【突然ですが問題です】
Aさんからこんな質問をされました。
「隣町にできた外資系の大手銀行なんだけどさ、サービスも良いし、なんたって金利が良いみたいなんだ。だから、近所の信金に貯金していた1,000万円をそっくり移そうと思うんだけど、どう思う?」
さて、あなたならどう答えますか?
(気になる答えは記事の最後に!)
こんにちは!
連載「知らないと損!FP3級で身に付くお金の知識」も今回で3回目。
過去2回では、FP3級で身に付く知識や試験の種類・概要、どうして私がFP3級を取ろうと思ったのか等を説明してきました。
今回はより具体的に「どうして今FP3級取得を目指すのか」「FP3級取得を特におすすめしたい人」についてご紹介していきます!
読んだらあなたもFP3級の魅力に目覚めるかも!?
今こそFP3級をおすすめしたい理由
前回もお伝えした通り、FP3級は2002年に「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」という国家資格に認定されました。
この頃から人気と認知度がぐんとアップしましたが、近年の経済の激変によってニーズがますます増えていますね。
経済の激変の理由の1つとして、少子高齢化があげられるでしょう。これまでは老後の生活を年金に頼る時代でしたが、これからの時代は年金に頼る時代ではなくなりつつあります。
少子高齢化が進むと、年金はもちろん医療費や介護費用などの社会保障制度にも大きな影響を与えます。もともとは数人で1人の高齢者を支えるという構造でしたが、将来的には、1人の高齢者を1人が支えることになると言われています。
そうなると若者の負担を減らすために、年金額が減るかもしれません。つまり、自分の将来は自分の資産でまかなわなければならない時代がやってくるというわけです。
その証拠に、2014年には個人投資家のための税制優遇制度であるNISAが、2017年には自分で掛け金を拠出、運用して、その利益を私的年金として積み立てる個人型確定拠出年金のiDeCoが導入されました。
老後の資産形成は「個の時代」に突入していると言えます。
しかし、すべての方がこういった変化にすぐになじめるわけではありません。世間のお金に対する疑問が増えれば、お金のプロであるFPの需要も増えるでしょう。
だからこそ、FP3級のスキルは今こそ強いアピールポイントとなり、感謝される知識になる可能性が高いと言えます!
FP3級をおすすめしたい人は、ズバリこんな人
転職を考えている人
一般的に、FP3級は以下の職業の方におすすめです。
銀行
証券会社
保険会社
不動産会社 など
中には、FP3級の取得を必須としている会社も!
「FP3級を持っているから仕事をこなすのも楽勝」というわけではありません。しかし前述の業界への転職を希望しているならば、即戦力とみなされることは大いにあり得ます。
何より、やる気をアピールするには最高の武器です!
主婦
FP3級の勉強範囲は、生活していくうえでのお金の素朴な疑問をまるっと解決できるもの。
「保険はこれで十分?」
「老後の資金はいくら?」
「マイホームが欲しいけれど、ローンはどうする?」
など、リアルタイムの疑問から何十年先の老後の疑問まで、自分で解決することができるのです。
もちろん、疑問が解決しただけではお金は増えません。ですが、資産形成の近道を知ることはできます!
また、「子育てがひと段落したら働きたい」と考えている人には心強い資格です。余談ですが、金融機関はママさん歓迎のところが圧倒的に多く、働きやすい傾向にあります。
独立したい人
FP3級はダブルライセンスとして取得する人が多いことも特徴的です。
お金にまつわる法律や税金の知識はどの業界でも少なからず必要とされるので、いろんな業界で相性が良い資格です。
FP3級と相性が良い資格として知られているのは、以下の通りです。
宅地建物取引士
行政書士
社会保険労務士 など
あわせて取得すれば、独立開業も夢じゃないかもしれません!
ダブルライセンスの魅力|FP3級・宅建
ダブルライセンスの魅力|FP3級・社労士
金融の仕事を辞めても役に立った!FP3級のお得な知識
私が金融機関の仕事を退職してから数ヶ月が経過しましたが、現場を離れてもFP3級で得た知識は以下のように非常に役に立っています。
例えば…
再就職に役立つ!
将来の見通しを立て、今の自分に合った貯蓄プランを組める!
贈与や相続など、子供に迷惑をかけずにお金を遺す方法がわかる!
吟味してお得な住宅ローンを組むことができた!
お金にまつわるニュースを聞くのが楽しくなった!
FP3級は、取得しただけでお金を生む資格ではないかもしれません。ですが、確実にお金に対しての意識が高まります。
節税にしても貯蓄にしても、損をしないやり方というのが見えてくるため、結果として「お金が集まるしくみ作りができているなー」と感じています。
苦労して取得した割に日常生活に活かせないというマニアックな資格もある中、FP3級はどんな状況下でも活かせる資格と言えるでしょう。
メリットが多く、しかも国家資格というFP3級は、企業からの信用度も抜群!
なんとも美味しい資格にも関わらず、取得は決して難しいものではありません。むしろ、どちらかといえば「簡単」の部類に入る資格なんですよ。
なぜ簡単なのか、その真相は次回お話しします。それでは!
【冒頭の問題の答え】
FP3級の知識があれば「あれ?」と思うはずですね!
Aさんの相談、確かに金利の良さは魅力です。しかし、注意すべきは「外資系」というワード。
国内の金融機関は、万が一破綻してしまっても、円建預金は元本1,000万円まで利息を含めて保護される預金保険制度に加入しています。しかし、この制度の対象は日本国内に本店のある金融機関のみ。
いくら在日支店でも本店が外国の外資系銀行は預金保険制度の対象外ですから、破綻した場合、預金の払い戻しが受けられないかもしれません。
Aさんにはこのことを教えてあげましょう!
そして、口座開設やお金の移し替えは、預金保険機構のホームページから預金保険対象金融機関のリストをチェックしてからにするとよいことを、伝えるとより丁寧ですね。
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