プライベートはもちろん、ビジネスや医療現場など様々なシーンで役に立つ知識が習得できるアロマテラピー検定。私自身も、趣味で楽しんでいたアロマテラピーについてもっと詳しく学びたいという思いから、1級を取得しました。
連載「アロマテラピー検定1級2級の科目別勉強法」、前回は、試験科目「アロマテラピーの安全性」の勉強法についてお伝えしました。
第5回となる今回は、試験科目「アロマテラピーを実践する」がテーマです(ちなみに、アロマテラピー検定2級の出題範囲は、今回までとなります)。
ではさっそく「アロマテラピーを実践する」について、概要や出題の傾向をみていきましょう!
試験科目「アロマテラピーを実践する」の概要
アロマテラピー検定2級の出題範囲は、連載第2回から、今回の第5回までが対象となります。これまでご紹介してきた科目は、アロマテラピー検定1級 2級どちらにも出題される範囲。アロマテラピーの基礎となる内容といえるでしょう。
「アロマテラピーを実践する」は、アロマテラピーを楽しむための具体的な方法について触れている章です。記載内容は、大きく分けて4つあります。
- 精油を肌に使う場合の注意点や希釈濃度について
- アロマテラピーで、精油と一緒に使用する素材について
- アロマテラピーに必要な用具について
- アロマテラピーにおける様々な利用方法について
私がアロマテラピー検定1級を受験した際は、この「アロマテラピーを実践する」の内容は、比較的よく出題されていたと感じました。
また2級の問題では、公式問題集を見たところ、「アロマテラピーを実践する」に関連する問題が、1級以上に多く出題されているようです。
「アロマテラピーを実践する」で特に覚えておきたいポイントは?
ここでは、私自身が特に注目した、3つのポイントをご紹介します。
ポイント① 精油の希釈濃度や精油の滴数について
アロマテラピーで精油を肌に直接塗布する場合には、使用する精油を薄めて使う(希釈する)必要があります。公式問題集でも、精油の希釈濃度や滴数を計算する問題が出題されているため、要チェックな内容だと感じました。
ポイント② アロマテラピーで使用する素材について
アロマテラピーで精油と一緒に使用する素材については、公式問題集でもたびたび出題されている分野です。特に、植物油・エタノール・シアーバターなどは、特徴や利用方法をしっかり頭に入れておくことがポイントとなるでしょう。
ポイント③ アロマテラピーの利用方法について
アロマテラピーの利用方法について、以下の6つが挙げられています。
- 芳香浴法
- 沐浴法
- 吸入法
- フェイシャルスチーム
- 湿布法
- トリートメント法
公式問題集でも、それぞれの利用法に関する特徴や注意点が出題されていたため、しっかりと理解しておくことがおすすめです。
「アロマテラピーを実践する」のおすすめの勉強法は?
「アロマテラピーを実践する」で私自身が行った勉強法には、「アロマテラピーに使う素材や利用法について、自分で特徴を表にまとめる」、「実際に自分でアロマテラピーを行ってみる」があります。以下でそれぞれ詳しく紹介します。
勉強法① アロマテラピーに使う素材や利用方法について、自分で特徴を表にまとめる
公式問題集を解いた私自身の感想ですが、アロマテラピーに使う素材や利用方法については、よく出題されるうえに間違いやすい内容だと感じました。
アロマテラピーに使う素材について公式問題集では、「スプレーを作る際に使用する素材」や「化粧水を作る際に使用する素材」は何か、という問いがよく出題されています。
そこで、アロマテラピーに使う様々な素材について、わかりやすく自分で表にまとめて、通勤や移動時間を利用しながら覚えていきました。
例として、よく出題される素材を3つ抜粋してご紹介します。
素材名 | 素材の性質 | 特徴 | 使用する目的 |
---|---|---|---|
アルガン油 | 植物油 | ・アルガンツリーの種子から低温圧搾して作られる ・抗酸化作用が高い |
クリームやトリートメントオイル作りに用いられる |
エタノール | 水性の素材 | ・精油と水をなじみやすくする | アロマスプレー作りに用いられる |
シアーバター | そのほかの素材 | ・シアーバターノキの実が原料の油脂 ・皮膚に浸透しやすい |
保湿クリームとして適している |
参考資料:アロマテラピー検定公式テキスト(2020年6月改訂版)
私は表にすることで、「特徴」と「使用する目的」について、素材の名前とリンクさせて覚えるよう意識しました。大切だと思う箇所はマーカーで強調して、目につくようにしたのもポイントです。
続いて、アロマテラピーの利用法についてです。
公式問題集では、「喉の不調をやわらげるときの利用法は何か」や「血行をよくする効果が期待できる利用法は何か」というような問題が出題されています。
これに対して、私自身が作成した表の一部をご紹介します。
利用方法 | 取り入れ方 | 期待できる効果 |
---|---|---|
芳香浴法 | ・ハンカチやティッシュに精油を垂らす ・湯を張ったボウルに精油を垂らす ・アロマディフューザーを使う |
気軽に取り入れながら、心身をリフレッシュ |
足浴法 | ・沐浴法の一種 ・足に精油を入れたお湯を浸けて温める ・洗面器にお湯を入れて、無水エタノールと精油をかき混ぜて使用 |
身体全体を温めて、血行をよくする |
吸入法 | ・マグカップや洗面器などに熱湯を入れ、精油を少し垂らす ・蒸気から立ち上る香りをゆっくりと吸い込む |
呼吸器系が弱っているときにやわらげる |
私自身は、表を作成することで、利用法の名称と「取り入れ方」・「期待できる効果」を結びつけて覚えやすいと感じました。こちらも、大事だと思う点はマーカーで強調すると、記憶しやすいのでおすすめです。
勉強法② 実際に自分でアロマテラピーを行ってみる
「アロマテラピーを実践する」では、アロマテラピーを実際に活用する際に、とてもためになる知識が数多く盛り込まれています。
私自身、アロマテラピー検定を受験する前に、精油を使って化粧水を手作りした経験がありました。化粧水作りに使用したグリセリンについては、問題に出ても迷わず答えられたので、実際に自分がアロマテラピーを実践して覚えるのは有効な手だとおもいます。
例えば、希釈濃度の問題が苦手という方は、実際に自分で精油の滴数を計算して、トリートメントオイルを作ってみるとよいかもしれません。時間に余裕があれば、ぜひ試してみてください。
とはいえ、忙しい毎日で、なかなか時間を取れないという方も多いかと思います。
なかなか覚えにくいと感じる方には、アロマテラピー検定1級 2級のオンライン講座も心強い見方です。自分のやり方では覚えきれなかったことも、しっかり対策された動画で効率よく学べるでしょう。上手に活用してみてくださいね。
連載「アロマテラピー検定1級2級の科目別勉強法」、第5回の今回は、試験科目「アロマテラピーを実践する」についての勉強法をお伝えしました。
アロマテラピー検定1級 2級どちらにも含まれる範囲であり、特にアロマテラピーの利用法については比較的よく出題されると筆者は感じています。
公式問題集を解いて、気になった項目については、実際に自分で特徴を表にまとめるとわかりやすいのでおすすめです。
また時間に余裕があるときは、紹介されているアロマテラピーの利用法を実際に自分で行ってみると、問題を解く際にも役に立ちますよ。
次回は、試験科目「精油のプロフィール」の勉強法がテーマです。
アロマテラピー検定1級 2級の出題範囲のなかでも、とても重要な章となります。覚える範囲や量も多く、苦戦する方も多い部分だと思いますので、勉強法にお悩みの方はぜひご覧になってくださいね。
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