皆さんこんにちは!
この連載「第二種電気工事士の最短勉強法」 では、筆者の合格体験に基づいて、第二種電気工事士資格取得のための効率的な勉強法についてお話ししていきます。
連載第2回の今回は、「独学でも第二種電気工事士に合格できるか?」がテーマ。
実は筆者、電気工事に関しては素人で、数学の苦手な文系人間です。それでも、フルタイムで仕事をしながら自宅で独学勉強を重ね、第二種電気工事士に合格しました。
そんな筆者の体験も踏まえながら、第二種電気工事士の独学で苦労したところや難しかったところ、独学で合格するにはどのように勉強すればいいのかを、解説していきたいと思います。
第二種電気工事士は独学でも合格できる?
第二種電気工事士の2020年の合格率は、筆記試験で約62%、技能試験で約72%と高めであり、筆者としては独学で合格できる資格だと思います。
その理由は、
第二種電気工事士の筆記試験合格ラインは毎年60点前後で、これは「試験の難易度が毎年一定」であることを示しています。これは独学の者にとっては、安心なポイントではないでしょうか。
実は筆者は、建築士の受験経験もあるのですが、こちらは第二種電気工事士とは逆の傾向で、試験の難易度が毎年違っており、合格ラインの点数も毎年違いました。
テキストや過去問だけでは対策できない最新技術からも出題されるため、資格学校へ通って情報を得ている方には独学では敵いませんでした。
それに比べると第二種電気工事士は、試験の難易度が一定であるので、独学でも不利に感じにくく挑戦しやすい資格だったなと実感しています。
独学で合格するには事前の情報収集がおすすめ!
第二種電気工事士は、コツを押さえて勉強すれば、テキストのみの独学でも合格しやすい試験だと思います。
ですが電気工事の未経験者ですと、自分の力だけでコツを掴むというのは、とても時間がかかるので注意が必要です。特に技能試験はそう感じました。
筆者は、第二種電気工事士の試験を2度受けた経験があります。
1年目は、独学で筆記試験に合格できましたが、その年の技能試験には落ちてしまいました。
筆記試験の合格後は2年目まで筆記免除の猶予があるので、次の年には技能試験のみを受けることができましたが、プレッシャーが大きく、とても精神的な負担を感じました。
そこで、どうしても受かりたい2年目は、独学だけではなく動画や講習会を活用し、合格できたという経緯があります。
そんな経験をした筆者自身が、試験をする中でとても大事だったと実感したことは、
今回の連載もそうですが、何らかの方法で経験者の体験談などをたくさん見て、自分に合ったコツを早い段階で得ることが大切だと思いました。
特に独学をする場合は、テキストによる勉強と同時に、オンライン講座や体験談などの情報収集を並行して行うことが、合格への近道だなと感じます。
この記事の後半でも「独学のコツ」を紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
また、連載第3回では
筆記試験の独学には視覚的にわかりやすいテキストが必要
筆者の経験で感じた「筆記試験の独学で大切なこと」は、専門用語や電気の仕組みを、写真や絵で「視覚的に」理解するということです。その理由を詳しく説明していきます。
筆記試験の問題で、比較的簡単に解答できる基本問題として、機器や工具の名前・図記号が出題されるのは、前回の記事でお話ししました。
この基本問題では、機器の写真や図記号が問題文に貼ってあり、「この名称は何ですか」「これは何のためにつかうものですか」という問題が多いです。
市販のテキストは、カラー写真や図・解説が豊富なものばかりなので、機器の写真を見て、名前や用途が解答できるようになるのはそれほど難しいことではありません。
ただし、機器の形と名前・それが使われる位置を効率よく一緒に覚えるためには、なるべく「視覚的にわかりやすいと感じるテキスト」を選ぶことが大切です。
筆者は、なるべく初心者向けのもので、写真だけでなくイラストや絵による「図解の多いもの」を選びました。イラストで視覚的に解説されているテキストは、とても覚えやすいのでおすすめです。
筆記試験を独学で攻略する場合は、まずはカラー写真の豊富なテキストを購入して、視覚的にパッと機器の写真と名前が選べるように訓練しましょう。そうすると、基本問題はどんどん正解できるようになると思います。
技能試験の独学には動画を活用すべき!コツを掴もう!
技能試験は、電気工事の経験がないと、配線同士が機器の中でどうつながっているか、工具をどのように使うか、想像もつかないと思います。
そのため技能試験についても、写真が豊富なテキストを活用して、まずは視覚的に、配線がどうつながるかを見て覚えることが大切です。
さらに技能試験の内容を視覚的に理解するのは、写真だけでなく「動画」を見ることが最適です。
それというのも、筆者は1年目の技能試験の準備時、写真入りのテキストだけで練習を行ったのですが、受験時には時間内に完成できず、不合格になってしまった経験があるからです。
1年目の技能試験対策は、テキストの写真や手順の情報をひたすら見るだけ、仕事で練習時間もあまり割けない中、半ば自己流で配線作業を行っていたので、今考えるとなかなか無謀だったと思います。
そこで筆者は、不合格からの2年目の挑戦のために、まず早い段階でDVDやオンラインの動画を見て、経験者の効率よい手順や手さばきを見るところから始めました。
そうしてようやく、手順や工具の使い方のコツが視覚的に理解できたのです。視覚的に理解できたら、今度は自分の手でそれを再現できるように、反復練習あるのみです。
技能試験を独学で挑戦する場合は、オンライン動画なども活用して、早い段階で上手な方の配線作業を見て学びましょう。
そしてそれを真似して、反復練習をしていくことが合格への近道だと思います。
ここまで、第二種電気工事士の独学での勉強法についてお話してきました。
第二種電気工事士を独学で合格するための近道は、まずは受験を決めた段階で、試験のコツなどの情報収集を行っていくことだと思います。
様々な経験者の体験談を読んで、勉強方法のコツをつかむことが大事です。
筆記試験対策としては、なるべく写真やイラストの多い、視覚的にわかりやすいテキストを準備しましょう。
また、技能試験対策では、動画を活用することがポイントです。配線経験者の手さばきを早い段階で見て、真似することが合格への近道になるでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
さて次回のテーマは、第二種電気工事士に独学合格するための「勉強期間」と「勉強時間」についてです。
どれくらい前から試験対策の準備をしたらよいか、日々の勉強時間などについて、経験を基に解説していきます。お楽しみに!
参考サイト:
https://www.shiken.or.jp/situation/s-construction02.html
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