本試験を受験された方はもちろん、これからFP3級の資格取得を目指す方もぜひ確認してみてください。
学科試験
傾向及び難易度はいつもどおりの内容でしたが、問題文の言い回しが、今までの3級試験より2級試験に近い形になってきています。若干難しく感じた方がいるかもしれません。
保険業法、金融商品取引法、農地法等の法令基準、老齢基礎年金については基本的な事項を踏まえたうえでの68歳時の繰下げ支給の増額率を問う問題が出題されました。事業所得の売上原価の算定式、土地の有効活用方式についても、普段は2級で出題がされる問題です。計算問題もただどのように計算するかだけでなく、計算後の数字を問う問題が増加傾向にあります。
合格点である60%を上回ることは、基本的な学習をされていれば可能だったと思いますが、高得点での合格、あるいは上級資格へのステップアップを考えた場合、各制度についてのしっかりとした理解が必要だったのではないでしょうか。
実技試験
傾向及び難易度はいつもどおりの内容でしたが、見たことのない資料(セットバックの図、公的年金の源泉徴収表)があり、驚かれた方もいるのではないでしょうか。ただ、制度をしっかりと理解していれば、解答するのは容易な問題でした。
建築基準法の道路に関する問題でも、図の読み取りに戸惑う方がいたかもしれませんが、道路の定義を理解できていれば解答できる問題です。
キャッシュフロー表の問題も、今までは計算式の正誤を問う問題が多かったのですが、今回は計算した結果数値自体を求められています。計算式をただ暗記するのではなく、実際に計算をして、毎回出題されている論点をしっかりと練習しておくことが必要でした。
いかがでしたか。まずは今回の試験をしっかりと振り返り、今後のステップアップにつなげていきましょう。
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