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Quest10:戦績の評価もカネ次第~生産性を上げよ~

Quest10:戦績の評価もカネ次第~生産性を上げよ~

魔王が支配するRPGの世界。世界平和のために戦う戦士と魔導士が酒場で出会ったのは、謎の男「販売士」。
彼は数字を元にした戦略やモチベーションを上げる人の育て方など、新時代の戦い方を知る男であった。
はたして販売士は、この世界を救えるのか?!

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勇者として成長した王子を連れ、旅を続ける戦士・魔導士・販売士の一行。
凶悪な中ボスを倒し(どこにそんな描写があったのかというツッコミはご容赦を!)、街の酒場で休憩する彼らであった。

魔導士:それにしても強かったね。さっきの中ボス。

王子:戦闘に4時間くらいかかりましたね…ヘトヘトです。

戦士:剣も5本ほど折れちまったけど、まあ倒せたし、いいだろう。

魔導士:王様が資金をいっぱい持たせてくれたもんね。

戦士:武器の在庫もたっぷり仕入れたし、これで安心だ。

販売士:ふふふ…すみませーん、ホッピーください!

酒の進む販売士。不愛想な店主は黙って酒を出すのであった。

販売士: 戦いの後の1杯は最高ですね。ここのマスターは不愛想ですが、名物のモツ焼きは最高ですよ。ハフハフ。

魔導士:あんた戦いの間は見てるだけなのに、全国の酒場情報だけはよく知ってるのね。

王子:そういえばここは「伝説の士(サムライ)」が立ち寄った町と聞いています。

戦士:中ボスを倒した俺たちも「伝説」と呼んでもらえるかな。なあマスター。

店主:…ほれ。当時の号外だ。

モツを焼きながらぶっきらぼうに、タレの染みた当時の号外を見せる店主。

戦士:え…なになに…「伝説の士たった1人で中ボスを撃破」

王子:「剣1本、1時間切り」って書いてあります。

魔導士:え~!なんか私たちより全然すごそう…!

販売士:ふふふ。生産性概念というやつですね。1人×1時間ってことは人時生産性がかなり高いですよ(グビグビ)。ホッピー「なか」おかわりでー!

店主:…。

酒場放浪記モードとなっている販売士に代わって説明しよう!
「生産性」とは生産要素(労働・資本など)から産み出される成果の大きさを示す。
その1つ「人時生産性」は、従業員1人の1時間あたりの粗利益を指し、この数字が高いほど経営効率が良いということになる。

販売士:剣も1本で済ませているってことは、在庫の生産性も高いですね。出資者である王に報告を上げる際には、どのくらいの武器や戦闘時間で成果を上げたのか、キッチリと戦績を示したいところです。ヒック。

魔導士:ごもっともだけど前線で戦うのは私たちなんだからね。酔っ払いさん!

戦士:でもすごいな。そんな伝説の士がいるなんて。

王子:ぜひ私もお会いして指導していただきたいものです!

魔導士:きっと素敵な方よ(キャッ)

販売士:すみませーん。モツ焼きおかわりで。マスター相変わらず最高の腕ですね!

店主:…。

号外の最後に「メガネの男、その名を『販売士』という…」と書いてあるのに気付かない3人であった。

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