プライベートはもちろん、ビジネスや医療現場など様々なシーンで役に立つ知識が習得できるアロマテラピー検定。私自身も、趣味で楽しんでいたアロマテラピーについてもっと詳しく学びたいという思いから、1級を取得しました。
この連載「アロマテラピー検定1級2級の科目別勉強法」では、筆者の体験をもとに、役立つ勉強法を全10回にわたってご案内します。
第1回の前回は、アロマテラピー検定1級 2級の違いや試験概要、出題範囲などについてお伝えしました。第2回からは、いよいよ科目別の勉強法にスポットを当ててご紹介します!
今回のテーマは、試験科目「香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)」です。
香りテストの概要や対象となる精油、具体的な勉強法のコツなどを一緒にチェックしていきましょう。
毎年出題される!アロマテラピー検定1級 2級の香りテストとは?
アロマテラピー検定1級 2級のどちらにも出題される「香りテスト」は、その名の通り、実際に精油の香りを嗅いで、種類を答える問題です。
香りテストの試験は、ほかの分野と同じく4択のマークシート方式。
アロマテラピー検定では分野ごとの問題数や配点は公表されていないのですが、香りテストは、1級2級に関わらず、毎年2問程度出題されるようです。
これまでのアロマテラピー検定1級 2級では、香りテストの時間が筆記とは別に設けられており、試験時に香りのサンプルが入った小瓶が配付され、既定の時間内で香りテストに答えるという形でした。
しかし2020年より、新型コロナウイルスの影響を受けてインターネット試験へとシフトしたため、香りテストのやり方が変更されています。
インターネット試験での香りテストは、筆記試験と一緒に、決められた時間内で実施。香りテストに使う資材は、試験前に受験者のもとへ直接郵送されます。
受験される方は、当日まで開封せずにしっかり保管をしておきましょう。
ちなみに、このインターネット試験がコロナ終息後も継続するかについては、未定のようです。受験申込時は、現在どのような試験形態であるかどうかをきちんと公式サイトで確認してくださいね。
香りテストに出題される精油をチェック!
連載第1回でも出題範囲とともにご紹介しましたが、ここでもアロマテラピー検定1級 2級の「香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)」に出てくる対象精油をもう一度おさらいしましょう。
今回は、筆者が独断でそれぞれの香りをグループ分けしてみましたので、ぜひご参考ください。
「香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)」で対象となる精油
アロマテラピー検定2級 (全9種) |
アロマテラピー検定1級 (全17種) |
|
---|---|---|
シトラス系の さわやかな香り |
スイートオレンジ レモン |
スイートオレンジ レモン グレープフルーツ ベルガモット レモングラス |
ハーブ系の香り | ペパーミント ラベンダー ローズマリー |
ペパーミント ラベンダー ローズマリー クラリセージ スイート マージョラム ローマンカモミール |
甘くフローラルな香り | ゼラニウム | ゼラニウム イランイラン |
森の中にいるような 清涼感ある香り |
ティートリー ユーカリ |
ティートリー ユーカリ ジュニパーベリー |
ウッディな香り | フランキンセンス | フランキンセンス |
これは、あくまで筆者の独断ですので、香りテストを勉強する際には、ぜひご自分の鼻で香りを確かめてみてください。
「香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)」の対象精油は、アロマテラピー検定2級が9種類、1級が17種類となっています。種類が多くて、こんなにも覚えられるか不安という方もいらっしゃるかもしれませんね。
私自身が受験した際の香りテストは、試験対策をしっかりと行っていれば決して難易度の高い問題ではないと感じました。
しかし2020年の香りテストは、これまでの問題よりも少し難易度が上がっているという口コミもあるようです。
たとえ難易度が上がったとしても、香りテストの出題形式は4択のマークシート方式。必要以上に身構えることなく、適切な勉強法を行えば乗り越えられるはずですよ。
私自身の経験では、香りテストの勉強法として、精油の香りを実際に嗅ぎながら、特徴や精油のプロフィールと結び付けて覚えるやり方がおすすめです!
次の項目で、詳しくご説明していきます。
香りテストの勉強法にはコツがある?何が必要?
気になる「香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)」の勉強法ですが、実際に精油の香りを嗅いでみて、それぞれの違いを覚えることをおすすめします。
公式テキストには、それぞれの精油について、どのような香りがするのか特徴が記載されていますが、やはり自分の鼻で実際に確かめてみることが大切です。
香りテストの勉強には精油キットの活用がおすすめ
アロマグッズの専門店やインターネットでは、それぞれの級に対応した精油キットが販売されています。
自力ですべての精油を探して単品で購入していくと時間もお金もかかるので、キットを購入するのが時間的にも費用的にもおすすめです。
香りを覚えるコツは?
先ほど、筆者の独断で香りを大きくグループ分けしましたが、香りテストの勉強では、同じような香りの精油でグループ分けをすると比較的覚えやすいかと思います。
しかし、分類できるということは、反対に解釈すると、似ている香りがあるとも捉えられます。そのため、「この精油とあの精油の香りが似ていてわかりにくい…!」と感じる可能性も非常に高いでしょう。
もし違いがわかりにくいと感じたときは、実際に嗅いだ印象を、自分の言葉でノートに書き記す勉強法がおすすめです。
アロマテラピー検定を受験した友人に聞くと、レモンとレモングラスなど、シトラス系の香りが微妙に判別しにくいという意見がありました。
私自身、何度か嗅ぐとレモングラスの香りはわかりましたが、レモンとグレープフルーツの違いを上手に判別できませんでした。
そこで、自分が実際にそれぞれの香りを嗅いだときのインスピレーションを、文字にして書くことを試してみたのです。
「レモン」…爽やか・少しツンとくる・春っぽい・すぐ香りが消える
「グレープフルーツ」…爽やか・ほんのり甘い・朝が似合う・癖が少ない
こうすると、実際に2つの香りで迷ったときに、「この香りは酸味が強い?それとも甘い?」「どの季節を連想する?」など判断するためのチェックポイントができ、役立ったと感じています。
また、筆者は、きちんと精油の香りを覚えているか確かめるために、一緒に住んでいる家族にも協力してもらいました。
家族に精油のボトルを1本選んでもらい、ラベルを隠したままどの香りか嗅ぎわける、香り当てゲームを試してみたのです。
試験までの間に週1回くらいのペースで行いましたが、初回はほとんど正解できなかったと記憶しています。自信のある精油の香りを間違えた場合、がっかりもしますが覚えるうえで勉強になりますよ。
ひとり暮らしの方でも、ラベルを隠して自分でチェックしてみてはいかがでしょうか。
ぜひ香りを覚える際の参考にしてみてくださいね。
香りテストの勉強時間はどのくらい?
個人差があるかと思いますが、私自身、香りテストの勉強は3週間ほどかけて行いました。
最初は、とにかく色々な精油をランダムに嗅いでみましたが、1級は特に精油の種類が多いため、あまり意味がないと悟りました。
そこで、同じような香りがする精油をグループに分けて、「今日はシトラス系の香り」「今日はハーブ系の香り」など、日ごとに決めて香りを覚えることにしたのです。
注意したい点は、香りが混ざると匂いがわからなくなるため、一度に多くの香りを嗅ぎすぎないこと。
もし、香りの判別がつきにくくなったら、紅茶やコーヒーをいれたり、おやつを食べたりと休憩の時間を取るとよいかもしれません。飲み物や食べ物の香りを嗅げば、鼻に残った精油の香りをリセットしやすくなります。また、その場を離れて外の空気を吸うのも効果的です。
私自身は、一度に多くの香りを試すのではなく、日に2、3種類の精油をかぎわけると覚えやすいと感じました。
香りテストの勉強を進めると、自分が嗅ぎわけられなかった香りが、はっきりとわかるようになります。自分で判別しにくい苦手な香りについて、試験前にはできるだけ毎日嗅いで、香りに慣れるように努めるのもおすすめです。
連載「アロマテラピー検定1級2級の科目別勉強法」、今回は、試験科目「香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)」について、テスト概要や具体的な勉強法をご紹介しました。
香りテストでは、実際に検定用の精油キットを活用しながら、同じような香りの精油をグループに分けて覚えるとスムーズでしょう。
似た香りを判別するためには、実際に嗅いだ感想を自分でメモして覚えるのがおすすめです。
香りを嗅いで興味が出た精油の特徴は、オンライン講座でも詳しく学べますので、ぜひお試しくださいね。
さて次回は、アロマテラピー検定1級 2級どちらにも登場する「アロマテラピーの基本」と「きちんと知りたい、精油のこと」がテーマです。詳しい内容や勉強法をお伝えしますので、ぜひご覧ください。
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