皆さん、こんにちは。この連載「アロマテラピー検定1級2級の科目別勉強法」では、アロマテラピー検定の勉強のコツを、アロマ初心者から1級を取得した筆者自身の体験を交えながら解説しています。
第7回となる今回は、前回に引き続き、アロマテラピー検定1級試験で重要な分野である「精油のプロフィール(対象30種類)」がテーマです。
精油のプロフィールの問題でよく出題される「科名」「主な抽出部位」「精油抽出法」について、私なりに試行錯誤して実践した覚え方のポイントや勉強法をお伝えします。
では、さっそく見ていきましょう!
精油ごとに覚えるのではなく、項目ごとに表にまとめよう!
公式テキストにある「精油のプロフィール」のページでは、30種類の精油について、様々なデータが細かく記されています。
勉強を始めたばかりの頃の筆者は、テキストを見て、精油ごとの特徴を声に出したりノートに書き写したりして覚えるという、後から考えると非常に効率の悪い勉強法を行っていました。
そして、ひと通り目を通した段階で、満を持して公式問題集と対面。結果、ほとんど正解できずに玉砕してしまったのです。
当時の私が難しいと感じた問題について、公式問題集から似たジャンルのものを抜粋してご紹介しましょう。
別名ダイダイと呼ばれる植物から得られるネロリ精油の原料植物の科名を1つ選びなさい。
A.フウロソウ科
B.バラ科
C.キク科
D.ミカン科
出典元:アロマテラピー検定公式問題集(1999年9月創刊/2020年6月改訂版発行)
こちらは、公式問題集に記載されているアロマテラピー検定1級の問題です。
答えは、D.の「ミカン科」となります。
今思うと、決して難易度が高い問題ではないのですが、精油のプロフィールには項目がたくさんあって覚えきれず、科名を問われても正確な答えが出てこなかったのです…。
前回お伝えしたように、各精油のプロフィールを全部暗記して覚えるとなると、かなりの根気が必要となります。
そこで、精油ごとではなく「科名」や「主な抽出部位」など、重要だと感じた項目だけを分類した表を自分なりにまとめてみました。科名ごとに分類した表がこちらです。
表にまとめると、それぞれの特徴が随分とわかりやすくなったと感じませんか?
問題集をおさらいするたびに、該当する精油のページをめくって探すのも、なかなか大変な作業です。こうやって表にまとめておくと、復習もしやすく、空き時間に眺めて頭にインプットしやすいので、ぜひお試しくださいね。
精油のプロフィールは、珍しい種類のものを先に覚えると楽!
先の「精油のプロフィール(対象30種類)」について表にまとめたら、どのような特徴があるか自分で考えてみてください。
ちなみに、私自身が改めて気づいたことは、以下のようなことでした。
・シソ科の精油の抽出法は、全部水蒸気蒸留法である
・圧搾法で作られる精油はミカン科にしかない
・揮発性有機溶剤抽出法の精油は、ローズ(アブソリュート)、ジャスミン(アブソリュート)、ベンゾイン(レジノイド)の3種類のみ
30種類もの精油の様々なデータを一気に覚えるのは、決して容易ではありません。
例えば、アロマテラピー検定1級の対象範囲である30種類の精油の抽出法は、「水蒸気蒸留法」「圧搾法」「揮発性有機溶剤抽出法」の3種類。そのなかで、圧倒的に多いのが、水蒸気蒸留法です。
精油抽出法を覚える場合、水蒸気蒸留法の精油を1つずつ暗記するよりも、珍しい「圧搾法」と「揮発性有機溶剤抽出法」の精油を覚えるほうが、はるかに効率が良いですよね。(圧搾法と揮発性有機溶剤抽出法以外は、すべて水蒸気蒸留法ということになるため)
精油のプロフィールは、このように表の「科名」や「主な抽出部位」、「精油抽出法」といった項目ごとに、珍しい種類や特徴のある種類について覚えていきましょう。
筆者はこの作業を繰り返すことで、試験の4択問題で迷うことなく正解を選べるようになりました。ぜひご参考くださいね。
精油のプロフィールの写真は、データとリンクさせて頭にインプット
公式テキストの「精油のプロフィール(対象30種類)」のページでは、精油ごとに、原料である植物の写真が大きく掲載されています。
私自身、最初はそこまで写真を意識していなかったのですが、公式問題集で写真とともに出題される問題があったため、きちんと見ることを心がけるようになりました。
そこで気づいたのは、「主な抽出部位を覚えるには、精油の原料になる植物の写真を見ながらだとスムーズである」ということです。
どういうことかというと、抽出部位が「花」である精油の写真は、該当する植物の花の写真となっています。抽出部位が花であるのに、葉が写されている・・・なんてことは、まずありません。
筆者は、ブラックペッパー精油の抽出部位が「果実」であることを、なかなか覚えられませんでした。しかし、テキストに載っている、小さな実が集まったブラックペッパーの写真を見た後は、すんなりと記憶できたのです。
精油の原料である植物の写真を頭にインプットすることは、「精油のプロフィール(対象30種類)」を覚えるための効果的な勉強法といえるでしょう。
ぜひ、植物のデータと写真を一緒に見比べながら、覚えてみてくださいね。
今回は、アロマテラピー検定1級の「精油のプロフィール(対象30種類)」について、精油のデータを効率的に覚えるコツや勉強法についてご紹介しました。
10回の連載のうち、2回にわけてお送りした「精油のプロフィール(対象30種類)」の勉強法はいかがでしたか?
覚える範囲がかなり多い「精油のプロフィール」ですが、公式問題集に目を通すと、出題されやすい項目がわかります。
精油のプロフィールは、全て暗記するのではなく、わかりやすく表にまとめて、珍しい種類のものから先に覚えるとスムーズです。
また、精油のプロフィール写真を見ながら精油のデータをインプットすると、記憶にも残りやすいのでぜひ実践してみてくださいね。
次回は、「アロマテラピーのメカニズム」がテーマです。概要や出題されやすいポイントなどをお伝えしますので、ぜひご覧ください。
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