行政書士 効率的学習法シリーズの最終回である今回は、直前期の過ごし方についてお伝えしたいと思います。
基礎学習が終わった後にこそ、レベルアップを!
一通り本試験の範囲の学習が終わった後には、更なるレベルアップを図れるチャンスが沢山あります。
「憲法」について
初めて学習した時点では、判旨の言い回しが難しく感じていたと思いますが、基礎学習終了後、再度読み返してみるとかなり読みやすく感じる人も多いかと思います。
それは、すでに判例の結論を理解しているし、法律用語にも慣れてきたからだと思いますが、ここで重要判例の判旨を読み返しておくと「多肢選択式」対策として非常に有意義な復習となるでしょう(憲法の多肢選択式は、判決文を引用した問題が多いため)。
「民法」について
民法は復習を繰り返しするたびに知識が深まり、色々な事例問題にも対応しやすくなってきます。また、直前期は、基本知識の具体例をより多く吸収できる絶好の機会でもあります。
例えば、「94条2項の第三者」や「同時履行の抗弁権を認められるか否か」など、基礎知識を固める時期には吸収しづらかった知識も、この時期であれば確認しやすく、また得点力アップに即効性があります。
あと、40字記述についても、アウトプット(問題演習)中心にシフトしていきましょう。
「行政法」について
大量な過去問の中から、これまでに自分が間違えた問題や迷った問題を選び、弱点を補強していきましょう。アウトプット中心に知識の定着を図ることは他科目と同じですが、参考書を読み返す時間も意識して確保しましょう。
手続法(ex.行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法)は、最後の最後まで条文知識に目を通しておくだけでも、本番での正答率は上がると思います。
公開模試の活用方法
公開模試は、予備校が今年の本試験を予想して提供するかなり良質な教材です。また、「本番」を擬似体験できる絶好の機会でもあります。たとえ、現時点での自分の実力が合格レベルに達していなくても、自分の課題を発見するために是非活用してください。
また、本試験は「時間との勝負」でもあるため、解答するペース配分や順番などを試す機会としても非常に有効です。
本試験に向けての総仕上げ!
最後の総仕上げをする直前期にやっていただきたいのは、本試験形式の答練。
予備校を利用する等により、できれば複数回の本試験形式の答練(TACでいう総合答練や予想答練)を経験したいところです。これらを繰り返し解くことで、本番に向けて集中力の持続力を高めることができます。
そして、自分の課題(特に、得点源になる範囲で自信がない分野の知識)を書き出す等、確実なレベルアップを図り、最後まで最善を尽くしましょう。
それでは、全6回にわたりお伝えしてきた本ブログもここまでとなります。皆さんの本試験でのご健闘を祈念しております。
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