本日は、5月22日(日)に実施されたFP3級の試験解答(試験講評)をお届けします。
本試験を受験された方はもちろん、これからFP3級の資格取得を目指す方もぜひ確認してみてください。
学科試験
傾向及び難易度はいつもどおりの内容でしたが、今まで2級での出題となっていた項目が3級で出題され、若干難しく感じた方もいらっしゃるかもしれません。
特に、ライフプランニングの雇用保険法、労働者災害補償保険法、確定拠出年金などは、詳細な論点の出題があり、正確に理解していなければ正解できない問題でした。貸金業法、金融ADR(金融分野裁判外紛争解決制度)は、FPの頻出論点ではありませんが、基本的な事項を踏まえていれば正解できた問題です。
タックスについての特徴は、復興所得税の出題でした。基準所得税の2.1%の復興税率、利子所得の復興税率を含む国税の税率と2問出題され、基準所得税にどのように復興税が加算されているかを問う問題が出題されました。復興税を加味した問題は、今後も出題される問題になると思われます。
不動産については、宅建のからむ問題が出題され、都市計画法等の定番問題が出題の中心でした。
相続については、贈与税関係と特例は頻出論点ですので、基本的事項を踏まえていれば正解はできると思います。この分野では、法定相続人・相続分を問う問題が鍵を握るでしょう。
また、学科試験といえども金融では計算問題が数問出題されるので、利回り、外貨の円換算の基本的な計算方法は確実にできるようにしておくことが必要です。
合格点である60%を上回ることは、基本的な学習をされていれば可能ですが、高得点合格または上級資格へのステップアップを考えた場合、各制度についてのしっかりとした理解が必要となります。
実技試験
傾向及び難易度はいつもどおりの内容でした。キャッシュフロー表、会社四季報の読み取り、健ぺい率、保険証券の読み取り、相続人の判定(法定相続分)、宅地(貸家建付地)の相続税評価額、バランスシート、係数の計算と、毎回出題されている論点でした。
問題演習をしっかりと練習していれば、合格点を上回ることは可能だったと思われます。
いかがでしたか。まずは今回の試験をしっかりと振り返り、今後のステップアップにつなげていきましょう。
関連する記事が他にもあります