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Quest5:宿屋20XX!~ホスピタリティ経営とマーケティング~

Quest5:宿屋20XX!~ホスピタリティ経営とマーケティング~

魔王が支配するRPGの世界。世界平和のために戦う戦士と魔導士が酒場で出会ったのは、謎の男「販売士」。
彼は数字を元にした戦略やモチベーションを上げる人の育て方など、新時代の戦い方を知る男であった。
はたして販売士は、この世界を救えるのか?!

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買い物を済ませ、ひとまず宿屋で休むこととした一行であった。

魔導士:なんか流行ってなさそうな宿屋だね…。王宮に近いホテルとかは、もっと豪華だったのにな~。

戦士:まあ、冒険者御用達の安宿だからな。おばさんの作るメシが結構うまいんだぜ。すいませーん。(チリンチリーン)

宿屋:は~い。3名様ですか。あ、以前ご利用いただいた戦士様じゃないですか。狭いところですし、夕食は家庭料理ですが、ゆっくりしていってくださいね。

夕食後、販売士らは宿の女主人と談笑するのであった。

魔導士:おばさんの料理美味しかった~。家庭料理いいね~。

販売士:いまの時代、王宮近辺のシティホテルに客を奪われて大変でしょう。

宿屋:若い人は宿屋に泊まらなくなりましたからねえ。ホテルは設備も新しいし…。私の代で終わりかなと思っていますよ。

戦士:宿屋がないと俺たち冒険者は困るんだけどな~。結構ファンも多いんだけどな。

魔導士:そうなんだ…。ねえ、販売士さん、なんとかしてあげなよ。

販売士:わかりました。戦士さん、魔導士さん、数日間この宿屋の番頭としてホスピタリティ経営を浸透させますので、しばらく2人で戦ってきてください。

戦士:おい、マジかよ…。カンベンしてくれよ~…。

数日後、ヘトヘトになった2人が宿屋へ戻ってきた。宿屋は冒険者たちで賑わっている。

戦士:はぁ、疲れた…風呂入りてぇ…。お、俺たち以外の部屋も満室になってる!

宿屋:お帰りなさい。疲れたでしょ。お2人のための特別メニューを用意していますからね。

販売士:大浴場には戦士さんのための薬草風呂をしつらえました。

戦士:おお!傷も癒されそうだな!表の「薬草風呂」の看板を見て入ってきた冒険者で賑わってるのか。

販売士:魔導士さんのベッドには特別にぬいぐるみをご用意してありますよ。

魔導士:くまちゃん~♪♪♪(もふもふ)

特別なもてなしに2人とも上機嫌である。

宿屋:お客さんの顔や好みまで分かってることは、ウチみたいな小さな宿屋のいいところなのかもね。

販売士:ターゲットを明確にしたマーケティング戦略を考えること、そして継続的な利用者のための特別扱い(プリバレッジ)をしてあげること…宿屋もおもてなしをベースにしたホスピタリティ経営の時代ですよ。

魔導士:これからも私のこといっぱいもてなしてね。販売士さん♪

「戦士・魔導士・販売士」の冒険は続く。

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