こんにちは。前回までは、色彩検定2級の知識を活かせる、どちらかというと専門的な仕事に焦点を当てて紹介してきました。
色や柄、レイアウトを意識して扱うデザイン関係の業界や、ファッション業界の中では、色彩検定を取得すれば有利になるということがわかっていただけたかと思います。
では、色彩検定2級の知識は専門的な仕事でないと活かせないのかというと、そうではないのです。
連載「想像以上に実用的!仕事に役立つ色彩検定」、最終回の今回は、デザイナーのような特殊な仕事でなくとも色彩検定2級が役に立つというお話をします。
身に着けているモノを話題に変えて会話力アップ!
例えば営業職において、色彩検定2級の知識は、どのように役に立つのでしょうか。
それは、話題づくりです。営業職の方や、打ち合わせを多く行う企画職の方が避けて通れないのが、相手との会話です。
仕事の内容以外でも、ちょっとした会話でアイデアのきっかけを見つけたり、新たな仕事を受注したりすることがありますので、話題作りも仕事においては非常に重要です。
ですが、話題の題材を見つけるのって結構大変ですよね。
そこで役に立つのが色彩検定の知識です。会話をしたい相手の服装や爪、身に着けている時計やアクセサリーから話題を作っていきましょう。
そのアイテムをただ褒めるのではありません。
「そのピンクのネイルもブルーのバッグも、ペールトーンで揃えてらっしゃるんですね。女性的な感じで、優しい○○さんにぴったりですね」(公式テキストP38 配色技法「トーンイントーン配色」を参照)
「その鮮やかなブルーのネクタイ、白いシャツに映えていますね。さわやかな感じで素敵です」
(公式テキストP72 ファッションと配色「ビコロール配色」を参照)
など、色彩検定の知識を活用しながら身に着けているモノを話題にすることで、会話が続いていきます。
具体的な内容を絡めて話すことで、色々な方向へ会話の足場ができるので、次の話題に困ることなくコミュニケーションが取れることでしょう。
インテリアのセンスがアップ!
色彩検定2級では、電球の種類や日光の角度など、光源についても勉強します。また、柄や色の配置も試験範囲に含まれています。
これらは、日常の生活に密接に関わっていますよね。その知識は、家具などのインテリア商品購入の際に役に立ちます。
例えば、照明売り場のフロアには様々な色合いや光の加減の電球がありますが、灯りが欲しい場所によって選び方が変わってきます。
LEDなのか、白熱灯なのか、曇りガラスの電球がいいのか、透明なガラスの電球がいいのか。自分が生活しやすい明るさを加味したうえで目的にあった電球が探し出せるというのも、色彩検定の強みの1つですね。
また、インテリア自体を考える場合も、色彩検定の知識は役に立ってくれます。
自分の部屋にどんな色があったら落ち着く空間になるのか。どんな色を使ったら元気が出てくる空間になるのか。それを判断できるようになると、インテリア選びは一味も二味も変わってきます。
友人や家族への1アップ!
色彩検定2級の知識は自分のためだけではなく、友人や家族、会社の同僚にも有効に使うことができます。
身の回りに、色や柄に無頓着な方はいませんか?パッとしない色なのにどうしてその色ばかり身に着けているのだろう、と気になる方もいるかもしれないですね。それは、その人が自分に合う色や柄を知らないからです。
そこで、色彩検定2級の資格を持つ人の出番です。その人に合う柄や色を選び、アドバイスできるのは、色彩検定の知識を持つ人ならではです。
その人の特徴に合った色を選ぶのに大切なものは、知識です。「この肌色の人の場合は、淡い色合いのほうが顔色を良く見せる」「この人がキッチリとした印象を与えたい場合は、この色のネクタイがいい」など、的確なアドバイスは色彩検定の基盤となる知識があって成立するのです。
今回は、色彩検定2級の知識は、コミュニケーションを円滑にする手段として役立つこと、また自分だけでなく周りの人をより好印象に見せることにも役立つということをお話ししました。
色彩検定2級の取得は、仕事のスキルアップにも有効ですが、自分の周りへもよい効果をもたらすことができます。ぜひ、色彩検定2級の資格取得を検討してみてくださいね。
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