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行政書士 科目の特徴を掴み、効率の良い復習法を実践!「憲法」「民法」編

行政書士 科目の特徴を掴み、効率の良い復習法を実践!「憲法」「民法」編

行政書士 効率的学習法シリーズ第3回の今回は、試験科目の特徴と、それぞれの学習法についてお伝えしたいと思います。

前編の今回は、「憲法」と「民法」についてです。

憲法は、「基本的人権」と「統治機構」の区別を!

最初は、憲法について。憲法の勉強の中心は、「基本的人権」と「統治機構」ですが、それぞれ力を入れるべきポイントが違います。

まずは、「基本的人権」では、とにかく判例の理解・暗記ですね。
違憲判決(決定)は数えるほどしかありませんので、きちんと押さえましょう。

そして、判例対策は、原則として判決文を一言一句覚えていくのではなく、その判例でどういう「結論」を出したかを理解することが得点力となります。

例えば、人権の享有主体の重要判例で「マクリーン事件(最大判昭53.10.4)」がありますが、判旨(判決文の要旨)を確認した後に、「外国人には入国の自由が保障されていないんだなぁ」とか「政治活動の自由は保障される範囲もあれば、そうでない範囲もあるのか」というように結論を理解しておいてください。

次に、「統治機構」ですが、ここは条文の正確な読み込み・キーワードの暗記が要求されます。

基本的人権の範囲では条文に表現が抽象的なものが多いのですが、統治機構の範囲は具体的なものが多くあります。したがって、主語の区別や、日数など数字の暗記にも力を入れてださい。

民法は「事例」で場面の理解を!

続いて、民法について。
民法は、本試験で「5肢択一」が9問、「40字記述」が2問出題される重要科目です。まず、この出題形式の違いに着目をして、勉強の着眼点を区別しましょう。

「5肢択一」は、非常に学習量の多い民法の中でも、少し細かい条文知識や判例知識も出題されます。そこで、勉強を「2段階」に分けましょう。

まずは、民法の全範囲について基本知識を徹底して固めます。次に、もう一度、民法を復習するときに、応用的な知識を積極的に理解し、吸収していきましょう。

そもそも、民法は、最初に学習する「総則」でも、発展的な判例知識などでは物権や債権、家族法の知識が絡んできます。
したがって、民法は、「全体」を確認した後にこそ「伸びる」時期がやってきますので、繰り返しの復習が非常に有効となります。

次に、民法の「40字記述」対策です。
この40字記述において解答で要求される知識は、基本的な条文・判例が中心です。

そこで、多くの受験生が誤解します。「細かい知識を理解していく5肢択一の勉強をしていれば、40字記述なんて簡単に書けるよ」と。
そんな簡単な話ではありません。40字記述対策の「コツ」は、基本的な条文・判例知識の「正確」な暗記です。したがって、5肢択一対策で「理解」していても、いざ書くとなると正確な表現で書けないということになりやすいのです。

そこで、基礎知識を固める時期から、参考書の太字部分の表現などは実際に書く練習をしておきましょう。

最後に、民法は「事例形式」で問われます。普段から図を書いて場面を理解しておきましょう。

試験科目の特徴と学習法(前編)として「憲法」と「民法」に関してお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。次回の後編では「行政法」と「商法」についてご紹介していきますので楽しみに。

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