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「電気機器・配線器具・材料・工具等」第二種電気工事士の科目別勉強法|筆記試験③

「電気機器・配線器具・材料・工具等」第二種電気工事士の科目別勉強法|筆記試験③

こんにちは、ライターの長谷川智治と申します。

この連載「第二種電気工事士の科目別勉強法」 では、独学で勉強しこの資格に挑み、2回の挑戦で合格を勝ちとった筆者が、科目別勉強のコツや、試験に一度落ちた経験からわかる様々なことをお伝えしていきます。

今回は、第二種電気工事士の科目の1つ「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」について取り上げます。

内容を見てみると、あまり馴染みのない電気工具や記号が並んでいるため、

「たくさん種類がある中、何から覚えればいいのだろう?」
「どのように勉強するのが、より効率的だろう?」

と思う方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、上記の疑問にお応えできるよう、「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」の概要と効果的な勉強法について解説したいと思います。

第二種電気工事士 試験科目
筆記試験(1)電気に関する基礎理論
筆記試験(2)配線理論及び配線設計
筆記試験(3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 ←今回はココ!
筆記試験(4)電気工事の施工方法
筆記試験(5)一般用電気工作物の検査方法
筆記試験(6)配線図
筆記試験(7)一般用電気工作物の保安に関する法令
技能試験

「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」概要と配点

「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」は、その名の通り、電気工事に用いる機器や器具、工具や材料について学ぶ科目です。

問題の特徴として、電気機器や工具の写真が与えられ、その名称や使用目的について問う形式がほとんどになります。

例年の傾向としては、この科目から8~10問ほど出題されており、配点は全体の2割近くになりますが、全てを正答するためには数多くの種類を覚えなくてはなりません。

第二種電気工事士の試験全体の中でも、特に覚える内容が多い科目といえるでしょう。
筆者の周りにも、全問正解できた受験生は少なく、名称は知っていても用途まではカバーできていない、という人が大半でした。

そこで、おすすめする勉強法は、「名称」「用途」「写真」の3要素をセットでインプットすることです。

初めて見る機器や工具があれば、それについて調べる習慣を持つといいでしょう。
特に工具の中には、同じ名称でも色や形状が異なる物が存在するので、Googleの画像検索等を活用して、様々な種類を確認しておくことをおすすめします。

また、「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」の知識は、筆記試験だけでなく、技能試験においても必要になります。

例えば、圧縮工具や電工ナイフ等、試験官から危険な扱い方だと判断された場合、またコンセントやランプ等の配置向きが適切でない場合、これらは一発不合格です。

そのため、工具や材料の扱い方、注意点についてきちんと心得ているか、実際に技能試験の課題を同時に進める等して、確認するのもいいでしょう。

筆記試験合格のために勉強するのではなく、技能試験、そして実現場まで活かせる知識を付けるつもりで取り組んでみてください。

まずは図記号から覚えよう!電気機器、配線器具の勉強法について

電気機器とは、「モーター」や「照明器具」など、電気を用いて利用する機器のことです。
また配線器具とは、「コンセント」や「スイッチ」など、回路を構成するための器具を意味します。

問題の特徴としては、電気機器の図記号や、配線器具の用途について問う問題が大半ですが、覚える種類や内容が多く、一度目を通しただけで全てを把握するのは困難でしょう。

そこで、おすすめの勉強法としては、まずは時間を掛けて、電気機器や配線器具の図記号から覚えていくことです。

そして他の問題を解く際にも、図記号が表記してあれば、それについてしっかり把握しているか、自問自答してみてください。

例えばスイッチであれば、「このスイッチはモーターを点けるために存在するので、オンオフの切り替えができるよう、常に電源と接続される必要がある」といったふうに、自分に対して説明をするイメージです。

図記号を問題で見るたびに、自分に説明する習慣を持つことで、用途や注意点まで関連してインプットできるようになるでしょう。

現場で最初に使う知識!電気工事用の材料と工具の勉強法について

材料や工具についての知識は、第二種電気工事士として働く際、最初に必要となる知識になります。

なぜなら、駆け出しのころは、実際に工事に従事するわけではなく、材料や工具の準備がメインの仕事となるためです。

この分野の問題では、工具や材料の写真が与えられ、正しい扱いについて問う問題が出題されます。
そのため、それぞれの工具や材料の写真を見て、どんな工事で使われるか、注意点は何か、熟知しておくといいでしょう。

おすすめの勉強法としては、各工具と材料が必要になる工事を、頭の中で反復して組み立てることです。
第二種電気工事士で出題される工事内容は、主に以下の4つです。

・金属管工事
・合成樹脂管工事
・ケーブル管工事
・電線接続工事

工事は紹介した4つなのですが、それぞれの工事において、必要となる工具や材料を単純に暗記するのは難しいです。
そこで、自分が実際に工事を行うケースを想定してみてください。

それぞれの工事を頭の中で手順化するうちに、必要な工具と材料も同時に刷り込まれるため、よりスムーズに覚えることができるでしょう。

「電気機器・配線器具・材料・工具等」第二種電気工事士の科目別勉強法|筆記試験③

連載「第二種電気工事士の科目別勉強法」 、今回は、試験科目の1つ「電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」の概要と勉強法についてお伝えしました。

電気記号や、各工事の工具や材料など、覚える内容は多いですが、スキマ時間を活用して、繰り返し知識の定着化を図ってみてください。その際は、短時間で効率的に学べるオンライン講座などを取り入れるのもおすすめです。

また、技能試験にも関連する科目であるため、技能試験の勉強と並行して進めることも一案です。

さて次回は、「電気工事の施工方法」について取り上げます。
今回の科目で学んだ工具や材料を使って、正しく施工するための手順について学ぶ科目となります。そちらも参考にしていただけると幸いです。

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