得!簿記の基礎②

こんにちは。オンスク簿記3級講座担当の織田です。

連載「知って納得!簿記の基礎」、前回は会社や商店の商売についてお話ししましたね。

今回のテーマは「貯蔵品」にしました。聞いたことのない言葉(?)にいきなり入る前に、これさえ知っていれば簿記の話をされてもついていける!という、簿記の左と右のルールから始めたいと思います。

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簿記の左と右のルール|簿記の基礎「仕訳」

左と右のルール

前回も出てきた“帳簿に記録する”という話ですが、記録の“仕方”にスポットをあててみます。
では、まずは問題です。

「社用車として100万円のミニバンを1台、現金で購入しました。」

これを、取引の記録として残したいと思います。必要なことを、誰が見てもわかるように、そして簡潔に記録する必要があります。考えてみてください。

  • 社用車を1台100万円で購入した
  • 車(ミニバン)1台1,000,000円現金
  • 社用車(メーカー・車種・ナンバー)100万円現金払い(領収証番号〇〇)

どれも、記録には違いないのですが、担当者によって違ってくるのは、会社の記録としては望ましくないですね。

そこで簿記では、左と右のルールを決めています。上の取引を、簿記的に書くとこんな記録になります。

車両運搬具 1,000,000 現金 1,000,000

これだけ?これだけです。これだけに見えて、奥が深いのが簿記なのです。ちなみに

現金 1,000,000 車両運搬具 1,000,000

と書いた場合は、自分の会社の車を売って現金100万円をもらった、ということになります。

気づきました?そうなんです。向かって、左側に書くか、右側に書くか、自体が意味を持っているのです。では、改めて、

車両運搬具 1,000,000 現金 1,000,000

この記録を見ていきましょう。

車両運搬具

馴染みのない言葉ですが、担当者が言葉を選ぶと、ある時は“社用車”またある時は“車(ミニバン)”になってしまいますので、あらかじめ使うワードが決められています。それを勘定科目と呼んでいます。

1,000,000

100万円ではなく1,000,000です。金額は漢字を用いず記入します。いずれ合計を出したりしますので、そのときに便利ですね。

また“円”は書きません。基本的にすべて“円”だからです。
仮に、外国から車を買って、支払いが“$”ベースでも、日本“円”に換算しなおして書いていきます。

車両運搬具が左側で、現金が右側

車両運搬具と現金は、どちらも会社にとっては、財産です。
財産グループは、増えたら左側、減ったら右側に書きます。
だから今回は、車両運搬具が増えて、支払った現金が減っています。

左側を借方(かりかた)、右側を貸方(かしかた)と呼びますが、意味は無いと思っていただいて問題ないです。

そしてこの記録が、仕訳(しわけ)といわれている簿記の基礎です。

いかがでしょうか?簿記は結構単純なしくみだなと思っていただけたかと思います。

財産(資産)と経費(費用)、増えたら左、減ったら右へ

では、もうちょっと仕訳をみていきましょう。

a 備品 500,000 現金 500,000
b 通信費 50,000 現金 50,000

a、b、ともに財産である現金が右側にあるので、現金が減った取引なのはわかりますね。
では、違いはなんでしょう?

備品というのは、パソコンやコピー機などのことです。通信費は、電話代や切手代です。もちろん、購入したものが違うのですが、もっと細かく見てみましょう。

aの備品は、車両運搬具や現金と同じ財産グループです。パソコンを買って、今、実際にパソコンがそこにある、ということですね。

それに対しbの通信費は、かかってしまった電話代を現金で支払ったという意味です。通信費は交通費などと同じ経費のグループです。

財産と経費、意外かもしれませんが、実はかなり近いところにいます。

会社にとって、財産とは、それ自体を所有することが目的ではありません。パソコンを買って満足、ではなくて、パソコンを買ったらもっと効率的に発注も納品もできてもっと利益を生み出す、と考えて購入する訳です。

経費は、やはり利益を生むために使ったものです。
どちらも利益を生むためにかかるものであって、財産グループは、利益を生むために使われたら経費のグループに移っていくことになります。

簿記では、財産のグループを「資産」、経費のグループを「費用と呼んでいます。
どちらも利益を生むためのものですので、増えたときは左側(借方)に記録していきます。

切手の在庫は資産?費用?|勘定科目「貯蔵品」

切手

最後に、このグループをまたいで移動する話をしたいと思います。

b 通信費 50,000 現金 50,000

この仕訳をもう一度考えてみましょう。
仮にこの50,000円が全額切手だったとします。郵便局に行って50,000円分の切手を買って、今、その切手が使われずにある。としたらこれは、資産?費用?

この切手を貼らずに、金券ショップなどで売ることができますね。ということは、今は資産で、実際に貼ったら費用!?

確かに厳密にはそうです。でも、1枚貼るごとに資産→費用の移動をしていたら大変です。
ですので、とりあえず切手を買ったということは、近々使うということで買ったのだから、買った時点で通信費という費用と考えましょう。

でも、年に1回棚卸(たなおろし)の日を決めて、その時点で使っていなかったら、使っていなかった分だけ費用→資産に移動させよう、と考えるのです。

使った切手代通信費ならば、使っていない切手代はどういう勘定科目を使うか、それが最初に少し登場した「貯蔵品」なのです。

全然切手代らしくないですね。そうなんです。「貯蔵品」は“とりあえず資産”を全部引き受けてくれますので、使ってない切手・収入印紙から、もう使わなくなった大きな機械まで含まれています。

お金にまつわる記録をしていきますので厳密ではあるのですが、必要以上に細かすぎない意外な簿記の一面かもしれませんね。

受講生に言われることがあります。
「簿記ってもっとキッチリしているイメージでしたが、けっこう柔らかいんですね。」

簿記は、学問というより、実際に処理をされる方々によって育てられてきたものです。現場で肩が凝ってしまうような処理では長続きしません。

皆さんにも、力を抜いて勉強していただけたら嬉しいです。では、また次回。

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