皆さん、こんにちは。この連載「アロマテラピー検定1級2級の科目別勉強法」では、アロマテラピー検定1級保持者である筆者の体験談も交えながら、勉強法のコツやポイントを解説しています。
前回は、公式テキスト第5章「アロマテラピーのメカニズム」について、概要や勉強法のコツを紹介しました。
第9回となる今回のテーマは、第6章「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」。アロマテラピー検定1級を受験する人はもちろん、アロマをもっと健康や美容に役立てたい人にも大変ためになる分野です。
どのような勉強法が適しているのでしょうか?
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」の概要
公式テキスト第6章「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」は、アロマテラピー検定1級の試験で出題される範囲です。
公式問題集での出題数は、70問のうち2、3問程度とやや少なめとなります。
アロマテラピーが健康や美容面にどう作用するのかが学べるため、興味深く比較的覚えやすい内容でしょう。
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」では、睡眠・ストレス・女性ホルモンといった観点からアロマテラピーを活用する方法について紹介されています。
また、精油を利用して作るローションやクリーム、クレイパックといったスキンケアに焦点をあてていることも特徴です。
次の項目では、アロマテラピー検定1級試験で、筆者自身が大切だと感じた内容についてお伝えします。
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」の攻略ポイントは?
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」について、私が特にしっかり覚えることを意識したポイントが、以下の2つです。
ポイント① アロマテラピーが働きかける身体の機能の名称を覚える
アロマテラピー検定1級の公式問題では、睡眠・ストレス・女性ホルモンに関連する身体の機能の名称を問う設問が多くあり、ここはとても重要なポイントです。
例として、3つの機能を簡潔にご説明します。
● 睡眠と自律神経
質の良い睡眠を取るために重要な役割を担う機能が、「自律神経」です。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、ストレスが増えると交感神経が活発になり睡眠の妨げとなることがあります。
● ストレスとホメオスタシス
「ホメオスタシス(恒常性)」は、環境の変化に応じて、体内の環境を一定に保とうとする身体のしくみを指す言葉です。
ホメオスタシスが維持された健康な状態では、自律神経や免疫機能などがバランスよく機能しますが、大きなストレスにより均衡が崩れる可能性もあります。
● 女性ホルモンとエストロゲン
女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つの種類があり、女性ならではの症状や悩みに影響を与えています。
特にエストロゲンの分泌は、20代から30代で最も盛んになり、40代後半から減少することが特徴です。
ポイント② 精油を使ったスキンケアの材料・効果を覚える
同じくアロマテラピー検定1級の公式問題では、精油を使ったスキンケアの材料や効果などについてよく出題されています。
簡単に表にまとめてみたので、ご覧ください。
手作りスキンケアの名称 | 主な材料 | 期待できる効果 |
---|---|---|
ローション | 精油 芳香蒸留水 無水エタノール グリセリン など |
肌に潤いを与えたり、肌荒れを防いだりする |
クリーム | 精油 植物油 ミツロウ |
肌をやわらかく保ち、潤いを与える |
クレイパック | 精油 クレイ 芳香蒸留水 植物油 |
過剰な皮脂や毛穴の詰まりを解消する |
表の項目以外にも、作り方や使い方についても目を通しておくと安心ですよ。
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」の勉強法は?
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」で私自身が役に立ったと感じた勉強法は、
① 公式問題集をチェックして出題ポイントを知る
② 実際に手作りスキンケアを作ってみる・又は手作りするイメトレをする
の2点です。
勉強法① 公式問題集をチェックして出題ポイントを知る
これまでの連載でも何度かお伝えしていますが、やはりアロマテラピー検定1級の公式問題集を解いて、どのような問題が出題されているかを初めにチェックするのがおすすめです。
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」の範囲はそこまで広くありませんが、公式問題集に記載されている問題を実際に解くと、似たような内容が繰り返し出題されているように感じました。
実際の試験でも同じような問題が出題される可能性があるため、どのような形で出題されているかを確認すると勉強もスムーズにはかどるのではないかと思います。
出題される問題数も少ないため、ボリュームの大きい「精油のプロフィール」にかける学習時間を確保するためにも、効率的な勉強法で覚えていきましょう。
勉強法② 実際にスキンケアを作ってみる、またはイメトレをする
「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」の内容からは、手作りスキンケアに必要な材料や効果などについて、よく出題されているようです。
こちらも、第5回の連載でもお伝えしましたが、実際にスキンケアを手作りすると、関連問題が出題されたときにスムーズに答えられるのでおすすめです。
筆者は受験前に、精油を使った化粧水を手作りした経験がありました。やはり、自分の手で実際に作ると、揃えた材料や手順などは、暗記しなくても自然と頭に入ると感じました。
しかし、手作りする時間をなかなか確保できないという方もいると思います。そんな人へのおすすめ勉強法は、実際に自分がスキンケアを手作りしている様子をイメージトレーニングすることです。
アロマテラピー検定1級を受験する人の多くは、精油を使ったスキンケアに興味があり、実践したいと思っている方が多いのではないでしょうか。
クリームやパックなどを自分が作る様子を頭に浮かべてみると、ただ暗記するよりも覚えやすく、今後実際に作るときの役にも立ちます。
また、今はインターネットで作り方の動画も見られるため、空き時間を利用して見てみると、さらにイメージがわくかもしれませんよ。
第9回の今回は、「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」の内容をマスターできる勉強法をご紹介しました。
アロマテラピー検定1級の試験では、「アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア」からの出題はやや少なめであるようです。
どのような問題が出題されやすいか公式問題集で事前に確認することと、頻出傾向にある精油を使ったスキンケアについて実際に自分で作ってみる、という勉強法をおすすめします。
実際に自分で作る時間がない場合は、作り方のサイトや動画を見ながらイメージトレーニングしてもよいかもしれませんね。
さて、次回は、この連載の最終回です。
最終回では、「アロマテラピーの歴史をひもとく」と「アロマテラピーに関係する法律」の概要や勉強法を解説します。アロマテラピー検定1級の勉強も、ついに大詰めを迎えます!ぜひ最後までしっかりとご覧くださいね。
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